第18話~18

その後、事業所を変えて仕事をする事数回、ある場所では私の歌が災って、ボランティアさんが嫌がってというのも、あそこまで歌える職員がいるなら行けない。。と言われた。。少しは考えてくれ等言われたり。又別の場所ではカラオケを使った歌のレクなのに、私の時にはマイクを使うな。とか、見学者がいるから音がうるさいとしてスピーカーに耳を付けないと伴奏が聞こえない程音を絞られ、利用者からクレームが来るような時だけ担当に回されるとか。。

おもむろに一人だけ突出されるとバランスが壊れると施設長に嫌味を言われたりと。。まぁ、歌えるという事が邪魔になるばかりで。。

歌なんて歌えなければよかった。。と言う気持ちをいつも抱えつつ、それでも利用者さまからの評判だけは良い。といったアンバランスが続きました。


いつも感じる根底にあるもの。。

それは職員からの「嫉妬」だったような気がする。



そしてその嫉妬は単に「歌」だけではなく、難しい状況の利用者さまとのコミュニケーションに関しての事も含まれたり、体操だったり、複合的な私のパーソナリティに対してどこにあてつければよいか?となった時の私に対しての嫉妬の矛先が「歌」だったのだと思う。


一番長く務めた場所で、ある日、紫ぐれさんのショーのような催しを。と言われ、一旦断ったものの、そこはリハ系の事業所で私の体力が持たないかもしれず、やめる方向に考えを持っていて、ならば、どう思われてもいいや!と気持ちを切り替え、結局催しをやる事にしました。。


その時に明確に自分の歌が昔と違って下手くそになっているのに、歌に乗せるモノが違っているとハッキリ自覚することになりました。


職員でありながらボランティアのように催す事で目の当たりにした光景は、聴いている方が私の歌で涙ぐんでいた事。。そしてその後の仕事中さっきの事や、昨日の事を忘れてしまう要は早期記憶に問題のある利用者さまをも含めた利用者さまが「あなたの歌が忘れられない。もう一回歌って。」と言う方が大半だった事。


私の気持ちとしては今さら、こんな気分になっても。。今頃かつて探し続けていた事にめぐりあっても。もはや、役には立たない。そんな気分でした。


その後、ある事業所へ移り、そこでは、見てはいけないものを見てしまい、酷い経験を経て、今の事業所へやってきたと言う訳です。



ここには一人、男性利用者さまとデュエットしたり、都はるみ辺りの曲を歌う職員が一人居ました。。しかし、最初、私は歌は歌わない。。そういった気持ちをもってはたらきはじめたのですが。。。

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