第44話

昨日、アンナさんがかえってきたの。

到着は昨日の夕方だったから夕飯の支度でバタバタしている時だったけれども、普段から料理を多少はしていたらしく野菜を切ったりするのはとても上手に手伝ってくれたので助かっちゃったわ。

最近は下ごしらえをロン君やウィスター君に任せたり公爵家の見習い君達が手伝ってくれたりと楽をしていたからか、コチラの伯爵家に来てからはナンミも頑張ってくれるけれどもやっぱり手が足りない時があるのよね。


そうそう、最近ルッカ様が公爵家にいる時はこちらで食事を取らなかったし、正式に伯爵様になってこちらに移り住んでからも最初のお夕食だけ本邸で食べてからあとはずっと別邸に入り浸っているものだからルッカ様が愛人を囲っていると噂されちゃっているみたいなのよね。

私なんて異世界人だし、そもそもルッカ様が私なんて相手しないのに、あくまでお食事目当てって言うのは知らない人から見たら分からないわよね。

でも、本邸には愛人狙いで下位貴族のお嬢様が侍女さんとして働いていたりも少なからずあるのと食事を作っても食べて貰えない料理人達が悪意のある噂を流しているらしくこの話は数日前にサンクート様から神罰を降していい?という物騒な提案付きで教えてもらったのよね。

もちろん相手にしなければ良いので咲百合になにかされなければそれでいいの。

サンクート様は私と咲百合に何かしようとしたらその人には神罰を降すことにすると言われたのでそこまでする人のことは助ける気にはならないわ。


そんな訳で不穏な空気も醸し出しつつ別邸で好きなように料理をしたり咲百合と過ごしたりしていたのだけれども新しく弟子?が出来たのでしばらくは気を引き締めて行かないといけないわね。


正直パティシエとしてちゃんと育てていく方法は知らないので何から教えていけば良いのか分からないのよね。

一般的に子供と一緒に作ったりするクッキーからかしらと、カミル君にも出来るモノを一応選んだんだけれども上手くいくかしら。

ロン君やウィスター君の時は宿の食堂を営業していくためのレシピを教えていたし、公爵家では基礎が出来ている料理人に教えていた事で作りたいものを教えていくだけだったりしたので逆に戸惑ってしまったわ。

まぁ考えても仕方がないわ、やれることからやるしかないわね。


物思いにふけってしまった由布子だったが寝る前の日課を済ませ咲百合の寝顔を見ながら眠りにつくのだった。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

短くてすみませんm(_ _)m

何だか話がまとまらずグダグダ感有りますが、由布子なりの葛藤という事にしておいて下さい。

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