㉟リライト準備をする。主軸を抜き出し、現状と無駄の把握をする。
(ご挨拶)
▽こんにちは! ゼロから講座にお越しいただきありがとうございます!
この講座は、『小説を始めたばかり』or『小説をこれから始めたい』という方へ向けてちょびっと役に立つノウハウを紹介しつつ、尾崎ゆうじと一緒にゼロから一緒に楽しく小説を書き上げましょうという企画です。
「けっこう参考になるじゃん」と思った方は、講座や尾崎ゆうじのフォローをお願いします。
(2020.10.25からテキストのみの講座になりました。過去のyoutube動画に関しては、追って少しずつ文字起こししていきます──と言っていたのですが、かなり大変な作業だなということを痛感したので、テキスト化は相当量の要望が無いかぎり、ゆるゆると放置する可能性が高いです。少しクオリティを下げてのテキスト化は、ちょっと考えています)
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(今日の講座)
『20201118 リライト(推敲)を進める』
今日は昨日紹介した手順の『①’2回目のリライトをする際の準備』をしましたので、その過程を紹介します。思ったよりも時間はかかった感じですね。大体2時間くらいかけたのかな。手順全体をおさらいしたい方は、昨日のゼロから講座の記事を読んでください。
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①’ 2回目のリライトをする際の準備。
メモを参考に、全体の構造をいじったり、登場人物の造形を変更したりという作業。文章をいじりたいのを我慢して、「どうしたら面白くなるか」「違和感の原因をなくすには」みたいに考えた結論(仮説)を挙げていく。
場合によってはプロットの書き直しだったり、キャラの人数や役割を変える方策だったりする。これは最後のリライトの際にやるとものすごく非効率的で気が狂うし、結局ごり押ししてもクオリティが下がったままなので、満足いくものにならないことが99%。
※今回の尾崎の短編の場合は、目的の5分コン応募のために文字数を大幅に減らす必要があったので(全体の1/3)、抜本的な改訂のために、ストーリーの軸を探るため現状の構成を洗い出す作業をする。(結果的に、それをつなげるとプロットになる)
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(以下、リライト実践)
私が実際に自分に語りかけながら、リライト作業をしています。自分の作品に対して客観性を出すためにも、メタ認知は使えますね。なんとか答えを出そうとしてくれる感じがします。
うーん、どうしよっかなー、と悩みつつ、作業途中で洗濯を干したりしていると、ちょうどピンとくる代替案が浮かんだり。いろいろありますね。人によりますが、私は外部の音声(音楽やテレビ的な音)を遮断している時の方が浮かぶので、昔は家事をしながら音楽をきくことも多かったですが、しばしば無音で行うことも多いです。
(メタ認知、語り掛け)
Qさて、草稿が終わったけど、どうやって9000字から6000字以内にしようか。
大事なのは、
・すでに自分が書きたいものは書いた。
・想定読者が喜ぶこと
・作品テーマに合うこと
・全体的にまとまっていること
・字数制限内におさまること
・ついでに、面白くなること
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・あと、ちょっとだけ考えさせられる(俺がそう書きたい)内容
それで考えた結果、もう一度読み直しつつ、全体の構成を洗い出すことに。事実文字数オーバーなので、そもそも削らないといけない部分が2、3ページほどあると。おいおい…。
というわけで、現状を確認し、ストーリーの主軸を抜き出します。それによって余計な肉付けとなっているのはどこなのか把握できる。(これを長編でやらなければならない場合もある。仮にライトノベル1冊分なら、本作の洗い出しにかかった時間の10倍以上かかるはず。覚悟して)
以下、ストーリーの主軸を抜き出します。
(読んですぐ変更しようと思ったこと。質問がQで答えがAという感じに設定してます)
A みちるってひらがなの名前が読みづらい。漢字にすること。(春美とかでよくない?)
・(木曜日の(これ必要?))夕方に、大学1年生の主人公(春美)は、先輩と一緒に近所のコンビニへ立ち寄る。(感情移入の方法として、未成年飲酒と先輩の迷惑行為への非難を利用。他に方法は?)
・そこで先輩が若くて可愛い男性店員(望月)に絡み、おかげで春美も、その店員のことを少し意識するようになる。
(先輩がウザ絡みを止める理由として、ヤンキー女を登場させた。おかげでラストの展開は生まれたが、逆に言うと、このせいでヤンキーにもスポットを浴びせないと不自然になった。私は彼女のウザ絡みを止めたい)
(↑のオチに対する代案として、先輩がじつは仕組んでいたとする。最初からかどうかは微妙。先輩は先輩で望月を追いかけているうちに(春美のノリが悪いことに疑問を感じ?)、店に行くと望月。また絡んでいるうちに、望月のバイトをやめない理由を知ってしまい、作戦に出る。18時以降はジョニーにシフト変わってもらう)
・そのあとも店に行く。そして先輩のウザ絡みについて謝りつつ、少し交友を深める。毎週金曜日に通ってることも紹介。おにぎりも必要、かな。
(駐車場、ちょっと危ない感じの立地であることを伏線として紹介しておこうか)
・大学での映画サークル。美沙子先輩に絡まれるも、付き合わずにコンビニへ行く春美。でもそこに望月はいなくて、寂しい思い。次の週も。彼女は望月のことを意識していることを自覚する。(望月の代わりにいるのはロン毛の彼)
(↑のところで、伏線として先輩が「最近彼氏ができてさ」みたいなことを言い出す。「へー」と流す春美だが、それが災いして、あとでダメージ、という構図)
・その後、またコンビニに行くと望月がいる。テスト勉強のため休んでいたのだ。春美は世間話みたいに望月の身の上を尋ねる。彼は高校3年生で、受験を控えているにも関わらずバイトをやめられないと言う。その理由は持ち越し。
個人的に重要
・春美は1人になってから、望月がバイトする理由を勝手に考え、彼が苦学生だと結論付ける。そして自分と望月を比較し、自分が無価値な人間のように思えてへこむ。
・その後もコンビニに通い、望月と話をする日々。
・ところがある日、望月が店頭で仲良さげに女と話しているのを発見する。春美はそれを見てさらにへこむも、おにぎりを買って帰ることにする。
・すると望月が、おにぎりを温める前に「5分、待ってもらっていいですか」とたずねる。
・理由は「18時でバイト上がりだから」。というも、よくわからないまま他の客が来て、春美は外で待つことに。
・そこで女性から種明かし。望月がバイトを辞めないのは、客のなかに気になっている人がいたからだった。さらに、その女性は、今日が彼のアプローチの日の本番だと知っていて、ついさっき「ちゃんと実行しろよと」と焚きつけていたのだ。
(望月の18時上がり。シフト的にちょっと早いので代わりが必要、そこに現れるのはロン毛の彼で)
・春美は外で待っていて、望月がやってくる。春美は晴海で気になることが多くなり、アパートまで歩きながら話そうと提案する。5分もしないで着くからさ、と。年上の余裕を見せようと頑張る。(ちょっと露骨? そこまでしなくてもいいかなあ? 想定読者はどこまでを求めてる?)
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(おわりに)
改めて、わりと参考になるじゃんと思った方は、この『ゼロから講座』や尾崎ゆうじのフォローをお願いします。過去にあれやこれやと無駄に困っていた頃の自分に捧げるような感じで、初心者の方へ向けたコンテンツ発信していきます。
それでは今日のゼロから講座は以上です。
みなさんの執筆の手がより進むよう祈りつつ、私も作業をしています。
お越しいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。お疲れ様でした!
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創作コーチ
尾崎ゆうじ
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(note)
https://note.com/ozaki_yuji
(youtube)
https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber
『ゼロから講座』の過去動画はこちら。書評動画もあるよ。
(stand FM)
https://stand.fm/channels/5f810a3bf04555115d146941
初~中級者向け。企画で語りきれなかったコメントの深掘り発信を音声で『気になるどーラジオ』
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