口が……悪い!! 一生口が悪い地の文による淡々とした呪殺の物語。勿論不快感があるわけではなく、言うなればFワードを連発する外国人みたいな感じです。やってることは邪悪だし残虐なんですが、相手も邪悪だし皆揃って口が悪いから怖さはありません。グロと怖さを見事にギャグに昇華したシュールな作品です。
いともたやすく残酷で冷酷な行為の行われる呪い合いと、いっそ爽やかささえ感じるような小気味よく陰険で陰惨な文章は、その五指でたしかに人の心を強く掴むものだった。
「ジョジョの奇妙な冒険」が好きなら、ぜひとも読んで欲しい作品。スタンドほどの厳しい縛りはないですが、疾走感溢れる文体での呪詛バトルは見物です!主人公も敵も個性的。ハイセンスな言葉遣いもジョジョっぽくて痛快です。主人公は善人とはいえないけれど、一般人を殺さないモットーの持ち主で、ギリギリの線を渡り歩くこだわりを感じさせますね。面白いです! 痺れます!
案外、現実も見えないところではこんな感じなのかもしれない。
久しぶりに痺れる作品に出合いました! 最高です!
殺しとは凄惨で残酷なモノというイメージであり、それは間違ってないと思っている。でも彼女の殺しは日常と化していて、しかもそれがあまりに自然。徹底的かつあざやかな殺しの過程は見てて凄くワクワクするのだ。物語もテンポよく進むので読んでて楽しいし、主人公が他人を見下す毒舌っぷりは特に気持ちいい。この物語に出会ったあなたはラッキーだ。当たり前に死が漂う中で当たり前の日常を過ごす個性の塊のような「彼女」の世界は、普段の日常では絶対に味わえないだろう。
狂気と死体の高邁なる指揮者 「koumoto」氏ならではの違和感満載の世界観となぜかクスッときてしまう使い魔との会話。いや、おもしろい。雰囲気の作れる凄いひとだ。モノになるヒトはやはり違う。
全くこの小説の登場人物は、殺すことしか考えてないのだろうか。始終悪態ばかりついている主人公。相手の術とはいえ恋している間も殺意は忘れない。いったいなんで皆主人公のことを呪い殺そうとしているんだ?いつも返り討ちだけども。2話目の告白のセリフで吹いたが、テンポよく繰り出される悪態と殺意、プラス女の子の日常、これがこの物語をどこへ運んでいくのか楽しみである。さあ次は誰を、どんな風に呪殺する?