第41話 百億年後

 地球が滅亡して、百億年が過ぎた。

 ある日、ある次元のある宇宙のある太陽系のある星にて。


 地球人と似ているが、見た目も体の仕組みもちょっと違う種が森に棲んでいた。

 彼らは二足歩行へ進化したばかり。

 その一人、狩猟部族の少年が動物を追って森の奥深くに迷い込んだ。

 初めて訪れる湖畔だ。少年は喉の乾きを癒そうと水辺へ近づく。

 別部族の少女が水浴びをしているとも知らずに。


 この後、ワニに似た水性動物に少女が襲われたり、猛獣退治をした少年と少女がキスを交わしたり、少女が少年に頭突きをするんだけど。

 それはまた別の話。



「メイジくん、どうだった?」

「百億年ぶりの口づけ、最高。でもさ、それより、頭突きの方が効いたかも」

「じゃ、もう一回」

 こつん!


                                 おしまい

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サイオ・エナジー 世界を救うとか興味ないし。 八嶋ルコバ @rukoba

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