第9話 長いタイトル、実は危険が潜んでないか?

 昨今はとにかく、ほぼあらすじを全て書く勢いの、長いタイトルが世に溢れております。

 これについては、まずは一話でも、開いて読まれなければあとが続かないことや、ウェブ小説サイトに投稿される作品数が膨大で、選択肢がありすぎる点などから、一定の効果のある手段と考えられています。


 ……が!


 しかし実は、作者の立場からいくと、割と危険な側面もあるのではないか?と思った次第。今回はそんなお話。


 私自身は、タイトルはそんなに長くない方に分類されると思うのですが、上記の危険に思い至ったのは、自分の作品のあらすじやキャッチコピーからです。


 話を進めていく過程で、タイトルやあらすじから内容が乖離することってないのだろうか?


 私はこれ、自分が長いタイトルの作品を書いた場合、絶対に陥る罠だと思いました。

 なぜなら今、連載中の作品について、方向性も話の内容も、あらすじやキャッチコピーや作者の脳内予定から大幅にズレてはないものの、話のペースが遅いために、あらすじでかなり先の展開までネタバレしている状態になっているためです(笑)。なんなら、19話時点でまだあらすじの中身全部は消化していないです。


 つまり考えられるリスクとして、次のようなものがある。

●書いてるうちにタイトルと中身違くね?になる

●いつまで経ってもタイトルに書いてる展開こないんだけど?になる


 多分、タイトルにしてもあらすじにしても、一話か二話くらいでその中身を消化する構成になっていれば、何ら問題ないのです。

 でも一話二話までだとまだ本来想定した、物語のミソの部分にたどり着かないことは、普通にあり得るんですよね。そうなると、あらすじそのものがあまり人を惹きつける感じにならない。


 これは非常に悩ましい問題に思えますが、多分最初から最後まで、プロットがしっかり固まっている作者さんだと、全く発生しないんですよね。

 なんならいい意味でのタイトル詐欺や、あらすじそのものにギミックを仕掛けたりもできる。

 つまり全ては、自分がその域に達していないのが悪い、ということなのですが。

 でもまあ、趣味で余暇に書いていると、途中で色々思うところあったり、何かに影響受けて変わっていったりは普通にあり得るし、それが作品のクオリティを上げるのに繋がれば、結果オーライという気もします。


 つまりは、あらすじやキャッチコピーは途中でソッと書き換えてもいいかもしれませんが、改題するのはまあまあ大きなことなので、タイトルでガチガチに中身縛るのは危ない感じするよね、という結論。


 皆さんはどう思いますか?

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

はきだしどころ 居孫 鳥 @tori_1812

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ