第10話 あなたは何者? ワンフレーズ紹介

 コマーシャルの間にステージには八つの椅子が置かれ、八人はそこに着席するように促された。コーナー中に名前を呼ばれたらセンターへ、と指示を受けたが、細かい質問をしようとしてもはぐらかされてしまった。心の準備はさせないらしい。

「東京国際第四文化ネオホールAステージからお送りしております、日本二十代部門マジカルナンバー7。ここからは、ワールドロイドオイルの提供でお送り致します!」

 番組が再開し、アダムがきらりと歯を光らせて笑う。

 誰もが見たことのあるお馴染みのコマーシャルが放送されていたのだろう。銀色のボトルに入ったオイルを手に、ケナン、ヤレド、エノスの三体も綺麗に笑った。スポンサーへの貢献を忘れない番組である。

 雪永は余裕の笑顔を浮かべ客席やカメラに向かって手を振り、中井谷も注目を浴びることに喜びを覚えたのかへらへら笑ってそれを真似ていた。

 言根は始終無言で背を丸めて、椅子の上に体育座りをしている。九条はスリットの入ったドレスを魅せるように足を組み、不機嫌そうに腕も組んでいた。

 柏原は両手を膝に浅く椅子に腰かけ、風坂は足を開いてどっかり構える。斎藤は立っていても座っていても気だるげで、須和は足を組んだままほの暗い目つきで周囲を見回していた。

 メインカメラがアダムの前に浮遊する。

「ここで一度、現時点のマジカルナンバー候補を見てみよう!」

 途中経過を発表するのも、番組を盛り上げるには欠かせない要素だ。

「各審査ドロイドは七人に投票する。八人の人間それぞれ、印象深かった者、人間として特質が秀でている者、人類進化に貢献し得る者……マジカルナンバーに選ばれるべきと判断した者に投票してゆく。一番投票数が少なかった者、それ即ち、存在理由が最も薄弱。実にシンプルで画期的なプロジェクトだ。ではそれを踏まえて、モニターの前の皆さんも途中経過をご覧ください。エヴァ!」

 彼女の言葉に八人の緊張感が増す。前のめりになった者も少なくはない。

「現在マジカルナンバー候補に挙がっているのは上位から、柏原五子さん」

 柏原はどこか安心したように目元を和らげて俯く。

「須和明弘さん」

 須和は名前を呼ばれてピクリと反応したが、それだけだ。

「雪永妃咲さん」

「よしっ」

 雪永は笑顔でガッツポーズを決める。一番に名前を呼ばれなかったのは誤算だ。無駄に数秒、ドキドキしてしまった。

「九条千鶴さん」

 九条は気取った表情を取り繕うよう努力したが、明らかに安堵している。

「風坂治虫さん」

 なかなか呼ばれない名前に焦燥していた風坂は、呼ばれた途端に眼鏡をぐいっと指先であげ、緩みそうになる表情を隠す。

「言根花さん」

「へぁ……」

 言根は瞳に涙を浮かべ、天を仰いだ。

「斎藤保一さんの七名です」

 斎藤は自分の名前が呼ばれると、唯一名前が呼ばれなかった男へとすぐに視線を向けた。

「…………!」

 中井谷は呼吸も忘れ、自分の名前のないモニターを凝視していた。一瞬にして顔から血の気を引かせ、瞳孔は限界まで開いている。

「やったー、良かった」雪永は自分の名前が呼ばれたことにだけ浮かれているようで、「ご愁傷様」九条に至っては挑発するように彼にそう言葉を向けた。

「ま、まだ最初だ! まだ俺の魅力なんて何も発揮できちゃいない!」

「そのとおり。まだまだ挽回のチャンスはあります。さあ、お次は」


「あなたは何者? ワンフレーズ紹介!」


「八人に対する周囲の印象は調査済み。それらを発表するシンプルなコーナーです」

「自己紹介でなく?」風坂が思わず尋ねた。口こそ開かなかったが、彼もまた中井谷のように自己紹介がしたいようだった。

「なんで他人に私のこと決められなきゃならないのよ」九条も不満そうに言う。

「人間というのは得てして、他人のほうがその人をよく理解しているものなのです」

 文句か、文句にみせた虚勢か、無駄口の多い登壇者を咎めるでもなくエヴァが言う。

「だ、大丈夫さ。大丈夫」

 汗で額を濡らした中井谷が祈るように両手を組んで繰り返していた。

「街行く人々は皆、流行りの髪型、流行りの服装、流行りの化粧。よく似た体型、よく似た顔立ち、よく似た生き様。進化において重大な多様性を、いつから人間は失いつつあるのでしょうか。今日の八人に多様性は? 進化における存在価値は? それではいってみよう!!」

 照明が暗くなり、ステージのセンターにスポットライトが差す。

 と同時に再び、先ほどとは違うブラスバンド音楽が流れ始めた。

「エントリーナンバー1、雪永妃咲!」

 雪永はぴょんと兎のように跳ねて、軽快な足取りで光の中へ入ってゆく。

「果たして彼女を紹介する必要があるのか? それほど彼女は有名人! オールマイティに活躍中の彼女をテレビで観ない日はありません」

 彼女は言葉に乗せて、まるで踊るように光の中でポーズを決めてみせた。長い手足はより彼女を優雅に見せ、光の中でさらにアイドルスマイルが輝く。

 当たり前だが、圧倒的に場慣れしていた。

 会場からあがる歓声に九条が歯ぎしりをする。

「そんな彼女をワンフレーズで紹介するならば、それは『人気アイドル』!」

「人気アイドル! ウフフ、言い過ぎですよ~」

 それは雪永にとって当然に事実であり、最高の賞賛であり、間違えようのない勝機であった。彼女はここぞとばかりに会場中の審査ドロイドや、モニター向こうのファンたちに手を振り、投げキッスをプレゼントしてみせる。

「なんだよ、こんなの彼女が圧倒的に有利じゃないかッ」

 中井谷が悔しげに拳を握りしめ、ステージのセンターで笑顔を振りまく人気者を睨みつけていた。彼は明らかに精神的に追い詰められており、その形相も先ほどまでの緩んだ表情とは比べ物にならないほど強張っている。

「エントリーナンバー二番。風坂治虫」

 風坂は名を呼ばれると、すっくと立ちあがりセンターへと歩いてゆく。

 席に戻る雪永がすれ違う時に得意そうに笑うのを横目に見て、彼は眼鏡をくいっと指先であげて鼻から大きく息を吸った。

 スポットライトを浴びながら、風坂はまっすぐに姿勢を伸ばして、顎を少し引きまっすぐに前を見据える。

「彼は某有名国立大学の現役大学院生。成績は幼い頃から常にクラスのトップを走り続けてきました。さあ、どうです、この洗練された雰囲気。ロジカルで時にはシニカル、ストイックな生きざまの彼はまさに『エリート』!」

「エリート? 間違っちゃいないね」

 まったくもって満更でもなさそうに風坂は口角を吊り上げた。

 どうやら席の並び順に名前を呼ばれるらしいと察した九条は、すぐに立ち上がり高いヒールをツカツカと鳴らしてセンターへと出てゆき、身体にしなを作った。頭の先から指先、つま先まで緩やかに弧を描く針金が通っているみたいに柔らかさを彷彿とさせる立ち姿は、女の性の魅力をより強く放っている。

 自分とは種類は違うものの、魅せる、ということを知っている女に、雪永は心の奥だけで面白くないと感じた。

「エントリーナンバー三番。九条千鶴。彼女の纏うどこかもの悲しくも色情を誘う艶。夜に輝く華やかな世界で、美しいドレスを纏って甘くも棘のある声で人を惑わせる。そんな彼女は『夜の蝶』」

「夜の蝶。フン、物は言いようね」

 その呼び名に浸るでもなく、九条は鼻を鳴らして冷たい瞳を観客に残してから、すぐツカツカと席に戻っていった。

「エントリーナンバー四番。斎藤保一」

 名前を呼ばれ、斎藤は億劫そうに立ち上がった。

 スーツ姿の彼は猫背気味の背を伸ばすこともせず、中途半端な気をつけでもしているように手下ろして突っ立っている。

「どこかくたびれた雰囲気は、彼が日々仕事に打ち込んでいることの表れ。すれた目つきは、社会の荒波に揉まれた名残。日本の象徴ともいえるそんな彼は『サラリーマン』」

「サラリーマン。ま、それ意外言い様はないですよねぇ」

 実のところサラリーマンの中でも公務員という安定した職業であり、中でも高給取りの位置にいる斎藤だったが、それに対する自信も驕りも彼は持たなかった。生きるため、家族のために働くという意味ではどんな職種であれ同じだ。

 平凡な響きのそれに雪永や風坂は更に精神的に余裕を持った様子だ。

 柏原にもそれが察せられるのだから、アンドロイドたちには人間の心情など手にとるように分かっているのだろう。

 他七人の様子を観察していた柏原は、自分の番になるとすっと音もなく立ち上がり、静々と照明の下へと向かった。

「エントリーナンバー五番。柏原五子。凛とした姿勢、滲みでる品性。彼女はどこか放つ雰囲気が他人ひととは違う。それもそのはず。彼女は違う、食べるものも、身につけるものも、血統すら一級品。そんな彼女は『財閥令嬢』」

 成程、そのように紹介されるのか。と柏原は他人事のように考えていた。

 比べ、思わぬワードに動揺を見せたのは周囲の招集者たちである。

「ざいばつって、漫画とかでよく見るお嬢様?」雪永は顔を引き攣らせ、

「ハ、余裕そうなわけだ」風坂は悔し気に歯噛みし、

「何よ、ただの金持ちじゃない」九条は強がるように言い放った。

 批判的な言葉を背後から浴びせられても、全く響いた様子なく柏原は澄ました顔をしている。その余裕な態度にますます他は悔しがった。

「エントリーナンバー六番。須和明弘」

 八人の中でも一番怪しくて謎めいた男の名が呼ばれる。

 柏原が席に戻る途中、須和とすれ違ったが、彼は剣呑な目つきで柏原を一瞥し、また柏原も澄ました顔のままだったが彼を一瞥した。

「切れ味抜群のナイフのような視線。彼もどこか放つ雰囲気が他人とは違う」

 ポケットに両手を突っ込んだまま、須和は視線を足元に落としている。アンドロイドの口上には耳は傾けているらしい。

「それもそのはず。彼は違う。その手は多くの血に濡れている。多くの人は彼をこう呼ぶ! 『殺人鬼』!!」

「やっぱり人殺しなんじゃない!!」

 見たまんまの危ない奴であった。

 九条が金切り声をあげて立ち上がるのとほぼ同時に、風坂は小動物みたいに跳びあがり、雪永がステージの端まで逃げ、言根は椅子から転げ落ち、中井谷も立ち上がりいつでも逃げられるように両足を踏ん張らせた。……斎藤と柏原は座ったまま、須和の様子を伺っている。

「おい、こいつ拘束しなくていいのか、危険なんじゃないか!?」

「別にあんたらは殺さないよ」

 アンドロイドに風坂は訴えたが、答えたのは須和本人だった。

 殺人鬼というワードを否定するどころか、むしろ肯定的で決して安心できない言い回しに「あんたらは? あんたらは!?」と言根は慄き、「コイツヤベェよ!」と中井谷は叫ぶ。

「こんな奴ステージにあげるんじゃないわよ!」

 九条は般若のような顔でアンドロイドに抗議した。

「マジカルナンバー7は全国民が参加することが義務づけられています」

 しかしエヴァは、少しも変わらぬ微笑みでそう答えるだけだ。

「わわわわたしたちが殺されたらどうするの!?」言根は叫んだ。

「だから、あんたらは殺さないって」

「誰なら殺すの?」

 普通に尋ねる柏原に、他の六人は目をひん剥いた。

「皆さん静粛に! まだ紹介の最中なんですから」

 アダムの大きな声が(正確には彼の声帯機能が会場中のスピーカーに繋がれ、響き渡ったのだ)混乱を一刀両断する。

 須和は自分の番は終わったとばかりにすたすたと席に戻っていった。

 本当に何もする気はないようだが、かといって警戒も解けず立ち上がった五人はごくりと唾を呑む。

「席につ・い・て」

 そう言うのは上段にいるアダムだ。彼はしゃがみ込み、五人を指さした。にっこり笑っているが、それも作られた表情である。

 殺人鬼とアンドロイド、どちらが恐ろしいか。天秤にかけ、五人は仕方なく座りなおした。

「エントリーナンバー七番。言根花」

「ひぐぅ」

 名前を呼ばれただけで言根は潰されたカエルのような声を出した。

 絞首台にあがるような足取りでステージセンターに立った言根は、スポットライトの眩しさに目を細め、冷や汗でびっしょり濡れた顔でなんとか微笑もうとする。雪永を真似して手でも振ってみようかと恐る恐る手をあげたが、次の紹介が彼女の心をボッキリと折った。

「日焼けしない白い肌、手入れの行き届かない髪。毛玉だらけの一張羅。少し背伸びをしてお洒落をしても、暗い雰囲気は払拭しきれない」

「ひぎぃ……」

「そんな彼女は『ひきこもり』」

 他の七人は、ああ見た目通りだな、と思ったに違いない。

 言根は頭を抱え怯えて「ご、ごめんなさい。ひきこもってごめんなさい」とペコペコ頭を下げた。その滑稽な姿を嘲笑し「この子がいいんじゃなあい?」と九条が言う。

「野次は禁止ですよ」

 そう注意した斎藤の言葉は、言根にとって多少の救いにはなったろうか。

「エントリーナンバー八番。中井谷武蔵」

「殺人鬼なんてインパクトのあとじゃ霞むだろ。クソ」

 聞こえてきた呟きに柏原は焦燥した様子の中井谷を見る。

 彼は自分の言葉がどれほど普通ではないことに気づいているだろうか。

 勢いよく立ち上がった中井谷は笑顔を作り、ステージセンターに立った。

「流行りの髪型、流行りの服装。ギターにサーフィン、スノーボード。思い出は写真に撮ってSNSに投稿。人生をエンジョイしまくり!」

「ロードバイクでは東海道縦断を! いいねの数も歴代最高だった!」

 めいっぱいのアピールで中井谷は笑ってそう主張する。

「そんな彼は」

「俺は?」

「『リア充』」

「リア……はあ!?」

「または『パリピ』」

 アンドロイドたちは満面の笑顔でリズムに乗って身体を揺らし、いつの間にか下りてきていたミラーボールがくるくると会場をきらびやかに照らしている。

「ふざけんな! 俺の人生、そんな言葉で済ませないでくれよ!」

「フッ、フフフフ……!」

 咆哮する中井谷の背後で笑い声があがった。九条である。彼女は中井谷が鬼のような形相で振り返ると、わざとらしく口元をおさえ、キツネのように目の端を吊り上げて笑った。

「いいじゃない。リアルが充実してるなら。うらやましいくらいよ」

「気に入りません?」エヴァが心なしか残念そうに言う。

「当たり前だろ!!」と激昂する中井谷の後方から「ピッタリだと思うけどな」というぼやきにしては大きな声が聞こえてきた。風坂である。嫌味な薄ら笑いを浮かべていた。

「なんだと?」

 中井谷は沸き上がる感情のまま拳を握りしめて風坂へと向かってゆく。その拳が振り上げられ、風坂がぎょっとし身体を竦ませた瞬間である。

「おやめください」

「あ?」

 今まで穏やかだったエヴァの空気を劈くような声がその場の時を止めた。

 彼女は上段からカツカツとヒールを鳴らし、姿勢良く速足で中井谷と風坂の間へと割り込んでくる。

「我々は人間の暴力行為を許しません。我々は人間を守るのが務めです」

「じゃあこの状況は!? 俺たちこれで守られてるっていうのかよ!」

「我々はあなたがたに暴力行為は働きません」

「このッ」

 こちらの怒りなど届いてもいないように淡々と見当はずれなことを答えるエヴァに中井谷は額に欠陥を浮き上がらせ、風坂に向けようとした拳をエヴァへと打ち込もうとする。しかしそれより先に、今度はアダムが彼とエヴァの間に身体を滑り込ませた。

「おーっと、僕たちは繊細にできているんだ。それに女の子に手をあげるのは良くない」

「ロボットだろ」

「はい。しかしアンドロイド損壊罪は実刑一年から……」

「うるせぇよ!!」

「女の子に怒鳴らないで」

「ロボットだろ!!!」

 アダムの人間めいた言葉選びとエヴァの感情論を削いだ言葉選びの全てが中井谷の神経を逆撫でしていた。顔を真っ赤にして怒鳴り散らす青年を、登壇者たちはある者は冷静に、ある者は怯えたように、ある者は期待した目で見ている。この場でアンドロイドに危害を加えれば、著しく好感度は下がるはずだ。九条なんかは特にそれを待っている様子だった。

「おい、落ち着け。まだ結果発表でもないだろ」

 余計なことを口にしたのは、殺人鬼と呼ばれた男だった。

 須和の一言に中井谷はハッと我に返り、観客席を見る。何十体もの審査型アンドロイドがじっと自分を見つめている。

「殺人鬼に宥められちゃおしまいだな」

 咄嗟に逃げようとした時にズレた眼鏡の位置を直しながら、風坂は懲りずに嫌味に笑った。中井谷は反射的にまた拳を握る。「落ち着け」須和が先ほどよりも声を大きくして繰り返した。

「席に戻れ」

「……チッ」

 舌打ちひとつ。戻る際に、アダムに肩をドンとぶつけて中井谷は席に座った。

 アダムは笑顔のまま肩をひょいと竦めるだけだ。

「以上、八名のワンフレーズ紹介でした!」

 馬鹿みたいに明るいアンドロイドの声とは正反対に、重苦しい空気が八人のいる下段を包み込んでいた。彼らの心など置き去りにショーは進行されてゆく。

「ではここで改めて、現時点のマジカルナンバー候補を見てみましょう」

 エヴァの声に、中井谷は客席にあるモニターを凝視した。他の七人も必死さはそれぞれだが、目線はモニターに向けられている。

「現在上位から雪永妃咲さん、柏原五子さん、須和明弘さん、風坂治虫さん、中井谷武蔵さん」

「ッシャ!!」

 中井谷は立ち上がって喜びに吼えた。足元に冷や汗がぼたぼた落ちていく。

「九条千鶴さん、斎藤保一さん。以上になります」

「あああっ」

 言根が椅子から崩れ落ちた。中井谷に代わるようにぶわっと汗を噴き出して、青褪めて震えだしている。

「ここでラッキーチャーンス! 次のコーナーは八人の話し合いで決めて頂くことができます。どうぞこのチャンスを生かして猛アピールして下さい」

「それでは一旦CMです」

 浮遊カメラに向かってウインクを決めて手を振るアダム。美しく微笑むエヴァ。その背後にいる八人の中に、笑顔の者などひとりもいなかった。

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