第34話 壊れ始めた頃

職業訓練校をそろそろ卒業となった頃から

私の人生が更にとんでもない事になっていく。


今までのは大した事が無かった。

と思わずにはいられないほどの怒涛の人生が始まった。


まず、ターロの私に対する態度が変わってきたのだ。


ずっと友達のように過ごしてきて

いっちょ前に反抗期のようなものがあった頃ですら

大人な対応できたというのに


いや、むしろそうだったからだろうか……

ターロは私の体を触るようになってきたのだ。


20歳のおぼこい私には、どう対応していいか分からず

やんわりと嫌がるしかなかった。


ターロは嫌がれば止めてはくれたが、その後の

「ん?嫌なの?」

と耳元で囁くような言い方が鳥肌が立つように嫌だった。


こういった事が数ヶ月繰り返されたのち

私はさすがに我慢出来なくなって


言い辛くて仕方が無かったけれど

母親にターロの行為を話したのだ。


そうしたら母親は私を慰めてくれるどころか

「私の夫を取った!」

と怒り出したのだ。


今にして思うと、この母の言動は毒母だったからこそなのかもしれないと

腑に落ちる気がする。


毒親らしく、母はこの言動の次の日などに

ケロリと何も無かったかのような態度で私に接してきた。


けれどその母の態度は私を壊れさせた。


職業訓練校の卒業後に就職を斡旋してもらえるはずだったのだが

私はそれどころでなくなり

自ら、パチンコ生活に戻りやさぐれた状態になっていった。


ターロは母が知らないところで怒ったのか

母とのやり取りの日以降は触ってこなくなった。



そうはいっても怒涛の日々はまだ始まったばかり


それからしばらくのち

今度は隣の市に一人暮らしをしていたターロの母親が

焼身自殺をはかったと連絡がきたのだ。



(ちなみにターロの件は今現在、許しています。そしてそれでも今後この事を書いていく理由を近況ノートに更新しましたので良かったら合わせてお読みください)

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