第14夜 2022/3.9 わかんないという事

 どうも。こちらではお久しぶりです。気まぐれでここは書いている藤宮はなです。

 最近精神的に絶不調が続いております。なので読書しか出来ないのに読書の調子が思うように上がってこないというループに陥っていたりします。ゲームしたりアニメ見たりもしてますが。


 さて、作品を読んでいてつくづくわたしってアホだなぁと思う瞬間がある。ホントに理解力がちょくちょく足りないし、注意力も散漫なのだからしょうがない。それで、それはどういう時か。良く中身がわからなかった時である。

 これは自分がわかんないよーってなってる時もあれば、他人のそれを見て何で?と勝手に自分を棚に上げて感じていたりするので、どっちがどうというモノではないと思う。きっと誰にでもあるはず。はずと思いたい。


 しかし、何がわからないのか。

 筋書きや構造は理解出来ても話の肝というか勘所というのか、その面白味が皆目ピンとこない時。他にも何が何だか全く何もわからない時。常に?が頭の中に踊っているといつの間にか話が終わってるという。

 これは短篇に多い気がするので、短篇の読み方をもっと勉強した方がいいのか、単にそういう話に相性が悪いのか。まぁ一番ありそうなのは、わたしが単に頭が最低に悪いという事実かもしれないが。


 だけどわかんないという事実が、より色々読もうと思わせてくれるのかもしれない。また再読してもわからないのに何故か読んでしまうものもある。そしてまた首を捻るのである。


 なので、最近はくっきりした話の方をより好む傾向にある。ある程度本格ミステリが楽しいのもそれが実際の所だろう。幻想文学とラベルが貼ってあったら逆にそういうモンだと判断するからか、ちょっとわかったりする。わかんないのが、である。多分、そこが快楽の肝なはずだから。


 しかしちょっとどういう風に組み立てているのか、全貌が(わたしに)見えないまま終盤まで来たりするとさあ大変。何だか狐につままれたように読み終わってしまう。

 読み所がわたしには理解出来ていない証拠だし、未熟なだけとも言えるけれど。


 多分、伏線の張り方とか展開の仕方に好みやそのわからなさの種があるんだろう。

 そういうどこが伏線なのか、一つ一つがどう繋がるのか全くわからないと予想もしようがない作品を読んでしまったりもしたので。

 恐らくそれがその作品の面白いポイントなんだろうというのは理解出来るが、という。しかし、それがわからないとちょっと悔しいというか辛い。


 でも同じような構造をしていてもハッとパズルのピースが嵌まったように、わたしにも理解出来る作品もあるから、それは何故か普通に楽しく読める。良かったと胸を撫で下ろしながら。


 音楽に好き嫌いがあって、同じジャンルでも好みが様々なように、同じジャンルのガイド本に並列されている本も、きっと読者によって千差万別好みの違いがある。

 なので、ピカッとなるポイントも違うから楽しいのだ。読書会のレポートの話を聞いているとそう余計に感じる。


 何が言いたいのか曖昧になってきたが、とにかく今回は「わかんない」という事実の話である。自分の不明瞭に感じる部分を分析しても面白いかもしれない。

 何故この作品にピカリと来ないのか、中身がわかんないなぁとなるのか。構造や手法の話は好きだったりするのだから。



今夜の1曲 Led Zeppelin “Dazed and Confused” (1969)



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