ごじかんめ かがく

「ゾンビと言えども、大きなケガをゾビたら死んでしまうゾビ。なので、だいたいどれぐらいまでなら大丈夫かは覚える必要があるゾビ」


 お昼休みが開けた五時間目は化学。

 お昼ご飯の後なので眠たくなるけれど、この授業はゾンビの体の事を教えてくれる授業なので絶対に聞き逃す事は出来ない。

 今日は耐久性についての内容。確かこの間は無呼吸でどれだけ水中に入っていられるかだった筈で、水を張ったタライに何分顔を入れていられるかのチャレンジが行われていた。

 今日は何をするんだろう。


「さあ、誰か先生をこのバットで殴るゾビ!」

「僕ゾビまーす!」

「私もゾビー!」

「俺もするゾビよー!」


 ………めちゃくちゃ物騒ね。

 というか、バットで殴られたぐらいじゃ怪我した内に入らないのかしら?

 だとしたら私もそれぐらいには鍛えたほうがいいの? でも、私って筋肉付かない体質だし、特にお腹を殴られたら一発でお終いよね…

 そんな事態が起きないよう祈るしかないわ。

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