概要
週末格闘家伝記
とある地方都市に住み、古書店『久雅堂』を営む彼は、同時に何処にでもいるような半端な格闘技歴の若者である。柔道をやったり空手もやったり剣道もしたり、腰も坐らずふらふらとしている。
この話は、そんな『久雅堂』のどうでもいいようなどうしようもない半端な格闘人生の履歴の一部であり、本当に半端でどうしようもない「週末格闘家」の誕生の経緯を描いた物語である。
多分。
この話は、そんな『久雅堂』のどうでもいいようなどうしようもない半端な格闘人生の履歴の一部であり、本当に半端でどうしようもない「週末格闘家」の誕生の経緯を描いた物語である。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!全ての格闘家が地上最強を目指すわけではない
格闘家といえばとりあえず地上最強を目指す、あるいはとにかく強い奴と戦いたくてしかたがない……そんな荒々しい人物を想像してしまうが、本作の主人公である久雅堂は別にそういう人物ではない。無駄に体格だけは良い冴えないオタクである。そんなオタクがたまたま格闘家になってしまうのが本作品。
「なる」のではなく「なってしまう」というのが大きな特徴である。安かったからという理由で買ったプロテインをきっかけになんとなく筋トレを始め、その流れで昔少しだけやってた柔道を再開し、そのとき気にかけてくれた先生から古流柔術の免許皆伝をとりあえずもらって……といった具合にたまたまの思い付きで行動し、そのままぼんやりと生…続きを読む