虹が世界を繋ぐ時〜Stolen Rainbow and the Maiden of Sugar〜

ピンクゴールドの髪の少年、ユウは自分が炎や光などの魔法を唱えられない『無属性』である事を馬鹿にされるのがコンプレックスで、人との関わりを避けて生きてきた。
そんなある日、授業中に居眠りをしていて目が覚めたら世界から色彩と人々が消えていた。
そこで出会ったのが同学年のヒロ、レオ、テン、ハル、ハヤ、ルカの六人だった。
彼ら七人は共に協力して色彩と人々が消えた原因と解決方法を探す旅に出る事になった──。

色彩を原動力として魔法を使うこの国、パレトは、今や魔力が常に枯渇している状態になってしまい、魔力が無くても使える貴重な道具、『魔具』を使うしか無かった。しかし、

「オレだけ魔法が使える？」

普段は何一つ術を唱えられないユウが、何故か魔法が使えるのであった。その力は、祈祷。
今ここにいない者─…続きを読む