第14話 身分制度についてだよ!

蘭華蘭菊「みなさん!こんにちはー」


蘭華  「ねえ、ねえ、蘭菊!俺ハレのPV見た! 2万超えているのよ! 2万!」

蘭菊  「うん!驚いたねぇ」

蘭華  「これも私たちのおかげね!」

蘭菊  「いや違うと思うけど・・・」


蘭華  「何言っているのよ! 物語にはヒロインがいるのよ! ヒロインが!」

蘭菊  「だから、ヒロインって私たちじゃないから」


蘭華  「じゃぁ誰よ! 言ってみなさいよ!」

蘭菊  「例えば・・・ビン子さん?」

蘭華  「あのボケた神?」

蘭菊  「ボケたって・・・歌、すごく上手よ」

蘭華  「歌だけなら、蘭菊だって上手じゃない! それに、私のダンスもあるわ! 負ける要素なんて全くないわよ!」


蘭菊  「それとか・・・今だと、エメラルダさんとか?」

蘭華  「何よ、年増じゃない! 時代は私たち幼女を求めているのよ! 幼女!」


蘭菊  「はいはい・・・もういいわよ。さて、今日のお題は、俺ハレの世界の『身分制度』はどうなっているか!ってことよ」

蘭華  「身分って言ったら、あれでしょ、一般国民とか、奴隷とか」

蘭菊  「そうそう」

蘭華  「私たちは、一般国民よね」

蘭菊  「そうだよ」


蘭華  「確か、この世界では、『王』『騎士』『神民』『一般国民』『奴隷』『罪人』って感じの序列になっているわよね」

蘭菊  「その通り! 蘭華ちゃんすごーい!」

蘭華  「そりゃもちろん、私ですから!」


蘭菊  「で、その身分にはそれぞれの特性があるのは知ってる?」

蘭華  「特性?」


蘭菊  「そう、『王』は原始の神の最初の神民で、国の最初の人間、いうなれば国そのもので、ここから国が広がっていくの。」

蘭華  「うーん、ちょっと今一、よく分からないわ」

蘭菊  「まぁ、『王』は特殊だから、そんな感じって覚えておいてたのでいいわ。それよりも、分かりやすいのが『移動制限』よ」

蘭華  「移動制限?」

蘭菊  「そう、『王』は、国で一番の力を持っている代わりに、自分の国から外に中なでることができないの」

蘭華  「どういう事?」

蘭菊  「対になっている魔人世界の国に行くには『大門』しか通ることができないの」

蘭華  「要は他の『騎士の門』や『中門』や『小門』には入れないってことね」

蘭菊  「そうそう、しかも、聖人世界の他の国に行くこともできないの」

蘭華  「すなわち、自国の中しか移動できないってことね」

蘭菊  「そういう事」


蘭華  「で『騎士』は?」

蘭菊  「『騎士』は『王』から騎士の刻印を貰った者だけがなることができるの」

蘭華  「確か不老不死になるんだよね」

蘭菊  「そう。そのあたりは騎士が所有する神民の数によって影響は受けるのだけど、そのあたりは別の時に説明するわね」

蘭華  「絶対防壁!騎士の盾いいなぁ」

蘭菊  「『騎士』の特徴は、神民枠を1000人持って、その中で自分の裁量で神民を決定することができるの。この神民の任命の仕方が魔人国との戦いにおいて重要になってくるの」

蘭華  「たしか、騎士の門内の駐屯地の自国フィールドが、その神民割合で決まるんだったわよね」

蘭菊  「そうそう。騎士の不老不死性は、あくまでも自国の領域内でのみの話なの。だから、門内がすべて敵のフィールドになると自国の領域ではなくなるから、不死性は失われてしまう。逆に、敵側は、自国の領域になるから不死性を維持できるの」

蘭華  「だから、自国のフィールドを維持して、不死性を保ってないといけないわけよね」

蘭菊  「また、そのあたりは別のお話でするわ」

蘭華  「で、騎士の移動制限はどうなっているの?」

蘭菊  「『騎士』は『大門』と『騎士の門』しか通ることができないの。そして、聖人世界の他の国に行くこともできないのよ」

蘭華  「騎士も意外と窮屈ね・・・」

蘭菊  「まぁ、それが力を得るってことだけどね」


蘭華  「ふーん、で『神民』は?」

蘭菊  「神民は、騎士によって任命されたもので、その騎士の刻印を持っているのよ」

蘭華  「で、そいつらは何ができるの」

蘭菊  「強いて言うなら、神民スキルが使えるの」

蘭華  「神民スキル?」

蘭菊  「そう、神民スキル、私たちが普通持っている経験スキルとは別に、神民になったら使えるスキルよ」

蘭華  「へぇ、いいじゃん!スキルいっぱい持ってて!」

蘭菊  「でも、大体の神民スキルは決まっているのよ」

蘭華  「固定ですか?つまんない」

蘭菊  「魔装騎兵だと、『限界突破』ね。魔人国の神民魔人だと『魔獣回帰』かな」

蘭華  「あぁ、あれね!」

蘭菊  「この神民スキルも、騎士の不死性と一緒で、自分の領域内でないと使用できないの。だから、第六の騎士の神民は、融合国内と、第六の騎士の門内の自国フィールドでしか使えないわけ。たとえば、第一の騎士の門内だと、そこは第一の騎士のフィールドだから、第六の騎士にとっては領域外になるの。だから、神民スキルは使用できなくなるの」

蘭華  「使えねぇ・・・」

蘭菊  「それでも、やっぱり神民スキルは凄いのよ!」

蘭華  「で、お決まりの移動制限は?」

蘭菊  「『神民』は『大門』と『騎士の門』と『中門』しか通ることができないの。逆にいえば、『小門』には入れないってことね。だけど、王と騎士と違って、聖人世界の他の国に行くこと、すなわち国境を超えることはできるのよ」

蘭華  「すこし、移動範囲が広がったわね」


蘭菊  「次は『一般国民』ね。『一般国民』は、基本となる身分ね」

蘭華  「要は普通ってことね!普通!」

蘭菊  「そう、特に可もなく不可もなく。取り立てて特徴もないわ。」

蘭華  「移動制限は?」

蘭菊  「『一般国民』以下になると、特にないわ。『大門』『騎士の門』『中門』『小門』すべて入ることができるの。しかも、国境を超えるのも自由よ」

蘭華  「と言うことは『奴隷』と『罪人』の移動制限も一緒ってこと?」

蘭菊  「そう、ここから下は全て同じよ」

蘭華  「へぇー」

蘭菊  「ただ、『奴隷』や『罪人』になると、行動に制限が伴うようになるの」

蘭華  「どんな」

蘭菊  「『奴隷』は、必ず所有者がいるの。それは、騎士であったり、神民であったり、一般国民であったりするの」

蘭華  「えっ!私でも奴隷を持てるの!」

蘭菊  「もてるわよ。ただし、奴隷の税金もちゃんと納めることができたらの話だけどね」

蘭華  「うーーーぅ、自分たちのだけで精いっぱい・・・」

蘭菊  「いや、私たち幼女だから、納税は免除されているから・・・税金は20歳以上からよ」

蘭華  「なーんだ!それなら幼女の奴隷を・・・ウヘエヘヘヘ」

蘭菊  「蘭華ちゃん、目が怖い・・・奴隷の場合、年齢関係なしで納税義務が発生するからね」

蘭華  「ちっ!私のYJO48計画が・・・」

蘭菊  「YJO48計画って何? 初めて聞くんだけど」

蘭華  「YOUJYOの略よ、48人の幼女が歌って踊るの! どう! いいでしょ!」

蘭菊  「はいはい・・・」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る