㉞ 最も効率的と言われているリライト手順を紹介

(ご挨拶)


▽こんにちは! ゼロから講座にお越しいただきありがとうございます!

 この講座は、『小説を始めたばかり』or『小説をこれから始めたい』という方へ向けてちょびっと役に立つノウハウを紹介しつつ、尾崎ゆうじと一緒にゼロから一緒に楽しく小説を書き上げましょうという企画です。


「けっこう参考になるじゃん」と思った方は、講座や尾崎ゆうじのフォローをお願いします。


(2020.10.25からテキストのみの講座になりました。過去のyoutube動画に関しては、追って少しずつ文字起こししていきます──と言っていたのですが、かなり大変な作業だなということを痛感したので、テキスト化は相当量の要望が無いかぎり、ゆるゆると放置する可能性が高いです。少しクオリティを下げてのテキスト化は、ちょっと考えています) 


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(今日の講座)


『20201117 リライト(推敲)について』



 今回のリライトに関して、手順を紹介します。


 基本は、リライトは3回以上。言ってしまえば、自分の中で満点が取れるまで何度やったって構わないが、『読者に喜んでもらえる!』と感じた時点で終われれば良いでしょう。


 特に仕事をしながら執筆している方や、完璧主義が抜けないような方は、『読者よろこぶ』での終着点を見たうえで、まず60点くらいの感覚で作り上げることが、執筆スピードを上げるコツです。いろんな仕事のジャンルで言われていることですが、100点は求められていないことが多く、それよりもスピードを上げる方が喜ばれることも。


 逆に、100点を目指して書いても、結局100点じゃなかったりしますから(これ私です)。なので60点を積み上げて、何度もいろんな角度から見直す方が、最終的なクオリティは上がります。(やり直しの利かないものじゃないですからね)


 以下、一般的に効率的と言われている順序


① 一度俯瞰して読む(何か気になっても手直しせず、メモにとどめる。理想は別にワードの文書を作成するか、ノートに手書きする。最近は12の登場で入力速度が遅くなりましたが、iphoneのメモとかもお勧め)

 

 そうしたらメモを参考に、感じた良い部分と問題点を洗い出す(フル読み書評みたいなもの)。

 ※絶対に本文はいじらない方が効果的。違和感のある個所を忘れないうちに直したいという気持ちはわかるけど、一度違和感を覚えた部分は、絶対に後から読んでも違和感があるし、見つけられる。全体を通して読み、構成がまるまる変わったりした場合、結果的にその作業は無駄になってしまうので、ただ完成までのスピードを落としているだけに過ぎない。(私はずっとこれをやっていた)


①’ 2回目のリライトをする際の準備。


 メモを参考に、全体の構造をいじったり、登場人物の造形を変更したりという作業。文章をいじりたいのを我慢して、「どうしたら面白くなるか」「違和感の原因をなくすには」みたいに考えた結論(仮説)を挙げていく。


 場合によってはプロットの書き直しだったり、キャラの人数や役割を変える方策だったりする。これは最後のリライトの際にやるとものすごく非効率的で気が狂うし、結局ごり押ししてもクオリティが下がったままなので、満足いくものにならないことが99%。


 ※今回の尾崎の短編の場合は、目的の5分コン応募のために文字数を大幅に減らす必要があったので(全体の1/3)、抜本的な改訂のために、ストーリーの軸を探るため現状の構成を洗い出す作業をする。(結果的に、それをつなげるとプロットになる)


② 2回目のリライト


 もう一度読み直しつつ、本文に手を加えていく。加えていくのは、細かい文章よりも構成面や、シーンの場所、時系列、キャラの行動、台詞、シーンごとの引っ張り要素の構築など。


 ※R 細かい文章の一例としては、『てにをは』や説明部分の書き直し、描写の修正、会話の面白さ追求など。


③ 3回目のリライト


 さらにもう一度読み直して、構成や効果的にドラマを演出できる構図になっているか把握できたら、こんどは『※R』の部分を直していく。わかりやすい説明になっているか、シーンや時系列、キャラの台詞などで読者が誤読しそうな部分は無いか、『てにをは』に不自然さはないか、誤字脱字、あるいは用いている言葉に誤用は無いかなど、再度チェックする。


 イメージとしては、②が部屋の模様替えで、③がお片付けです。



④ 一応、これにて了。できれば3回目のリライトの後も読み直し、再確認する。


 以上です。とりあえずこんな手順でやっていきます。長編になればなるほど大変。基本的な手順を踏まえたうえで、自分なりにやりやすく、そしてクオリティアップに繋がるやり方を模索していきましょう。人によっては、執筆しながらリライトを想定した行動をとるのが性に合うという方もいるでしょう。自分の作品クオリティを上げることが全ての目的なので、それを実現できる方法を選択してください。



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(今日の作業内容)


 昨日、完結した短編の草稿資料をアップしました。ここからリライトしていきます。


 ↓のリンクを参照(日付とナンバーに注意)。

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054934956287

 


 このリライト手順をまとめる作業をしていたことで、まだざっと読むことしかできていないのですが、現在の時点で顕在化している問題点は以下のとおりです。明日以降、また増えるかも。


 ・9000字超→6000字におさめる必要あり。


 ・つまり、応募規定を満たすには、無駄なブロックが存在する。


 ・サークルの箇所と、直接絡む箇所、ヤンキーによる解説を、最低限必要なレベルに削ってみて、字数がどうなるか。


 ・つまり、わりとストーリーの流れが好みなので、できれば変えない方向でリライトできないかな。



 こんな感じです。


 改めてそこそこ書けているようだったので、ほっとしました。さて、ここからですね。リライト嫌いが苦しみつつ、「でも講座進まないしやるしかねーよ」とザクザクやっていくさまをご覧あれ。


 場合によっては、2回目のリライトをもう1パターン行うことも視野に入れてます。


 さあ、どうなるでしょうねー。



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(おわりに)


 改めて、わりと参考になるじゃんと思った方は、この『ゼロから講座』や尾崎ゆうじのフォローをお願いします。過去にあれやこれやと無駄に困っていた頃の自分に捧げるような感じで、初心者の方へ向けたコンテンツ発信していきます。



 それでは今日のゼロから講座は以上です。


 みなさんの執筆の手がより進むよう祈りつつ、私も作業をしています。


 お越しいただきありがとうございました。



 またお会いしましょう。お疲れ様でした!



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創作コーチ


尾崎ゆうじ


▼以下のリンクは、ドラッグしてコピー → 検索窓に貼り付けて検索してください。


(note)


 https://note.com/ozaki_yuji

 


(youtube)


https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber 

 『ゼロから講座』の過去動画はこちら。書評動画もあるよ。



(stand FM)


https://stand.fm/channels/5f810a3bf04555115d146941 


 初~中級者向け。企画で語りきれなかったコメントの深掘り発信を音声で『気になるどーラジオ』


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