第8話『紹介して貰った』
取り敢えず
勿論王都にも
ただ大陸全土の
ーー尤も到底出来るとは思えないのだが……
イニーツィオの
総合案内所には人は並んでおらず、受付嬢は楽しそうに談笑をしている。前の世界でもそうだが、総合案内所というのは、余り仕事が無いイメージがある。勿論総合案内所がなければ困ることがあるのだが、日常生活に於いて必要とすることは少ない。
ただ今回は違う……イニーツィオは王都と違って俺の庭ではないのだ!だからこそ誰かに聞いてみなければならないのである。
早速受付嬢に話しかけようしたところ……恥ずかしながら、可愛い亜人の女性が
因みにだが猫人族の女性の方は……ロリ属性である。本当に因みになのだが。
そしてその中でも人気の女性らには非公式のファンクラブすら存在する場合もある。何故そんなことを知っているかというと……其れは未だ秘密である。
「いらっしゃいませ。何かお探しでしょか?」
狼人族の女性が声を発した。狼人族の女性は灰色の髪をしていて、ピーンと耳は立っている。少し耳をモフりたくなってしまったのは内緒だ。
(いや『モフらせてください』とお願いをしたらモフらせて貰えるのだろうか)と考えつつ俺は話した。
「何処か良いレストランはありませんか?予算は金貨二枚程あるので……」
早速先程の臨時収入を使うことにした。王族たるもの、常に臣民の為にお金を使う機会が有れば使わなければならない。其れは高額であればあるほど、尚良いのだ。
此処でケチって少ない金額で収めようとするのはナンセンスだ。此処で使ったお金は巡り巡って税金という形で国に徴収され、結局雑費として王族の元へやってくる。
受付嬢は『金貨二枚』と聞き驚いた様子であったが、一瞬で表情を引き締め直した。
そして彼女は徐に後方にある棚から巻物状態となった大きな紙を持ってきた。どうやら地図の様である。この世界の地図は軍事戦略上の事もあり、詳細な地図を発行することは禁止されている。
戦前の日本でも、帝国海軍施設のある海域は空白にされていたり、改竄されていたりしたのと同様に考えて貰えると分かりやすいだろう。
主要な建物のみ描かれている簡易地図を広げて、紹介したのはイニーツィオで三番目高級なレストランらしい。
そのレストランはサービス、店内の様子も完璧で、最も高級なレストランに引けを取ら無いにも関わらず、値段は中流階級以上向けの設定らしい。そして……この街で最も料理が美味しいらしいのだ。いけない、いけないつい涎が出てしまっていた。
百聞は一見にしかず……行ってみることにしよう。
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PVが300回を超え、思っていた以上に多くの方に読んで頂けている様でとても嬉しく思います。
今後とも『転生王子のハーレム』をよろしくお願いします! ( *・ω・)*_ _))ペコリン
追伸 次の更新は来週又は再来週の木曜日〜日曜日の午前7:00頃を予定しています。
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