第23話 森の民

 翌朝、支度を整えると丘を下り、街の中央にある広場に集まった。クレマン司祭も朝から同席してくれいてる。アッシュは昨晩は遅くまで街の人に解放してもらえなかったのか眠たそうな目をしている。


 クレマン司教によると森への入り口は特殊なので馬は同道できないそうだ。その代わり、行き先は森の民が住むシルビス村のすぐ傍なので徒歩で十分だとのことである。


 坂道を下る道すがら、クレマン司教が説明してくれた。元々森の民とモンターニュは交流があり、互いに行き来をしており、その際に使われていたのが、と呼んでいるものだ。広場の中央には魔法円が刻まれた石舞台があり、そこから転移魔法を使ってシルビスに直接つながっている。今では魔法を発動する詠唱を知っているものも少なく、お互いの行き来は稀であるとのことだった。


 早朝の広場にはまだ人気がなく、石舞台の周囲には誰もいなかた。

 全員が舞台に上がったところで、クレマン司教が詠唱を唱える。体の周りが薄青い光に包まれると、次に視界が開けたときは森の中にいた。先ほどと同じような石造りの舞台に全員が並んで立っている。


 周りは森に囲まれ遠くから鳥や獣の声が聞こえてくる。目の前の木々の隙間から、先にある村の様子が見て取れた。


 村は思ったより開けており、木造の家々が立ち並ぶ先には、狭小ながら畑も広がっている。村の規模も小さく住民は百人にも満たないのではないかと思われる。それでも村人が住むには充分で、豊かな森に囲まれ飢えや争いには無縁のようだ。


 村では朝食の準備か、家々から炊煙の筋が立ち上っている。村の中ほどに井戸のある水場があり、数名の女性が畑で取れた野菜を洗っていた。一人の女性がヴァンたち一行に気付いたようだ。隣の女性に何か耳打ちすると、言われた女性は慌てたように村で最も大きいと思われる一軒の家の中に入っていく。族長の家だろうか。


 耳打ちしたほうの女性がヴァンたちに向かって歩いてくる。小柄でふくよかな体つきで、全体に刺繍が施された服を着ている。一行を怪しむ様子もなく柔和な表情で近づいてくる。


「あんた達は旅の人かね」


「はい。森の民の方々にお尋ねしたいことがあってモンターニュから来ました」


 アリサが女性の前に進み出て礼儀正しくお辞儀をする。女性は外の人に会うなんて久しぶりだわねぇとにこやかに笑っている。先ほど家に駆けこんだ女性が、戸口から顔を出し大きな声で、大丈夫だってと女性に呼びかける。


「それじゃ、まずはこの村を束ねている巫女の婆様に会ってもらおうかね。」


 私に着いてきて、と手招きすると一同を呼ばれた家に案内する。


「あんた達、朝ご飯は食べたかい」


「一応、食べてまいりました」


「そうかい。でもみんな若いんだしまだ食べられるだろう。婆様がこれからだから、あんた達も一緒にいただきなさい。いま用意してあげるから」


 戸口にいる女性に一行を引き継ぐと、女性は浮かれるように水場に戻っていく。戸口の女性は扉を大きく開くと、どうぞ中へと案内する。こちらは興味津々といった面持ちだ。


 部屋は大きな広間になっていた、最奥に子供と見間違えるほど小柄な老年の女性がこじんまりと正座していた。かなりの歳だろう、顔は皺だらけで手は肉付きがなく筋と皮だけかと思うほど細っている。黒地に様々な色の刺繍が縫い込まれた服を着て、服と揃いのベールを頭から被っている。教国では見かけない特徴的な服装だが、これが森の民の民族衣装のようだ。


「ようこそいらっしゃった。遠慮せずにおかけなさい」


 板敷の広間には麦藁で作った円座が人数分並べられている。皆がそれぞれ好きな場所に座る。婆様はその間にじっとアリサのことを目で追っている。


「あんたは魔導士かね」


「はい。イブルス魔道教会の三等魔導士でアリサと申します」


「アリサかい。良い名前だ。顔も可愛いし、なによりあんたは相当な魔力があるようだね」


「分かるのですか」


「まあね。この歳になると大抵のことは見れば分かるようになるんだよ」


 声を出して大仰に笑っている。


 その間に皆の前に村で採れた野菜が入った麦粥の朝餉が運ばれてくる。


 話は食べながらでと、婆様が匙を口に運びズズと音をたてて粥をすする。今日は朝から若い者に囲まれて楽しいのうと、満面の笑顔だ。婆様は歯が弱っているのかあまり咀嚼せずに粥を飲み込む。その分食べるのがすごく早い。


「あんた達が聞きたいことは凡そ分かっているから、ゆっくり食べながらお聞きなさい」


 粥を半分ほど食べたところで、満足したように膳をさげさせ、両膝に手を置いて話を始める。


「訊ねたいのは教国の厄災のことだろう。私も話は聞いておる。どうにも原因が分からぬといっているそうだが、なに簡単なことじゃよ。お前たちは、そもそも魔法がどういうものかは分かっておるのか」


 アリサは慌てて粥を飲み込むと、写本の魔法教典に書かれていたことを確認するように話す。


「マナを集めて形にするか。まあ、大体そんなところじゃ。マナというのは自然の中に存在しておる。雨が降るのも火が燃えるのもマナの力なくしては始まらん。木々や草花、作物が成長するのにもマナは欠かせん。そのように人も含めて自然の物がこの世にあり続けるにはマナが不可欠なんじゃな。ただし、マナは無限に湧いてでるものではない。この世が作られたときより存在し、増えもせず減りもせず、形を変えて循環しているに過ぎない」


 婆様は手元にある陶器で出来た器にはいった水を一口飲み、お前もどうじゃとコルヌに進める。


 いや結構ですと、顔の前で手を左右にふってコルヌは断る。年寄りの飲み残しじゃ気が進まんかと、婆様は笑いながら一気に器の水を飲み干した。器をさかさまにして、もう空っぽじゃと披露する。


「今見たように、器に入った水を一人で飲んでしまえばそれで終わりだ。皆で少しずつ分ければ皆の喉が潤う。だが、一人が飲み切ってしまえば、後でどれだけ喉が渇いたと言っても、もう何処にも水はありゃせん。マナもそれと同じことじゃ。どこかで必要以上に無駄にマナを使えば、どこかのマナが減る、それがことわりというものじゃ。なんでもかんでも無秩序に魔法に頼っていては、マナのバランスが崩れるのは自明のこと。全体の調和が崩れれば、育つ草木も育たぬようになる。育ちが悪いと言って、また魔法に頼れば、一層、実の付きが悪くなる。悪循環じゃ」


 婆様のいう通りだ。原因不明の厄災を民衆や魔道教会は魔法で解決しようとする。


 アリサは愕然とした。そんなこと既に分かっていたのだ。旅の箇所箇所で同じことを聞かされてきたではないか。草の民にも神の教団にも同じことを言われてきた。何故分からなかったのだろう。魔法は、マナは、人だけが独善的に好き放題使って良いものではないのだ。


「だから人は愚かなのじゃ。そもそも人に魔法など必要ない。使いこなせぬのなら棄ててしまえばよい」


 冷淡な表情になり、そう吐き捨てた。

 婆様は人は愚かだといった。人に魔法は必要ないと。

 、ヴァンは不思議に思う。


「婆様も同じ人ではないのか」


「森の民などと呼ばれておるが、私らは魔族じゃよ」


 氷のような表情は消え去り、悪戯を考える子供のような顔になる。


 魔族だと。どういうことだ。婆様もさっき会った二人の女性もただの人じゃないか。ヴァンは前のめりになる。


「面白いのう。巷では魔族は異形の者との噂もあるようだが、元は戦争の時代の名残じゃよ。人が魔族と闘うため恐怖を煽るように意図的に流した嘘じゃ。本来、魔族というのは魔法が使える人のこと。草の民、森の民と同じように、いうなれば魔法の民というだけのことで、姿形はまま人間よ」


 ならば俺は何者なんだ。人も魔族も魔法を使うのであれば、俺はどちらでもないのか。


「お前は、魔力がないように見えるが、魔法が使えないのか」


「ああ、魔法は全く使えない。それどころか魔法の影響を全く受けない。張られた結界も素通りできる」


「なるほどのう。それで大層悩んでいるという訳か。ならば教えてやるが、お前はただの”人”じゃ」


「ただの人・・・」


「お前らは知らんのじゃな。勉強が足らんのか、誰も教えてくれんのか。だらしないのう」


 口調は悪いが表情はにこやかだ。周りで給仕する森の民もなにやらクスクス笑っている。ヴァンはなんとも恥ずかしくなりむくれ顔で婆様を見返す。


「知らないものは知らない。知っているなら教えてくれ」


「そうじゃの。元々、人は魔法が使えなかった。人が言うところの”蛇口”というものが開いていなかったからな。魔法が使えないとはどういうことかと言えば、魔法の影響を受けないということなのじゃ。人の内と外の間でマナの行き来がないからの。魔法の炎で体を包まれても何も感じんよ。もちろん間接的に実体化されてしまったものは駄目じゃ。つまり、魔法の炎のように、という状態なら大丈夫だ。一旦、木や布に火がついてしまえば、だから、そうなると影響も受けるし火傷もする。あくまで直接に”魔法でつくられただけの炎”であれば、マナが具現化しておるだけだから、影響を受けないのじゃよ」


「魔法で作られただけであれば、人は魔族に魔法で攻撃されても大丈夫だと」


「その通りじゃ。ただ、”蛇口”が開いてしまうと、攻撃された魔法のマナと人の内にあるマナが反応しあって、影響を受けるということになる。お前が魔法が使えんのは”蛇口”が開いておらんからじゃの。理由は分からんが、単にたまたまかもしれんのう」


 そういうことなのか。ヴァンはなんとなく理解した。

 ヴァンは魔族ではなく「人」であった。それも古来よりこの世に存在していた、紛れもない普通の人なのである。そして里の仲間に揶揄われたように、魔法が使えないのは特異体質なだけなのだ。そう考えることにした。


 ただ、それとは別に、頭の中ではひとつの疑問が湧く。ヴァンの経験では戦闘においては魔法の影響を受けないことで得をしたこともある。ラグの襲撃にあった時もアッシュの魔法攻撃が無効となり技量で勝つことができた。


「それなら何故、人と魔族は長い間戦争を続けられたんだ。魔族の魔法は人に効かないし、人は魔法が使えなかったんだろ」


「まあ、基本は剣や弓を使った戦いだから数の多い人のほうが有利じゃ。ただ、魔法は人以外の攻撃には有効じゃて、建物や橋を壊したり、川を水で溢れさせたりは出来た。それに例えば石礫を魔法で飛ばすとか防御魔法で矢から守るなど、魔族が優位なこともあった。いずれにせよ長短あって一進一退なので戦いが長期化したんじゃな」


「それでは、人が魔法を使えるようになって魔族に勝ち目がなくなったと」


「まあ、そうじゃな。最初こそ魔法攻撃が通用するようになったので魔族にも有利に働いたが、結局はそれもお互い様だから、最後は数の多い人が優位に立ったということじゃろう」


 魔法の話には興味無いとばかりに、うとうとと船を漕いでいたコルヌが、急にすくっと立ち上がると戸口に向かって歩きだす。盗賊の所作で音もたてずに扉の前に立つと、コラと怒鳴りつけるように大声をあげてめいいっぱいに扉を開く。


 すると、人の声ともいえぬ叫び声があげながら、子供らが四方八方へ逃げていくのが見えた。コルヌは盗み聞きとは行儀が悪いと、笑いながら叫ぶ。珍しい外からの来客に、興味津々で戸口に集まっていたらしい。


「婆さん、ひとつ聞くが、こんな大山稜の先で暮らす魔族と、戦争になんか本当になったのか」


 戸口から見える村の景色を眺めながら、コルヌは疑問を口にする。


「逆じゃよ。お前らは転移魔法で来たから村の場所が分かっておらんのだろうが、ここは、モンターニュの山向こうからすれば、ずっと南にある。元々わしらの一族は、この場所から大山稜を越えたあたり、モンターニュの南隣に住んでおった。戦が激しかった時代に、こちらに移り住んだのじゃ」


「戦に追われての隠れ里ってことか。すると、魔族はこの村の人だけなのか」


「そうではない。言ったように、人と魔族は見た目だけでは区別がつかん。多くの魔族は元々が人に混ざって暮らしていた。人の伝承では魔族は放逐されたことになっているようだが、魔族だけ区別して追い払うなどできはせん。当時の王国や教会は魔族を異形の民と流布した都合で、最終的に魔族は全滅したか追放したことにせねばならなかったのだろう。教国には今でも大勢の魔族が暮らしているはずじゃ。中には自分が魔族だと思っていないものもおるだろうがの」


「そうか。ということは俺やヴァンやポシェなんかも魔族の可能性があるのか」


「まあ、見たところお前らは人じゃがの。アリサはもしかすると魔族か、あるいは混血の半魔の可能性はあるの」


 自分の世界に入り込むように、下を向いて考え込んでいたアリサが、驚いて顔を上げる。


「私が、魔族ですって」


「あくまで可能性だが。お前の魔力は人のものとは思えんからの。まあ、教国におって純血な魔族というのも考え難いから、どこかで魔族の血が入ったのだろう。それでも婆に比べればお前の魔力などひよっ子も同然じゃ。せいぜい恵まれた個性とでも思っておればよい」


 かつて敵対した人と魔族の相違が個性で片付くのであれば、それは良いことではないか。それこそがイブルスが目指したものなのだろうか、考えながらアリサが独り言のように呟く。


「聖イブルスは何故、どうやって人に魔法をもたらしたのかしら」


「戦争の原因こそが魔法だったからじゃよ。人は未知の魔法と魔法を使いこなす魔族を嫉妬し、恐怖し、嫌悪したのじゃ。そして、人の厄災、つまり飢餓や疫病、天災など人の力ではどうしようもない凶事が起こると、その原因を魔族のせいだと決めつけた。特に時々の施政者たちが、民衆の不満をそらすためにその矛先をわざと魔族に向けたということもある」


「そんな、酷い」


「イブルスは人の善意を信じたのじゃ。彼は魔族だった。魔法の真の姿が分からず人が怯えるのであれば、人が魔法を理解できるようにすれば良いのだと。決して魔法で厄災が起こることは無いと人に知ってもらえれば、人と魔族は争うことがなくなるとそう信じたのじゃ」


「イブルスが魔族だったなんて、そんなことどこにも・・・」


「残念ながら人は魔法の力を得ても戦いを止めなかったからの。イブルスを祀り上げるため教会が秘匿としたのじゃろう」


 人とは身勝手なものじゃのう。そう言って、婆様は肩を落とす。


 「とにかく、イブルスは人々に魔法を伝えようとしたわけじゃ。魔族は昔から魔力が弱い者のために補助として使う魔晶石というものを持っていた。これは自然にあるマナを一定量溜め込むことができる。魔力の弱い者は、魔法を使うときに魔晶石に蓄えられたマナを使うことで魔法を強化していたのじゃ」


 先ほどの女性が婆様に何かを手渡す。皆に披露するように開いた手には。豆粒ほどの半透明の晶石があった。反対の手を軽くかざすと、石は薄く青白い光を帯びる。

 これが魔晶石じゃよ。 


「イブルスはこの魔晶石と人のマナを解放する魔法を組み合わせて使ったのだろうな。きっと今でもその魔晶石は教国のどこかに存在しており、人知れずマナを分け与えているはずじゃ。そうでなければ人が魔族同等の魔力など使えまい。そもそも魔族には人の言う”蛇口”などはありゃせん。生まれた時から自然に世の中のマナとつながっておる。何もせずとも内のマナが減れば、外の自然から自動的に補充する。人は、いうなれば人工的に無理やり”蛇口”をこじ開けたから、それを維持するためには魔晶石の力を借り続けなければならん」


 無意識の中で漠然とアリサさが求めていたことが分かった。何故自分がエデンを目指したのかようやく理解した。ことは魔道教会の話である。ならば人が魔法を使い始めた原初を知りたいとの思いがあったのだ。



 我イブルスは

 神の導きにより青き聖杯に光を集め

 その光を人々に分け与えると誓う


 我イブルスは

 光が闇に包まれしときは聖杯を砕き

 与えられし力を神に返すと誓う


 エデンの丘を下りし聖なる地にて




 聖杯が魔晶石であり、光がマナであり魔力だ。神の導きなどではなく人の力で作り出されたものなのだ。魔法が人の手に余るようであれば、誓約の通り石を砕き無いものにすれば良い。

 隣を見ればグランも頷いている。グランは今でもイブルスの神の誓約は諳んじられる。


 そうとすれば魔晶石はどこにある。「エデンの丘を下りし聖なる地」とは。


「婆様はエデンの丘というのは知っているの」


「イブルスが神託を受けたという場所じゃな。言い伝えは知っているが場所までは分からん。ただ、うろ覚えじゃが、エデンという名はどこかで聞いたことがある」


「思い出せないかしら」


「無理じゃのう。村の誰かから聞いたか。そうだとしても聞いたのは婆より年長のものからだから、もう誰も残っておらんし。あるいはモンターニュで聞いたかのう」


「モンターニュに行けばわかるかもしれないのね」


「なんとも言えんが。村には婆以上に分かるものはおらんから、可能性があるとすればモンターニュかのう。はて、どこかで聞いた覚えはあるんじゃが、どうしても思い出せん」


「いいわ。婆様ありがとう。モンターニュで自分で探してみる」


 婆様の話で多くのことが分かった。今まで知らなかったことを沢山学んだ。今日突然に来訪した私たちにこれだけ多くのことを話してくれるとは。


 アリサは婆様に駆け寄り両手で強く抱きしめた。婆様、本当にありがとう。

 婆様はアリサの背中をさすりながら、泣いた子供をあやすようにアリサの耳元に語り掛けている。

 アリサの気が落ち着くと、婆様は皆に向かって姿勢を正した。


「さてと。婆の話を聞いてどうするか、後はお前たち自身が決めるのじゃ」


 まだ、アリサの旅は終わらない。

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