第4話 マンティコア化は夢じゃない

 チュンチュンチュン



「おっはよー!」


「おはよ!」



 外が騒がしくなってきた。夜が明けたみたいだ。



 私は寝ぼけなまこをこすりながら、起き上がる。



 あれ? 自分のシャツがちぎれて、切れ端と化している。



 いやっ! 私ったら、何も着てないじゃない!



 ドアの方を見れば、鉄球がぶつかったようにひしゃげている。



 そして、自分の周辺に金色の毛が落ちている……。



 昨日、私がモンスターになったのは、夢じゃなかったのだ!?



(続く)

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