(過去詩)戦場へ赴く者たちへ


 さぁ、行こうか

 終わりのない戦いの場所へ

 ながい夜と明けない朝を越え

 再びめぐる混沌の地へ


 闇のふちから伸びる手が

 心をつかんでし潰しても

 どうか

 忘れないで欲しい


 たぶん世界は僕らが見るより

 ずっと広くて大きくて

 指先見えない闇の中でも

 ぬくもりならば感じるはずで

 カタチあるもの壊れても

 見えないモノは、永遠だから――


 瞳ふさぐ虚無きょむを、払い

 闇よりの手招きに、背を向けて

 戦うなら

 信じて愛するモノのために


 カタチないモノ、愛するのなら

 失うモノなどないのだから

 瞳あげて空に向かい

 もう一度


 生きるための夢を






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