御柱様と御蛙様 3

 月曜日の朝が来た。

 今日もまた、校門には風紀委員がずらりと並んでいる。だが、昨日とは様子の違う者がいた。裏の風紀委員長と恐れられる文原皆歌が、元気のない様子で歩き回っている。いらただしげに、薙刀の柄で地面を突いた。他の風紀委員たちは、触らぬ神に祟りなしとおとなしい。

 文原皆歌はその目に仲良く歩いてくる祐矢と真白を捉えた。表情がさらに曇る。

「おはようございます!」

 元気に挨拶してから歩いていく真白の横に、文原皆歌はそっと並んだ。不思議そうな表情で皆歌を見上げる真白に、皆歌は沈痛な面持ちで耳打ちする。

「直ちに進路指導室まで出頭なさい。ホームルームは出なくていいわよ」

 真白はきょとんとした。

「真白がなにをしたって言うんだ。説明しろよ!」

 耳打ちを聞き取って声を荒げる祐矢に皆歌は、

「静かにして。騒ぎになったら御柱さんによくないわよ。わたしだって、こんなこと言いたくない。でも変な疑いを晴らすには、きちんと答えるのが一番早いの」

「疑いって」

「ここで言うべきことじゃない。祐矢君、あなたが付き添うのは禁止よ」

 それだけ言って皆歌は口をつぐみ、風紀委員の列に戻ってしまった。あの皆歌が唇を噛み、下を向いている。

 祐矢にはよく分からないが、皆歌は真白に同情して、悔しがってくれているらしい。ここで問い詰めても仕方ないだろう。

 真白は祐矢を上目遣いに見上げて、

「大丈夫ですよ! 旦那様!」

 と、逆に祐矢を励ました。

 状況が分かったらすぐ報告するようにと真白に言い残してから、祐矢は自分の教室へと向かう。まさかまた、朝から呼び出して食事会でもあるまい。

 しかし状況は真白の話を待たずともすぐに知ることができたのだった。噂が伝わるのは早い。

 このところ続いていた煙草騒ぎでは、学校のあちこちに煙草がばら撒かれていた。最初は数本が、最近は箱ごと、ついには一カートンまるまるが生徒会役員室の前にまで。学校を挑発するのが目的だと断定した風紀委員会は、特別警戒体制に入っていた。

 その犯人が見つかったのだという。それがよりによって、一年生の女子だったそうなのだ。

 たまたま女子用ロッカーの近くで生徒がつまづいて、そのはずみでロッカーを蹴ってしまった。運悪くロッカーの鍵が壊れ、ある一年女子の持ち物がこぼれ出た。それがなんと、煙草の山だったという訳だ。

 しかも学校前のコンビニエンスストアで煙草の大量盗難が警察に届けられており、盗まれた煙草と見つかった煙草は銘柄が一致している、という話まであった。

 一年女子が犯人だったなどと、にわかには信じがたい話とはいえ、ロッカーには鍵がかけられていたのだ。第三者が煙草を入れておくのは合鍵でも作れば不可能ではないものの、現実的にはかなり難しい。

 全クラスのホームルームでは、ロッカーの点検が行われた。細かい校則違反品はさておき、他にそのような煙草が入っているものはなかった。

 壊れたロッカーという物的証拠が残っていては、容疑者を隠すこともできない。あっという間に、そのロッカーを使用していた御柱真白の名は全校中に知れ渡ってしまったのだった。

 第三者がいたずらで入れたか、ロッカーの使用者が犯人か。この二択となるが、証拠は使用者にとって圧倒的に不利。他に想定できる可能性もないときては、厳正な処分が下されるのは間違いない、というのがもっぱらの噂だ。盗難事件の犯人ともなれば、退学はおろか刑事処分も免れないだろう。

 これだけの情報を仕入れた祐矢は、昼休みになるや、職員室まで飛んでいった。

 扉を開け、

「失礼します!」

 挨拶をし、つかつかと生徒指導担当である飛鳥先生の席に歩み寄る。飛鳥先生は疲れた顔で祐矢を見上げて、開口一番、

「俺こそが犯人です、とか言うのは禁止」

 祐矢は口をぱくぱくした。

「それだと結局、真白もロッカーを使わせていたことにはなるから、罰される人数が増えるだけだ」

 先生にとって、とっくに想定済みの問答だった。

「先生に抗議するのと、質問も禁止。話をしたいなら風紀委員会に行け。あそこの預かりにしたから」

「は、はい!」

 祐矢は生徒会役員室へ走った。この塔之原高校は生徒の自主独立を重んじていて、風紀上の問題対策もできるかぎり風紀委員会に任せている。預かりにするとは、風紀委員会にこの事件の調査を委任するということだ。これが通るのも、これまでの生徒会と委員会がそれだけの責任ある運営を進めてきたからだった。

 生徒会役員室は校舎の中庭に建てられている。委員会共同の作業空間でもあるので、ちょっとした教室ぐらいの広さと設備は整っていた。

 扉を開くと、表裏の風紀委員長に風紀委員たち、そして生徒会長がそろっていた。奥の椅子に生徒会長が座り、他の委員たちが周りに座る中で、文原皆歌だけは生徒会長の傍らに控えて立っている。あたかも護衛者のごとく。

 学級委員長として生徒会活動に参加している祐矢だ。この場所には毎日のように来ているとはいえ、ここでの光景にはいつも緊張してしまう。

 祐矢に限らないのだが、生徒会長の文原綾を目の当たりにすると、その人間離れした美しさにどうしても動揺を禁じえないのだ。肉体の重みをまるで感じさせないその佇まいは、まるで風の化身ででもあるかのよう。光り輝く銀の髪に、深い翠色の瞳。あらゆる要素が完璧に調和したその姿は、空気の匂いまで変えてしまいそうだ。妖精とでも言うべき美しさだった。これでは確かに、妹である文原皆歌を筆頭に心酔者が多いのも無理はない。

 輝ける銀髪の生徒会長と、燃え上がる赤髪の護衛者。絵になる光景だ。

 話し合いの邪魔をすまいと、祐矢は扉の側で待つ。

 生徒会長の瞳には憂いがあった。唇を開き、涼やかだが威厳のある声で、

「事実を確認して公正に進めるのは当然のこと。私たちのなすべきことは、いかなる結果であれ生徒を守り、仲間を助けることです」

 風紀委員たちが頭をたれる。

「いいですね、皆歌」

「はい! お姉様!」

 皆歌がはりきって返事した。生徒会長は一同を見回して、

「今回の件を、私はどうしても納得できません。確かに物的証拠は彼女を示していますが、動機もなければ彼女からは煙草の匂いなど感じもしない。それに、学校中に撒き散らされ続ける煙草の葉。果たして彼女にできるものでしょうか」

 そこで、生徒会長は祐矢に視線を送った。

「白羽さん。あなたにお願いがあります。皆歌が真白さんの守りにつくことを許していただきたいのです」

 突然話を持ってこられた祐矢は、

「は、はい」

 と、どぎまぎしながら頭を縦に振る。そういう問いを受けるということは、自分はすっかり真白の保護者ということだろうか。もしかして、お母さんか。

「え? お姉様? それでは調査が」

 皆歌の疑問に、生徒会長は微笑んで、

「お願い、皆歌」

「はい! 全力でやります! お姉様!」

 あの皆歌が微笑み一つで頬を染め、言いなりになっている。生徒会長を見つめるあの目は、ときめいているとしか思えない。義理の妹らしいが、余人には入り込めないというか、皆歌が誰も入れてくれなさそうだ。この学校にも、姉を守るためにわざわざ転校してきたという。

 生徒会長は表の風紀委員長に、

「では、風紀委員長にはもう一度事実の確認をお願いします。ロッカーの鍵をたまたま壊してしまったという二年の三月朱美さんにも、再度、経緯を聞いてください。あの鍵は、そう簡単に壊れるものではありませんから」

 風紀委員長は部下たちに指示を飛ばして、早速動き始めた。次々と部屋から調査に出発していく。

 薙刀を手にした皆歌に続いて、祐矢も部屋を出た。真白の教室へと皆歌は早足に歩きながら、

「さすがお姉様。真白ちゃんがつらい立場なのを見越して、わたしならば守れるだろうと仰るのね」

「はあ」

 気のない相槌を祐矢は打つ。ともかく行き先は同じだ。

「ところで最近、学校中が煙草臭くない?」

「言われてみれば、そうかもな」

 祐矢は窓の桟を手で拭いてみる。指先には煙草の刻み葉が付いていた。

「整備委員が怠慢すぎるのよ。お姉様はこの匂いが苦手なのに」

 皆歌は薙刀を握る拳に力を込めた。このままでは、哀れ整備委員は粛清されかねない。

「廊下は毎日掃除しているだろ。なのに、これが散らばっているということは」

「いうことは?」

 皆歌が祐矢をにらみつける。

「誰かが毎日撒いているんだ」

「そんなことして、なんになるのよ」

 手間がかかる上にほとんどの生徒は気付いてもいない行為だ。これではさすがに生徒会長への嫌がらせでもあるまい。匂い自体が目的なのか?

 そうこうしている内に、祐矢と皆歌は一年三組の教室に到着した。真白のクラスだ。

 真白は片隅でお弁当を食べ終わったところのようだった。普段の友人たちも声をかけづらいのか、遠巻きにしている。そして、それ以外の者たちは好奇の目で真白を眺め、こそこそと噂しているようだった。退学、とか、警察、といった単語が漏れ聞こえてくる。

 真白は意外と元気そうだった。普段通りの様子で、入り口に祐矢を見つけるとうれしそうに手を振ってくる。

 祐矢を押しのけて、赤い暴風たる皆歌が、

「風紀委員、二年、文原皆歌。失礼するわよ」

 教室にずかずかと入り込むや、片手に薙刀を構え、真白の後ろに仁王立ちした。そのまま微動だにしなくなる。昼休みが終わるまで、ずっとそうしているつもりらしい。教室は緊張で静まり返った。

「あの、先輩?」

 真白は目をぱちくりさせて、皆歌を見上げる。祐矢から真白に、皆歌の任務を説明した。

 真白は破顔して、

「真白は大丈夫ですよ。だって、真白は煙草を盗ったりなんかしませんもん」

「そんなことは分かってるさ。でも、このままじゃ退学になりかねないんだぞ。進学にだって影響する」

 祐矢の言葉に真白は手を小さく振って、

「真白は十八歳までだから、進学しませんよ?」

 朗らかに答える。祐矢は爆発した。

「来るんだ! 真白!」

 振り返りもせず教室を出ていく祐矢に、うつむいた真白が続き、皆歌が殿を務める。

 真白よりもむしろ、事情の分からない皆歌が驚いていた。

「ねえ、真白ちゃん。祐矢はどうして怒っているの?」

 そっと皆歌が尋ねる。真白は悲しげな表情で、

「真白は柱だから、旦那様を悲しませてしまうんです」

 とだけ返答した。皆歌にはさっぱり理解不能だが、難しいことは後でお姉様に尋ねようと決める。

 三人行列は、一年女子用ロッカーの前で止まった。鍵が壊れた真白のロッカーは、空になって開いたままだ。祐矢は扉の傷や蝶番、鍵を確認して、

「変だよ、これは。扉にはたいした傷もなくて歪んでもいないのに、鍵の部品が外れている。それも、外れ方がきれいすぎる」

 盗難防止でピッキング対策まで施した、学校のロッカーにしては豪華すぎるほどの鍵なのだ。それがまるで内側から分解したかのように、鍵の複雑なパーツが外れてしまっていた。

「それがどうしたの」

 皆歌の率直な疑問に、

「怪しいんだよ」

 祐矢はつっけんどんな回答をよこす。真白に目をやって、

「誰かのせいで、真白は困らされているんだ。どこかで誰かがあざ笑っているんだぞ」

 真白に害をなす者など、断じて祐矢は許すことができない。真白はうつむいて、

「真白はそれで誰かが幸せになれるなら構わないんです。でも、旦那様が悲しいのは……」

 皆歌は手を打って、

「ねえ! 真犯人を見つければいいんでしょ! うだうだしてないで、捕まえましょうよ!」

 そのとき予鈴が鳴った。後五分で授業だ。そのまま調査を続けそうな勢いの祐矢に、

「では! 調査隊は全員、放課後に生徒会役員室まで集合! いいわね!」

 皆歌は者どもに申し付けたのだった。


 今日の授業が終わった。祐矢は真白を誘って、約束の場所に向かう。

 授業中にずっと推理し、短い休み時間に駆けずり回って、祐矢はシンプルな結論にたどり着いたのだった。犯行には動機が必要だ。祐矢や真白に憎しみを持つであろう者は明確ではないか。もっとも、その兄妹は本日お休みで出会えなかった。

「真白。自分に恨みがありそうな人の見当はつくだろ」

 つらそうな表情で、真白は祐矢を見上げる。真白は人を責める言葉が言えないのだと、祐矢は気付く。そんな真白に濡れ衣を押し付けた犯人への怒りがたぎる。

「旦那様」

「いいんだよ、真白」

 二人は生徒会役員室に着いた。扉を開こうとしたが、鍵がかかっている。人の気配はあるのに珍しい。祐矢が窓から中の様子をうかがうと、そこには生徒会長の文原綾、それに飛鳥先生の姿があった。

 先生は生徒会長にうやうやしく頭を下げ、なにかを報告している。大学ノートを数冊と、大きめの封筒、それに折り畳まれた年表を捧げ渡していた。御柱様関連の研究資料だ。

「旦那様、先生も会長のファンなのかな?」

 そういう問題ではない気がする。生徒会長の視線が、ふとこちらを向いた。先生もこちらに気付いて大きく眼を見開く。先生はテーブルと椅子にぶつかりながら扉に駆け寄り、鍵を開けた。美しい成人女性の顔を紅潮させ、大きな眼鏡の奥にある瞳は動揺して定まらない。

 先生は息を乱して、

「私に、よ、用か」

「いえ、先生がいらっしゃるなんて知りませんでしたし」

「忙しかったんだ。その、人使いが荒くてな」

 先生は脈絡のつかない言葉を残してから、祐矢を押しのけ飛び出していった。振り返りもしない。

 と、

「お待たせ!」

 皆歌が現れる。相変わらず片手には薙刀と思いきや、金属製らしき錫杖のようなものを持ってきていた。青みを帯びた金属色で複雑な文様が彫り込まれており、芸術的に美しい。これで殴られると、竹製薙刀どころの騒ぎではなさそうだ。

「物騒だな」

 呆れる祐矢に、

「わたしは本気ということよ」

 と、さらに物騒な言葉を返す。

「きれいです!」

 感嘆する真白に、皆歌は錫杖をひょいと渡した。力を込めて受け取ろうとした真白は、

「あれ? 軽い?」

「お姉様からいただいたものなのよ」

 だから特別製だ、ということらしい。先の方にリボンが結ばれている。真白がそこに目をやったのに気付いて、皆歌は、

「あまり派手に使うなっていう、お姉様からの封印」

 真白は丁寧に捧げ持って、皆歌へ錫杖を返す。

「で、どうするのよ白羽隊長」

 皆歌が尋ねた。

「俺が隊長かよ。まあ、いいけど」

「隊長! 真白に作戦があります!」

 真白が元気よく手を上げた。祐矢と皆歌が注目する。真白はまず祐矢に、

「今日、旦那様は運が良かったですか?」

「いいや、全然」

 このところ運試し的なことは可能な限りさけていることもあり、今日の祐矢に幸運なことはなかった。真白がどん底に不運だった分、祐矢にはかなり幸運が貯まっているはずだ。

「だったら、作戦は必ず成功します!」

 真白は歩き出した。真白、祐矢、皆歌の順で行列は進む。廊下まで来ると真白は足元を示して、

「今はきれいですよね?」

「うん、そうだな」

 祐矢の見たところ、ごみ一つ落ちていない。命の危険を感じた整備委員長が号令を飛ばし、全校生徒は今日の掃除を徹底させられたのだ。窓の桟を拭ってみるが、ほこりすら手につかなかった。

「でも、明日までには誰かが煙草の葉を撒くんです」

 真白の説明で、祐矢もぴんと来た。

「旦那様と真白が別れて見回っていれば、旦那様はその人と絶対に会えます!」

 真白が断言する。祐矢は感心した。真白の不運を逆手に取った作戦だ。

「わたしにもちゃんと説明してよ」

 皆歌が困っている。真白は明るく、

「真白は運が悪いんです」

「そうなの」

「その代わりに旦那様は運が良いんですよ」

「悪運は強そうね」

 真白は皆歌の手をぎゅっと握り、目を輝かせて、

「だから真白と旦那様が別れて探せば、真白は絶対に見つけられないし、旦那様は絶対に見つけられるんです!」

 頭をひねりかけた皆歌は、しかし即決した。

「私は真白ちゃんを信じる。作戦を指示して、真白隊長」

 白羽隊長、降板の一瞬であった。


 真夜中の校舎に射し込む月光と、それが浮かび上がらせる二つの影。静まり返った世界に、自分たちの足音だけが響く。

「夜の校舎って、すてきです」

 真白は夜の肌触りを感じながら、伸びやかに廊下を歩く。その手には、祐矢から護身にと持たされた木の杖がある。自宅までいったん戻って、持ってきたのだ。

「真白ちゃんは、やっぱり度胸があるのね」

 錫杖を構えた皆歌は、怪しい者および警備員がいないか注意深く目を配っている。小声でも意外と響いてしまったので、真白はひそひそ声にして、

「だって、旦那様との作戦ですから」

「ああ、わたしもお姉様に会いたくなっちゃったな」

 皆歌がすねたような声でからかう。真白は申し訳なさげに、

「先輩、ごめんなさい。こんな迷惑をかけてしまって……」

「いいのよ。お姉様のためなんだから」

 皆歌はウィンクし、錫杖を高く構えてみせた。頼もしい姿に真白は、

「先輩といれば怖いものなしですね」

「わたしたちには、怖いものなし、よ!」

 凛々しい武闘派の赤髪少女と、きゃしゃでかわいい黒髪少女は、仲良く手をつないで廊下を行進していった。

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