第25話 お給料管理

 本来ならば、順に母との事を辿って書いているならば書かなければいけない『あの事』。

 けれど色々考えて、今回はその部分は書かない事にしました。

 その部分をお読みになりたい方は『私という人間』https://kakuyomu.jp/works/1177354054886651354/episodes/1177354054886976790


 をご覧ください。



 なので今回少し飛ばして、二十四歳辺りからを書きます。


 パチンコ生活を止めて、やっと就職をした私。


 けれどお給料は全額母に渡して、そこから私がお小遣いを月に五万円もらう生活でした。

 五万円でも今までのパチンコ生活に比べたらかなり多い方です。

 ちなみにお給料は平均で二十万くらいでした。


 某有名電機メーカーの工場への派遣だったので、田舎の二十代にしては多い方だったと思う。

 こういったところの派遣ってボーナスが無い分、日ごろのお給料が多めに設定されているのです。


「高校も出してやったんだから、全部家にお金を入れて当たり前」


 と母は言いました。


 それを言われると弱かったです。

 私はお金の事は何も考えずに、私立を選んでしまったのですから。


(けどまぁ、高校を出してくれたのはターロであって母では無いんですけどね)


 それでも実家暮らしだったので、私に文句はありませんでした。


 私が家に(母に)月に十五万ほど入れている事を聞いた知人の中には


「それはあなたのために貯金しておいてくれてるんだよ」


 と脳内お花畑のような事を言う人もいました。


 あの母です。

 それはあり得ません。


 家の生活費とパチンコの軍資金になっていて、私のための貯金なんて概念は無かったことでしょう。


 母は新しい物好きで、テレビショッピング好きでもあったので、しょっちゅう電話で注文していました。

 多分、そういうものに消えていたのでしょう。


 ところでお給料ですが、私はお給料が振り込まれる通帳もカードも触ったことすらありませんでした。


 全部母が管理して、私はそこから五万円を手渡される方式でした。


 この事に関しては続きます。

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