はなれて いても

いくつもの

光の中で

ひときわ目をひく

明るさはなに?


夜空をひとり見上げる

隣に

あなたの気配

気のせいだ……


おなじ

空を

仰ぎ見る

無限に広がる星たち


かなり視力が落ちたわ

あなたは

眼鏡だったから

今は

よく見えるかもしれないね


同じ月

同じ星たちを

見ていますか?


胸に手を当て

わたしは

大きく息を吸い込んだ

かすかに覚えている

あなたのかおり。


髪を切った

もう必要ないね

なでる人がいないから。


黒い空に黒い雲が

たれこめる

わたしは

雲をとりさろうと

手を伸ばした。

つかめないのは

あなたの心と同じで

立ち上がっても無駄……


わたしは

途方に暮れる

落ちる涙も

取れない星も


同じじゃない。

光る

ちいさきもの

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