第13話 勇者?とまおうのたいけつ! 前半


「勇者さん!まりこさん!大丈夫ですか!」


歌人せいやと未来人999が 2階へ降りてきた。



しかし、そこには勇者のおもかげは無かった。



「異論は認めん!さっさと魔王のところに

進むぞ! この星を支配者するのは私だ!」


ビシッ!とダークヒーロー"ああああ"は


上の階を指さした。



そして、あぜんとする仲間達を振り向きもせずに


穴を高さ5mぐらいの大ジャンプして 


大魔道師やんじゃの元に戻った。




・・・



「おお、まがまがしい姿じゃわい。

勝てたんじゃな。」


地下1階の荷車で大魔道師やんじゃが


ぎっくり腰を休めるために寝ていた。



無言のダークヒーロー"ああああ"


戻ってくる仲間達。



地下2階で全てを見ていた


ヒーラーまりこはすごく動揺しているようだ。



ダークヒーロー"ああああ"の異様な雰囲気に包まれた


パーティは無言で歩く"ああああ"の後を追いかけるように


進み出した。





前に進む途中で


歌人せいやが 荷車の大魔道師やんじゃに声をかけた。



「あの勇者さんは何なんですか?

どうしちゃったんですか?」


めずらしく困った顔で大魔道師やんじゃが


返答する。



「あのお面はの、ダークヒーローのお面という


呪いアイテムじゃ。レベルが低いほど


自分をコントロール出来なくなるから、


レベル35を超えたぐらいで渡すべきじゃったがのぉ、


ちょっと早かったかの。」



「解除は出来るんですか?」



「ダークヒーローの力を使えば使うほど


外せなくなる。


魔王を早く倒せれば、スキをついて


お面を剥ぎ取ればいいんじゃが、


苦戦すると難しいかもしれんのぉ。」



「うー、そうなんですね。」


パーティの足取りは重い。



そんな話をしている間にも


ダークヒーロー"ああああ"は


まものの群れを秒殺していた。



床に転がる、大量の死のギズモや


呪いの赤子。もうバラバラだ。



戦闘は余裕なまま、


どんどん前に進む。




すると、洞窟の奥に1本の長い通路が見えた。


奥は明るく、神殿のようなものが見える。



「魔王が近そうですね。勇者さん、これを。」


そう言って、未来人999がダークヒーロー"ああああ"


の腕に新しい武器を装着した。


白い銃のような武器だ。



「こうせん銃という武器です。

手でレバーを握れば、

光の光線が撃てます。

火力は超未来級ですね。」



「よろしい。今後も我に従うが良い!

そなたに"ハック"の名を与えよう!」


未来人999に"ハック"の名を与えた。



そして、神殿に到着。


さらに進むと奥に魔王のような


まものの姿が見えてきた。




「ようこそ!勇者達よ!

我が合体魔王ゾーバラマスだ!

短編なので、最初から合体しておいて

やったぞ!」


魔王の声が神殿内部にひびき渡る。


魔王らしいものすごい声量だ。



それに対し、


ダークヒーロー"ああああ"も返した。



「異論は認めん!この星は私のモノだ!

支配権を返してもらうぞ!」



そして、すぐにダッシュで 魔王ゾーバラマスに


襲いかかった!



ダークヒーロー"ああああ"のキックと


魔王ゾーバラマスの魔法が相殺!



最後の決戦が始まるのだった。




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