第5話 幼少期 5
「うぅ……。」
……まだ父さんと母さんは帰らないのかな?少し寂しいよ……。
こんなに一人になることが少なかった僕にとっては少しこの状況はきつかった。
「朝ごはん、食べようかな……。」
そして、リビングの方へ向かった。そして、そこからキッチンに行こうとしたその時だった。
コンコンッ!
「あっ、もしかして父さんと母さんが帰ってきたのかな?やった……!」
扉のところから、その扉を鳴らす音が聞こえてきた。それが、父さんと母さんが帰っていたのかと思い、僕は大急ぎで扉の方へ向かった。
「はー……い……?」
「すみません。あなたはオリバーとエミリアの息子さんですか?」
「……はい。誰ですか?」
誰だろう……?でも、がっかりだな……。
そこにいたのは、父さんでも母さんでもない、まったく知らない人だった。その人は、結構顔が怖くて体が大きくて、それに武装していて少し竦んでしまった……。
「あぁ、すまない。私は、このスタンピードで、一時的にあなたのお母さんとお父さんと同じパーティになった冒険者だ。」
父さんと母さんと同じパーティの人……?
「それで、あの……父さんと母さんは今、どこにいるんですか?もう、スタンピードというのは終わったんですか?」
「……まぁ、スタンピードは終わったな。」
僕は、このぼくの父さんと母さんの同じパーティの人の顔や、声色みたいなものを見て、少し嫌な方向に考えてしまった。
それに……僕は、父さんと母さんのことについてもきいたのに、なぜかスタンピードのことにしか答えなかったから……。
「まさか……!」
「あぁ……。その、まさかなんだ……。あなたのお父さんとお母さんは、………死んでしまったんだ。」
「くっ……!なんで……なんで……っ!」
「すまない、ちゃんと守ることができなかった……。そして、さらにこれは私が原因で……。私を……俺を……守ろうとして2人は死んで……。」
「うぅ……っ……うっ……。」
「す……ま…な…、い……。」
「うっ……うっ……うわぁん…!うわぁあああああああああぁぁぁぁん!!」
なんで……なんで……。なんで、僕の父さんと母さんは……っ!
「……うっ……うっ……。」
「……誰?」
「なんだ…、?」
「誰が……っ、僕の父さんと母さんを殺したんだ……?」
「それは……魔王の配下…《魔族》または《魔人》と呼ばれる……。人間に角や羽や尻尾が生えたようやつ。それで、あなたのお母さんとお父さんを殺た魔人、その名は……ラファエルっていうやつだ……。」
「ラファ…エル………。そいつが僕の父さんと母さんを殺したのか……!なら……そいつは、殺してやる……!!」
「…………。」
父さんと母さんと殺しておいて、ラファエルというやつは普通にいきていることができるのか。
そんな、理不尽なこと……!
僕は、決めた。ラファエルという魔人を、そして同じようにお母さんとお父さんが殺した魔人を……殺す!
「あの……あなたは、もういいです。戻っていてください。」
「あっ………分かった。守るどころか、守られたやつは必要ないか。では……。」
そして、まだ食べることができていない朝ごはんをおいて、僕は森へ潜った。
そして、ラビット……そして、グリズリーまでもを狩りまくった。どんどんどんどんどんどんどんどん。
レベルが10まで上がるまで。いや、レベル10になって、スキルを得てからも、だ。
「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」「《縮地》《気功剣》」
こんなに技を使ったら、普通のいつもの僕であったら、技の使いすぎて骨折していたり、気絶していりするだろう。でも、今ならなんぼでも技をなぜかつかっていける気がする。
なんでだろう……?
そうか、復讐できる力を得ないといけないからだ。そして、母さんと父さんのためだからだ。
魔人は、人間の姿のようなものを持っているくせに、人間の何倍も強くて、魔人が一体存在しているだけで、1つの街が壊れるほど。
無理だとは分かっている。
でも、死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも死んでも。
僕は、生まれ変わってでも、そして生き返ってでも……ラファエルという最悪なやつを殺しに向かう。
そのために、ラビットやそして……グリズリーまでもをどんどん討伐し続ける。
スキルが、命を代償にするようなものでもいいから、ラファエルを殺すことができるような、いいスキルであることを信じて……。
《……ザザ……ザ……村人の成長限界に達しました。……ザザ…ザザ…………。》
《ザザ……復讐神様…努力神様の加護を獲得しました…ザザ…。》
《……スキル……ザザ…ザザ…ザザザザ…『成長限界』を……ザザザ…獲得……しまし……た………。》
その時、僕はずっとナイフをグリズリーに向かって振り続けていたので、この声が流れていたのを僕は知らない。
そして、気を失い欠けてもまだ戦い続けて、でも……いつの間にか僕は、気を失っていた……。
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