第42話 光寿郎の(ღ˘⌣˘ღ)iloveyou

結菜は光寿郎の浮気虫が

ソロソロ冬眠から覚める頃だと

思っていた。

そう思うと妊娠は浮気の引き金に

なる可能性がある。


結菜は嬉しい反面

不安もあった。


昔、交わした美乃との会話

噂の3年目なのだ!


”浮気したい人はするのが

3年目らしい。”





結菜の家は東京の下町にある。


「ウワ、おねーちゃん本当に

帰って来たの?」


「何よ、あんたこそ晏慈と

上手くやってんの?

一緒に住んでんじゃないの?」


「おねーちゃんこそ

イギリスで優雅にイングリッシュ

ガーデン見に行ったんだと

ばかり思ってたよ。」


「は?イングリッシュガーデン?

なんの話?」


「だって、晏慈と光寿郎さん

電話で話てたもん。

結菜の行ってみたいってた

イングリッシュガーデンに連れて

行くって‼ 休みやっと確保したって‼」



「ガ━━━(꒪⌓꒪)━━━━ン

マジで‼


「本当に愛されてるよね!

溺愛され過ぎてマヒしてんじゃね?」



「( ꒪∀꒪)ヘッ?麻痺‼

・・・‼」


「喧嘩したんならトリマ謝って

おきなよ﹏ 」


「なんでわかる?」


「そりゃ、不機嫌な顔してるし

光寿郎さん玄関前に座ってるし

・・・」


「は?」

結菜はバタバタと玄関を飛び出す

と光寿郎が石垣に腰かけていた。


「まーったく世話の焼ける

夫婦だな‼」

コツンと光寿郎にデコピン

かませて

一言叫び、晏慈が通い慣れたふうで

琴の家に光寿郎を引っ張りながら

入って行く。


「琴、琴‼

お母さんは?」

晏慈はすっかり婿養子気分


「居ないよーパートパート‼」


「そかそか!お好み焼きでも

焼くか!」


「試験どうだった?」

「ん?まあまあ晏慈のお陰‼」


結菜は琴と晏慈に

昼ごはんに呼ばれていた。


結菜の実家は、琴の実家から

5分位離れた

坂の上にある住宅街だ

町のようで田舎っポイ所

もある光寿郎も初めて来た時

気に入っていたが

晏慈も気に入るどころか、

住み着いているらしい。




結菜と光寿郎は一言も話さない!

のに外野の2人は若夫婦気取りで

イチャイチャ


ホントの若夫婦はし・か・と・

で顔も合わせない。


晏慈と琴は焼きあがった

お好み焼きをホットプレートの

上で、フライ返しをつかい

お好み焼きを

ズーズーズーと押して


「じゃ俺らラーメン食いに

行って来るから、後片付け

宜しくな‼」


え‼(⊙⊙)!!

は?うそ(´⊙д⊙`)what!

晏慈はポケットに財布を突っ込むと

結菜に良く似た琴の手を引き

ニヤニヤしながら出て行った。


ソースの焦げたいい匂いが

広がる。



結菜は箸と皿を出してきて


「せっかくだから・・・

食べよう。」

そう言って箸と皿を渡した。


「紅ショウガいる?」


「う、うん少し・・・だけ‼」


喧嘩の後の会話はぎこちない。


「ゴメン、

イングリッシュガーデン

連れてってくれるつもりだった

んでしよ。」


「ああ‼

・・・・・」



し━━━━━━━━━━━━━ん‼




遂に光寿郎が口を開いた。

「俺も結菜の実家に暫く住むよ。

結菜がコッチで出産したいなら。」


「え?」




「私の実家に?」


「うん。」


「距離置くんじゃなかったの?」


「充分置いたぞ

これ以上離れたら俺は

死んじゃう笑」


「は?ウサギかよ。」


頭の中で琴が言っていた

“溺愛されてマヒしてんじゃね?“

そうかもしれない。

この人の何を見て来たのだろう。


充分に罰を受け

彼もずっと苦しんで来たのは

知っていたはずなのに・・・


「光寿郎、ゴメンね。」


フッ光寿郎の顔がパッと明るく

なった。

彼の腕の中が1番安全で

安心なのは良く知っていたはず

なのに・・・‼



ハフハフあ、あっい

「晏慈、お好み焼き上手、

本格的ね。」



ククク

「結菜知らないのか?

晏慈お好み焼き店、何店舗も

出してるし、さっきラーメン店

行くって言ってたろ

アレ、店舗回りだよ。」


「え・・・ホント?

どうりで・・・美味いはずね。」


「晏慈って何屋さん?」


「本業は不動産、飲食業も

やりたかったらしいから手を出したら

大繁盛しちゃって、まあ事業家だな‼」


「九条不動産の敵、でもあるが

仲間でもある。

九条は色々やってるから

協力もし合ってる。」


「そうなんだ‼」アッチッチ


「ねえ光寿郎

迎えに来たの?

イギリスは?仕事じゃ無かっ

たの?」


「うんまあ仕事もだけどハフハフ

ホテルも予約していたしアチ

親父とお袋に変わってもらった。」



「え・・・ゴメン」

結菜は急にしょぼくれて

光寿郎に謝った。


「いやいや、結菜が妊娠してる

って言ったら、ククク

親父涙声になってサ

お袋も大喜びだよ。」



「フフッ、お祖母様にも電話して

知らせようか!」


夜になって結菜と光寿郎で

妊娠の報告をした。

勿論その後光寿郎の両親にも

結菜からも報告をした。


「やっぱり、ハワイに住むよ。・*・:

光寿郎、一緒に行こう。」

結菜は義祖父母に同居を

しないかと言われていた。


お爺様と椿さんは良く喧嘩を

している。

お爺様からSOSが良く来る。


何時も勝敗は椿さんの勝ち

お爺様は元気な癖に

良く残りの人生云々

孫夫婦と曾孫と暮らしたいが

最近の口癖。



「ハワイか‼

子育てには最高かもな!」



2週間二人は家族と晏慈と琴

を連れて賑やかに

温泉に行き、楽しんで

泣きべそかく両親を残し

ハワイへと移住して行った。


結菜は、子供を出産した。

可愛らしい男の子だった。


光寿郎と出会い、彼目当ての

マダム達も沢山いるけど

浮気のトドメを知っている光寿郎は

上手くあしらって

愛妻家として有名人になった。


何時も結菜、結菜と口にする

彼にはもう誰も手をだせないだろう。


結菜は憧れの空の向こうへと

日本を飛び出して行った


海外で仕事をする夢は

叶わなかったが、光寿郎と

二人で世界を回り、ある意味

仕事をしているのかもしれない。


光寿郎との間には3人の

子宝(男の子、女の子、女の子)に

恵まれ、義祖父母に子育てを

助けて貰いながら、ハワイの

青い空の下で、元気に

暮らしている。


あの時屋上で海外に行くと叫んだ

22歳の彼女は、まさか

嫁に行きハワイで暮らす事など

夢にも思っていなかっただろう。


✈︎︎ ┈┈ ✈︎



📣まってろぉー✈︎

ぜーったいいくからな━━━━✈︎


TheEND




フォローと応援、ありがとう

ございました。

感激しています😭

最終話まで御付き合い下さって

感謝しております。

ありがとうございました。


皆さんの健康をお祈り

致しております。


頑張りましょう。



ルミン🐝🐞




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🍎オレのまさかの溺愛狂想曲 ルミン @rumiko35211

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