姉
この後の話は、本来なら予定にはないはずだった。たまたま家に帰ると目一杯着飾った女性らしきものが座っていて、そのまま返すわけにもいかず部屋にあげた。
彼女は勝手に僕の家のキッチンを使って親子丼を作り始め、帰ったほうがいいというタイミングを逃した僕はリビングでゲームをやっていた。何だか同居しているカップルのような状態だ。正確に言えば母親と息子の方が正しいのかもしれないが。
別に僕にやましいことがあるわけじゃない。断じてない。そもそも僕は機械だから、考えこそすれ実行には決して移せない。
なぜ来たのか聞いてもはぐらかされるだけで答えてくれそうにもないので、僕はとりあえず彼女が帰るまで付き合ってあげようと決めた。
彼女が一人で僕の家に来ることなんて滅多にないことだから、それなりに理由はあるだろう。だがわざわざ僕の家に来たということは、なぜ家に帰らないか聞かれたくないからでもあるだろう。
「親子丼食べる?」
彼女はキッチンから顔を出しておたまをふった。
「作ってくれたなら欲しいです」
僕が言い終える前に彼女は僕の前に小ぶりな丼を置き、目の前のクッションに腰をおろした。
彼女の作るものは大抵真っ赤で辛いのだが、親子丼は綺麗な黄色と透明がかった白とで、刺激のないだしで味付けされていた。スプーンを差し込むとトロリと崩れて解ける卵に、ジューシーな鶏肉と甘い玉葱がよく合う。この食感だと、味もかなり美味しいのだろう。もっとも僕に美味しいという定義はわからないが。
「一味入れる?」
見ると彼女のどんぶりは表面が毒々しいくらいに真っ赤だった。
「遠慮して置きます。色合いが綺麗じゃないので」
彼女は美味しいのに〜と頬を膨らませ、真っ赤な親子丼を頬張った。陽一なら見ただけで咳き込みそうな量の一味がかかった卵を物ともせずに口に放り込んで行く。確かに舌がバカなのかもしれない。
「今日合コンに行くんじゃなかったんですか?」
空になった丼を前に尋ねると、彼女はこめかみを掻いてそうだったんだけどね、と切り出した。
「父さんが帰ってきたからいけなくなっちゃった」
「なら家にいたほうが良かったのでは?」
彼女はコップから水を飲み、眉をハの字に下げた。
「家にいたら泣いちゃいそうでさ」
そこまで言って口を閉ざしてしまったため本当のところはわからなかったが、安易に予想はついた。強がりな彼女のことだ。家で涙しているという選択肢はないのだろう。
「なら泊まっていきますか?」
二人分の丼を流しに持っていき、スポンジに洗剤をつけながらそう尋ねる。彼女は一瞬曇った表情になったが、こくりと頷いて僕を見上げた。世にいう上目遣い、というやつなのだろうか。案外可愛いのでは、と思ってしまった自分に最大の不覚を覚える。
「久成外面気にするよね?迷惑じゃないの?」
僕は水気を切った丼をタオルで拭き、戸棚にしまった。
「珍しいですね。そんなこと言うの」
声を殺して笑いながら、引き戸からバスタオルを出して彼女に渡す。彼女は細い指でスマホを操作しながら不安そうにしているので、僕は言葉を付け加える。
「泣きそうな顔した女性が、家から出ていくのを見られた方が困ります。次の日に隣のおばさんから妙な目つきで睨まれるんですよ」
「え、なに、そんな経験あるの?」
「家まで押しかけて来てしまった取引先の女性が数人」
苦々しげに吐き捨てると、彼女はくねくねと体を動かした。
「なんか久成が言うとやらしい」
「なんだよそれ。失礼じゃないですか?」
タオルを受け取った彼女は、頬を赤らめて俯いた。僕は唇の端を下げて彼女の髪を撫でた。ふわふわした触り心地だった。彼女は再び上目遣いで僕を見つめ、足に寄りかかってきた。触れた肩が思っていた以上に冷たく、僕は彼女を引っ張ってたたせ、お風呂に入るように言った。
「着替えどうしますか?持ってきてないですよね」
彼女はそんなに身長が低い方ではないから、僕の服を着れないこともないだろうが、嫌だったら申し訳ない。
「元カノのとかないの?」
「僕、今まで彼女いたことないんです」
なくてすみません、と頭を下げると、彼女は僕の頭を叩いた。
「こんの天然たらしめ」
「僕の服でいいですか?」
聞かなかったことにして提案すると、彼女は頷いてちょこちょこと僕の後についてきた。
廊下を通って寝室に入り、クローゼットを開ける。そこで僕は言葉に出しずらい自体に気がつき、彼女に向き直った。ひとまず尋ねると、彼女は恥ずかしげもなく僕を笑い飛ばした。こういうところは、さすが男慣れしている、というのだろうか。
「乾燥機あるでしょ?洗って乾かすからいいよ」
僕は自分が持っている服の中で一番小さいジャージを引っ張り出し、彼女に渡した。彼女はいたずらっぽく笑ってジャージを胸に抱え込んだ。
「長いYシャツでもいいんだよ?」
「その方がいいならそれでも構いませんが」
至極真面目に返答すると、彼女はちろりと舌を出して「久成の趣味じゃないのか〜」とからかうように言った。
「そもそもあれ、体冷えますよね?」
いらっとしたので正論で言い返す。
「そう言う問題じゃないんじゃないの。どちみち寝るときは着ないんだし」
「そういう発言は控えてください。じゃないと追い出しますよ?」
「先に誘ってきたのはそっちでしょ?今更いたいけな女の子を夜の街に放り出したりしないよね?」
「放り出したりはしませんが、クローゼットに寝てもらうことになりそうですね」
「そういうプレイが好み?」
「いえ、僕が襲われたら困るので」
「確かにい。久成だったら襲いたいかも」
ため息をついて彼女を風呂場に引っ張っていく。
「体冷えてるとおもうので、ゆっくり入ってください」
一緒に入る?と聞いてきた彼女の言葉を無視し、風呂場を出る。今まで過ごしてきた環境のせいか、彼女は嫌なことがあるとすぐに男性に走る傾向にある。
やめた方がいいのは僕も彼女自身もわかっているし、それが僕でもいいのなら、喜んで付き合う。ただ、思い出の一つにはしない。これ以上彼女から奪いたくない。強かで前を向いていける人であることは、陽一も僕もよく知っている。彼女が弟である陽一を助けたいがために医者になったことを無駄にしたくはない。
人のためにならどこまでも頑張れる人なのだ。良くも悪くも。
もしかしたら陽一はアメリカへ行って成功率は低くとも、いまの姿でいられる手術を受けた方が良かったのかもしれない。
僕はパソコンを立ち上げ、久しぶりに陽一と交わした約束の項目を開く。過去に作られた数式をファイルに閉じて保存し、新しいページを開く。
自分の記憶メモリからありったけの情報を出し、自分が作られた過程をなぞる。教授はもともと優秀な外科医だったために、人体には並ならぬ知識があったのだろう。僕は知識しかない。実際の解剖を見たことはないし、人体を持ってさえいない。
記憶の片隅にある自分の他に作られたスペアを持ち出し、陽一の記憶を定着させるのが一番手っ取り早く失敗も少ない方法だろう。ただ、外見は著しく変わり、体は他人と化す。または陽一の臓器を片っぱしから僕と同じものに入れ替える。これだと皮膚がいずれ腐り落ちそうだ。僕が陽一に似た入れ物を一から作るという手もあるが、これは成功率が極めて低い上、部品が全く手に入らない。
不吉な考えが頭をよぎった。
僕は感情面でマイナスになることはない。考えにはそれなりの根拠がある。そればっかりに、思い過ごしだとは思えない。
ふとした確信が僕の中に落ちて来た。
陽一はきっと成功を確信していない。
僕を信じ切って希望を持ってはいない。
きっと失敗したところで、いつもの笑顔でいうのだろう。
『大丈夫だよ』
と。
布団を敷き、カーテンを閉める。彼女が出るまでの時間に一通りの連絡をすませ、陽一が攻略したゲームの穴を埋める。時計の短針が一周回った頃、彼女が頭からふわふわと湯気を立たせながら戻ってきた。薄いメイクを落とした彼女は、思っていた以上に優しい顔をしていた。
「気持ちよかったぁ。お先に失礼しました」
タオルで濡れた髪をわしゃわしゃと拭き、ふんわりと家のシャンプーの匂いを漂わせながら僕の顔を覗き込んだ。
不覚にも、僕は脈が早くなっているのに気がついた。
「大丈夫?顔真っ赤だよ?」
彼女から顔を背け、片手で額を覆う。僕は普通よりだいぶ赤くなりやすいらしいということが最近わかってきた。
「僕もお風呂はいってきちゃいます」
側から見れば同棲中の恋人同士が交わすような会話に聞こえるだろう。さらに赤くなったらしい僕の顔を見下ろして、彼女はニヤニヤしていた。
「もしかして私の裸とか想像してた?」
「してません。そこんところは紳士なので」
「えー、私それなりに色気あ出してると思うんだけどなぁ」
「それはまあそう思いますけど」
「え・・・久成?」
僕はこれ以上何か言われる前に逃げようと思い、着替えをひっつかんで風呂場に避難した。
湯船からやけに甘い匂いがするのは気のせいだと思い込むことにした。
お風呂から出ると、彼女は冷たい炭酸で割ったレモンサワーを渡してきた。
「僕未成年なんですが・・・」
「別に飲んだとこでなんの支障もないでしょ」
「確かにそうではありますが」
教授は未成年だからお酒を飲むことはないと踏んだのか、アルコールに対する反応が穴だらけだ。僕は水と同じようなペースで飲むことが可能だし、決して酔わない。一度取引先で酔っ払った相手会社の部長にお酒を飲まされ、一升瓶を軽く空けて一同を驚愕させてしまったことがある。(陽一に飲ませようとするのを止めるためだったのだが)
「おいしーよ」
僕は複雑な心境でサワーを口にする。炭酸の玉の弾けるような感触とともに、甘ったるい味が口いっぱいに広がる。ジュースと似たような味で、高いならわざわざ買うのは勿体無いと思うのだが、まあ付き合いというのも大切だ。
「なんでサワーなんですか?」
「だってビールとか美味しくないんだもん。私めちゃ弱いし。酔うと気持ち悪くなるし」
「飲まないほうが良くないですか?」
時々グラスに口をつけ、甘ったるい飲み物を消化して行く。好き好んで飲む気がしれない甘ったるさだ。
彼女は弱いと言いながらかなり速いペースでグラスを開け、買ってきていたらしいワインをグラスに注いだ。
「飲まなきゃやってらんないよ」
僕はサワーの上から大量に注がれたワイン入りの飲み物を飲む。
「ヤケ起こしたおっさんみたいなこと言わないでください」
ため息交じりに突っ込むと、彼女は机越しに僕を抱きしめた。彼女からはさっき風呂場に漂っていた甘い香りがした。
「恋バナしようよ」
彼女はアルコールのせいで赤らんだ頬に、甘い笑みを浮かべてそういった。
「構いませんが、初めに一つ聞いても?」
「なーに?」
彼女は僕の横に這ってきて唇がくっつきそうなほど顔を近づけた。僕は彼女を引き離し、軽く頭を叩く。
「人を好きになるって、どういうことなんでしょうか?」
彼女は一瞬目を見開き、潤んだ瞳を伏せて僕の頬を指でなぞる。今頃気がついたが、彼女は結構酒癖が悪かった。僕が行動には移せない機械だからいいものの、普通だったら押し倒されても文句は言えない。
「人を、ねぇ」
彼女は僕と背中合わせに座り、小さく唸り声をあげた。そんな深い意味はなく聞いたつもりだったのだが、彼女は思った以上に真面目に考えてくれているようだった。医学部生の性格なのだろうかと考えたが、そういうわけでもなさそうだった。
彼女は最後のワインを飲み干し、これかな、と呟いた。
「その人といるだけで満たされた気分になったり、心の奥底から幸せだって思えることなんじゃないかな。たとえ相手が腹の立つことをしても、それを笑って許せたり、いくらでもその人のことを考えていられたりすること」
心の奥底から、と繰り返すと彼女はうっすらと笑った。
「私も陽一も母親から愛情を教えてもらえなかったからさ、異性に走った。一瞬だけでもいいから、愛されてるって思いたかった。ずっと埋めてもらえなかった穴を、誰でもいいから埋めて欲しかった」
肩が小刻みに震えた。驚いて自分の腕を触るがいつもと何ら変わらず、震えているのは彼女だと知った。
「最も陽一は彼女の前でカッコつけまくって、調子に乗ってやっちゃってさ、あとで後悔しすぎて別れる発端になっちゃったんだけど」
おかしいよねと笑う彼女の声は、いつもより一オクターブくらい高かった。唐突に抱きしめて見たくなった。
もしかしたらそうすべきタイミングだったからなのかもしれないが、僕は初めて人を抱きしめたいと思った。
少し前の僕だったら彼女の反応を予想してから行動に移しただろう。もしかしたらその時は僕も酔わないはずのお酒に酔っていたのかもしれない。
僕は振り向いて、彼女を両腕で抱きしめた。
彼女はあっけにとられた様子で僕の名前を呼んだ。
僕は彼女を抱きしめたまま少し冷静になって、前回の点検で感情面にエラーが出ていると言われたことを思い出した。
「どうした?なんだか普通の男の人みたいだよ」
戸惑いを隠せない口調で彼女が僕に軽く腕を回した。僕は彼女の湿った髪をゆっくりとした手つきで撫でた。
「あったかいですね。落ち着く感じがする」
「ったり前でしょ」
彼女は僕の背中に手を回したまま、息を止めていた。どこまでも強がりな人だ。でもきっと彼女に近づいた男は、みんなこうして偽りの優しさを彼女に見せたのだろう。頑張ったね、と優しい言葉を彼女にかけたのだろう。
僕にそんな芸当はなかった。
「理由は聞きませんから、泣きたい時は泣いた方がいいですよ」
低いトーンで囁く。
彼女は床にへたり込み、一筋涙を流した。
一度崩れたら、彼女は驚くくらい脆かった。
花火大会の時はあんなにひた隠しにしていた涙を、恥ずかしげもなくこぼした。しゃくりあげ、声にならない嗚咽を漏らし、僕の肩に顔を埋めた。
母親に捨てられ、信用していた彼氏に悪用され、夜の世界へ引き込まれ、弟の寿命の短さを伝えられ。彼女はどれだけ多くのものを失ってきたのだろう。希望を持てなくなっただろう。陽一が諦めなくてはいけなかったものと同じ数、彼女は失ってきたのかもしれない。全くこの兄弟は、一人一人の抱え込んでいるものが多すぎる気がする。
「何でさぁ、神様は私、から奪うんだろぅ」
しゃくりあげ、鼻をすすりながら、彼女は濡れた声でそうひとりごちた。
「何で家族も揃って、て金持ちで、幸せな奴らから、奪わないんだろ。不公平だよ、なぁ」
僕はただひたすらに同調だけを続け、頷き続けた。
「もう、これ以上、私から奪わないでよ・・・」
僕は彼女が落ち着くまで付き合い、背中を撫で続けた。この感情に名前があるとしたらそれはきっと___
とんでもないことが一瞬頭をよぎった僕は、慌てて首をふって考えを振り払う。ありえない。そんなふうにプログラムされていたら、実験はまちがいなく失敗する。
気を紛らわそうと思って彼女を見ると、座ったままうつらうつらし始めていた。
「寝るなら布団行ったほうがいいですよ。風邪ひきます」
軽く揺さぶって告げると、彼女はふえ、と片目を開いた。
「歩けないもん。連れてって」
なんてことだ。
僕は何通りか彼女を布団まで連れて行く方法を考えたが、どれも少し無理がありそうだった。
僕は諦めて一番避けて通りたかった最終手段に出る。
「失礼します」
彼女の背中と足に手を差し込み、ゆっくり持ち上げる。あまり重力に強くない僕の腕でも、見た目よりだいぶ軽い彼女を持ち上げることはできた。世にいうお姫様抱っこ、というやつなのだろうか。布団の上に下ろすと、彼女は愉快そうな笑い声を立て、僕の腕を引っ張って布団の中に引っ張り込んだ。
「一緒に寝よーよ」
「・・・嫌ですよ。酔いすぎです」
そうだと思ったよ、と彼女はふてくされたように呟いて僕を後ろから抱きしめた。
「じゃあ一つ教えてくれる?」
「僕に拒否権はないように思うのですが」
触れられているところが熱を帯びてくる。あったかい。気分が落ち着くとはこういうことを言うのだろう。
「久成はなんで私の名前を呼ばないの?」
これがいつも通りの彼女の軽口であったなら、僕は軽く交わしていたかもしれない。けれどこの時の彼女は、恐ろしく真剣だった。
僕は密かに唇を噛む。
「それ、答えないとだめですか?」
「お願い」
らしくない神妙さで彼女は僕にそう告げた。
僕は一瞬の順従のあと、口を開いた。
「僕をあなたの中の思い出にしてほしくないんです」
口をついた声は低く、震えていた。
「名前を呼ばれるとただの誰か、ではいられなくなる。これ以上何かをあなたに失わないで欲しい」
いずれいなくなる僕を、なんの感情も抱かない誰かにしておいてほしい。
「私は・・・また何かを・・いや、もう慣れたよ。心配しなくていい」
彼女は強がって笑った。怖いくらいの精神力を振り絞って、微笑んでいた。
「僕の期限はあと二年もありません。成功したって、数年もすればエラーが出て壊れる」
陽一には言わなかった事実だ。
だからたとえ陽一が僕のようになったとしても、十年くらいの時間しか伸ばせない。それで生き延びようとするなら、僕と同じように教授の支配下におかれるしかない。僕の思い違いかもしれないが、陽一は教授を嫌っている。いや、もはや憎悪に近い感情を抱いているのかもしれない。僕は今更ながら申し訳なさでいっぱいになっていた。
ごめん。
きっと初めに言うべきだった。
そうすれば陽一は僕と関わることなくありったけの時間を友達や彼女と過ごせただろう。
「黙っていてごめんなさい」
いつも通りの声を発したはずなのに、唇からこぼれた声は情けなく震えていた。
彼女は僕を抱きしめる手に力を込めた。暖かくすべすべとした腕が、直接素肌に触れる。
「すでに私は君をだれかになんてできないよ」
予想していた答えではあった。
「でもそれで君の気がすむなら、名前を呼べとは言わない」
すみません、と小声で言うと、彼女はうん、と頷いた。しばらく抱きしめられたまま解放してもらえず、しびれを切らした僕が彼女を振り返ると、彼女は口を開けて寝入っていた。
ため息交じりの笑みを漏らし、僕は布団を抜け出した。
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