概要
姫宮飛鳥《ひめみやあすか》は青龍中学の二年生。英語だけが得意だけど後は赤点だらけの普通の女の子。一年生の時には親友の一ノ瀬莉子《いちのせりこ》と一緒にミステリー研究会に入っていたけれど、部員不足で廃部になってしまう。ひょんなことから出会った残念イケメン神崎正機《かんざきまさき》と倉持大夢《くらもちひろむ》に半ば強引にAI研究会入部を迫られる。
神崎正機は天才AIサイエンティスト(自称)だけど、ちょっと変な中二病。彼が姫宮飛鳥を入部させようとしていた裏には、もうひとりのイケメン帰国子女如月《きさらぎ》ジョシュアがいなくなってしまったという理由があり……。
ジュニアAI選手権は人工知能(AI)技術の教育と普及を目指した中学生と高校生のためのコンテスト。この全国大会に優勝したいと
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!またこんなニッチで限りなくプレイヤーにしかわからないの書いて……。
成井さんとも彼の作品とも長い付き合いでございますが、個人的に彼はこういうこの世界に存在するディープな世界を描かせたら、非常に緻密かつ玄人好みの作品(つまり極めてリアリティに富んだ)を書き上げてくる作家だと思っています。
で、今作も最後まで読了して――「あぁ、これは、これは学生時代にロボット・プログラミング競技とかやってないと分からない奴。あぁ、けど、すげー正確な奴。これ、参加者にはよく読んで貰いたい奴」――と唸る結果となりました。
いやはやすごいね、流石としか言えんわ。
まぁ、本作のキャラクターやだいたいの流れ、青春の醍醐味なんかは、既に他のレビュワーさんがやってくれているので、僕…続きを読む - ★★★ Excellent!!!完全初心者の彼女にできること。
ジュニアAI選手権を目指す、少年少女達のドラマ。
なんて言っても、そもそもジュニアAI選手権って何って思う方も多いでしょう。人工知能(AI)技術の教育と普及を目指した中学生と高校生のためのコンテストなのですが、それを知ってもなお、なんだか難しそうなんて声が聞こえてきそうです。
しかし、そんな先入観から読まないのはもったいない。そもそも本作の主人公姫宮飛鳥も、最初はAIって何って状態でした。それが色々あってAI研究会に入ることになるのですが、もちろん入部したからといって、いきなり何かできるようになるわけではありません。しかも彼女以外のメンバー二人は、揃って天才。そんな状況で果たしている意味…続きを読む - ★★★ Excellent!!!数合わせじゃない。AI研究会で、自分にできることを探し出せ!
ミステリー研究会が廃部になり、行き場を失った主人公、姫宮飛鳥は、イケメンだけど言動が残念すぎる自称天才AIサイエンティストの神崎君の策略により、半ば強引にAI研究会に入会させられる。
最近頼りになるメンバーが抜けてしまっていたAI研究会は、会存続のため新たなメンバーを補充する必要があったのだ。
AIに関する知識も技術も持ち合わせていない飛鳥は、ただの数合わせ要員? いいえ、そんな飛鳥でも、きっとできることはあるはず。
本作で面白いのが、このできることを探すということ。
普通に考えたら素人の飛鳥に、できることなんてないと思いがちですが、そんなことはありません。よく考えて探していけば、チーム…続きを読む - ★★★ Excellent!!!できることは、必ずある。子供たちに読んでほしい物語
主人公の飛鳥が、ミステリー研究会の廃部により、新しい部活に所属せざるをえなくなり、とあるきっかけで知識ゼロのAI研究部に入ることに!
AIだとかロボット工学だとか、どう考えても知識ゼロの人には縁遠いというか、見ていて「すごいな~」くらいで終わっちゃうと思いませんか?
プログラミングにPC言語……もう何あの呪文!って感じの人も多いと思います。
主人公、飛鳥も、こんな状態からの転部…
でも彼女は、周囲に支えながらも、それでも自分がその場所でできることを見出していきます。
『今いる場所で自分なりのベストを尽くす』これって、大人になって社会に出た時、すごく大事なことだと思うんです。
誰かと同じになろ…続きを読む