第10話 畑仕事

翌朝、


「バン!ドン!ドゴン!」


俺は扉の割壊れる音で目が覚めた、ナオキだ!


ナオキ「起きろーーー!!!稽古初日に寝坊とはいい度胸だな!!」


「はあ?いつから始めるとか言ってないだろ!」


ナオキ「うっせー、朝の畑仕事も稽古の内なんだよ!さっさと起きやがれ!」


「ここは長老の用意した旅人ようの部屋だろ!扉壊すとか馬鹿なのか!?」


ナオキ「お前の能力なら修理できると思うぜ?できないならできるまで扉無しで生活するんだな!」


「はあ!?お前ふざけんなよ!こんなん丸見えじゃねーか!」


俺は壊れた木造の扉を見る


(………扉そのものは歪んでないな、壁との連結部分が壊れたのか……また複雑なところを壊しやがって……)


ナオキ「できないなら扉は後回しだ、ほら畑に行くぞ!」


「寝起きから畑仕事かよ……」


俺はナオキについていき畑に向かことにした


ナオキ「さーあ到着!まづは一晩で生えてきた雑草を抜く!次に水やり、最後に病気がないかのチェックだ」


「病気?どんなふうに見るんだ?」


ナオキ「色が違うやつとかは変色している可能性があるから教えてくれ」


「はいはい……」


俺は小一時間ほどそんな作業をし、途中でナオキの雑草処理の速さに驚きながら水やりのために水を汲みに用水路に行った。しかし……


(なんだこの水、こんな田舎なのになんでこんな汚れてるんだ?)


用水路の水は明らかにおかしかった、生活排水が流れていることは明白だった


(……田舎だと下水の概念が無いのか……これでは飲み水は井戸水だけだな)


そんなことを考えているとナオキがこちらにやってきた


ナオキ「そんな水を与えんなよ、むしろ毒だぞ」


「分かってる、井戸水でも汲んでくるか」


ナオキ「ああ……ここでは洗濯も飲み水も水やりもすべて井戸水で賄っているからな」


(あの井戸にはいってあそこまで怒っていたのはそういうことか。そんな貴重な水源を汚す危険があったのだからな)


「なぜこんなに汚い?見るからに生活排水のように見えるが……」


ナオキ「そんなはずねえ、俺らは極力環境に負担をかけないように生活している。だが一向にきれいにならねえ」


「だが汚い以上なにか原因があるはずだ一体何が起きているんだ?」


長老「肥料じゃよ」


「長老!!!」



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