第21話 カウンセラー

 とても自然なことだよ

 身体と意識が逆方向に

 泡を食っては噛み潰し

 足し引きがゼロの空間

 三原色で焼き払われる

 色たちが帰着する部分

 そこに予約を取ろうよ

 その時間空間を丸ごと

 僕らのために撮ろうよ

 たまの休日はおめかし

 湯船はヘルツを包んで

 光源の温度を調律する

 会話の妨げにならない

 饒舌な夜空を作ること

 とても自然なことだよ

 そう言ってみんな笑う

 僕はすこぶる恐ろしく

 厳重に切り詰められた

 守られた余白の部分を

つま先で蹴散らしている

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