総PV1500記念S.S.

前書き

 今回の話は本編の進行とは全く関係ありません

 本編の話を続けて読みたい方は注意してください

 あと結構長いです


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 今日は妹とショッピングモールに来ている

 どうやら新しい服を買いたくて一緒に連れて行かされた

 

「おにぃ、一緒にお買い物行こう?」


 満面の笑みでそう言われたら、断ることは俺には出来なかった

 どうせまた食材の買い込みの手伝いをされるのだろう、と甘く考えていた

 まさか、服の買い物なんて考えてもいなかった

 妹の距離感の近さもあって、これではまるでデートだ

 妹は周りの目を気にぜずに俺の腕を絡めて機嫌良くしている


「今日はね、夏物を見ようと思ってね

 おにぃはどんなのが好き?」


「俺か?俺は暑いの苦手だから短パンにTシャツだな」


「……違う、そうじゃない……」


「何か言ったか?」


「ううん、何でもない

 ほら、行くよ~おにぃ」


 俺は周りの店を見ながら妹の質問に答えたら、妹が小言で何か言ったので気になったが、妹ははぐらかして目的の店まで俺を無言で引っ張っていった


 そのお店はいかにも女の子っていうお店で男性の俺としては居心地が悪かった

 レースの服が多く、さらには大胆と思えるような露出がある服もあった

 そして、俺は今試着室の前で待たされている

 

「おにぃ、どうかな?似合ってる?」


 そう言って出てきた妹が着ていた服は、白いワンピースで、背中が大きく開かれており、胸元にはV字のレースがあしらわれていた

 透明感もあり、丈も膝上といういかにも夏らしい服であるが、妙に妹から色気を感じる

 妹が狙ってやったような気がする


「おにぃ~ずっと見てないで感想は?」


「……あぁ、涼しそうで似合ってもいるし、いいんじゃないのか?」


「……ちょっと求めてたものと違うけど、まぁいいや」


 妹は少し不服そうな顔をしながらも服の購入を決めたようだ

 他にも何着か服を買い、別の店で俺の服も買っていたら昼近くになっていた



「別に俺の服は良かったのに」


「ダメだよおにぃ、身だしなみもしっかりしないと」


「そうは言ってもな~」


「おにぃはまたそうやって直ぐ面倒がる

 もう、私が居ないとダメなんだから」


 妹は文句を言いながらもどこか嬉しそうにしながら店の料理が来るのを待っていた

 今日のお昼はパスタで、書きこみなどでも評判のいいお店だ

 因みに妹が探し出した

 そうこうしていたら料理が出来たようだ

 妹が貝の和風パスタで、俺はカルボナーラにした


「「いただきます」」


 一口食べてみると卵と牛乳の深いコクが口の中で広がってとても美味しかった


「美味しいね~」


「あぁ、そうだな」

 

 妹も味に満足そうに食べていた

 

「おにぃ、そっちも美味しい?」


「気になるか?一口食べてみろよ」


 妹が欲しそうに料理を見てきたので、皿を渡してやった


「ん~、濃いぃ」


 妹は美味しそうに食べていたが、カルボナーラの跡が口周りについていた


「おい、口についてるぞ」


「ふにゅ?」


 妹が気づいていなかったようで、慌てて口をナプキンで拭いた

 妹は恥ずかったのか、頬を赤らめている


「おにぃも食べてみる?」


「あぁ、貰おうか」


 俺も妹のパスタの味が気になっていたので嬉しかったが、直後固まってしまった


「あ~ん」


 妹が一口分のパスタを取ってこちらに差し出してきた


「いや、ちょっと待て」


「?ほら、おにぃ早く食べて?」


「……わかった」


 妹の純粋な気持ちを裏切ることは出来ず、あ~んされてしまった


「美味しいでしょ」


「……あぁ、そうだな」


 動揺してしまって、まともな味もわからなかた

 妹はそんな俺を気にもしないで食事を続けていた

 妹を見ていられなくなって俺も食事に没頭した


 食事も終わり、後は晩ご飯の食材を買うために移動していたら、委員長にばったり会った


「あっ、委員長じゃん」


「こんにちは、珍しいこともあるんですね」


(なんだよ、おにぃと二人きりのデート楽しんでいたのに……)


「せっかくですし、どこかで軽食でも食べながらお話ししませんか?」


「あぁ、それはい……」


「おにぃ?

 早く買い物終わらせないと晩ご飯遅くなっちゃうよ?

 別に軽食もいいけど、ちゃんと晩ご飯食べられるんだよね?

 ちゃんと考えてよね、おにぃ?」


「……あぁ、そうだな

 買い物は早めに済ませないとな」


 妹からすごい圧を感じて、思わず俺は妹に従って、買い物することにした


「ごめんな、委員長」


「いえ、いいですよ

(何よこの子……私への悪意が凄すぎる)」


「それじゃぁ、また学校でな」


「はい」


 委員長と別れて食材の買い出しをした

 俺は委員長に悪いことをしたと思って気持ち暗かったが、妹は少し機嫌が良さそうだった


 買い物を終わって家に帰る途中、妹が話しかけてきた


「おにぃ、今日は楽しかったよ

 ありがとうね」


「まぁ、たまにはいいだろ」


「ふふっ、嬉しいよおにぃ

 これからも二人だけの思い出作ろうね」


 そう言って俺の腕にしがみついた妹を見ていられず、俺は目を反らしたのだった



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 総PV1500ありがとうございました!

 記念にS.S.書きました!

 もうS.S.?っていうぐらい長くなったけど切りどころなかった

 およそ3日分書いたので明日、明後日はおやすみさせて貰います

 ハートとフォローありがとうございます!

 これからもこの小説をよろしくお願いします!

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ヤンデレな妹? 霧影一族の桃花(つきげ) @kirikage_tsukige

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