第12話 勇者さいごのダンジョンでじゃあくなるものに!後半




勇者一行はネクラゴンドウの洞窟の地下1階の中盤まで進んだ。


そこでヒーラーまりこが立ち止まって言った。



「ごめん、MPがもう切れてきちゃった。

あと1人しか回復できないの。」



「えっ!マジで!」


「もう切れたの?」


「早いのぉ。魔王までまだ距離があるぞい。」


「これは新装備で無傷で進むしかないですね。」



メンバーの反応は様々だが、

みんな動揺していた。



・・・



そこが油断だったのか、


後ろからしのびよるまものの群れに


気づいていなかった。




「メラゼート!」


ダークデーモンが上級の火の呪文をヒーラーまりこに


向かって、唱えた。




「あぶないっ!」


勇者"ああああ"はヒーラーまりこをかばって


呪文を受けた! 105のダメージ!



「ぐはっ!」


瀕死の重傷だ。



「勇者さんっ!」


ヒーラーまりこが最後の回復呪文をかけようと


するが、、



ダークデーモンが 巨大なフォークでヒーラーまりこを


後ろから突き刺した! 90のダメージ!



ヒーラーまりこが勇者の近くの壁に吹っ飛んできた。



「まりこ、まりこ、大丈夫・・か?」


勇者"ああああ"がなんとか声をかける。



その時、


ゴトン!



ヒーラーまりこが激突した壁のスイッチが作動した。


勇者"ああああ"とヒーラーまりこは 地下2階に


床ごと落ちてしまった!



「うわぁ!」


「きゃっ!」




そして、とどめを刺そうとダークデーモンも


巨体でドスン!と飛び降りた。




「大丈夫か?わしらは

邪魔するモンスターを倒したら向かうぞ!」



大魔道師やんじゃと歌人せいやと未来人999の前に立ちふさがっているのは


引きこもりの石像と巨人トロール。強敵だ。


すぐに倒せそうも無い。



「"ああああ"よ!リスクはあるが、

このお面を被れ!

そうすれば、生き残れるぞ!」


大魔道師やんじゃは 穴に 新しいお面を投げ入れた。



そして、構えた。


「さて、ぎっくり腰になりそうじゃが、

大魔道師の力を見せてやろう。

大爆発呪文!ボムボムンテ!」



空気がまものの群れの所に圧縮するかのように集まると、


一気に加熱して大爆発した!




・・・




地下2階。


勇者"ああああ"とヒーラーまりこは


倒れこんでいる。


ダークデーモンに追い詰められて


もうすぐやられてしまうような状況だ。




「勇者さん、最後の回復呪文を使います。

それでデーモンを倒してください。」


しかし、勇者は首を振った。



「ひどい傷じゃないか。

君が死んだら、僕は1人でどうするんだ。

結婚の約束をしたのに・・」


勇者の頭の中では結婚の約束が進んでいた。


どうしよう・・  どうしょうもない・・



万事休止か、どっちか死ぬしかないのか、


そう考えている時、



大魔道師やんじゃの声と共に


お面が落ちてきた。



このお面は?


まがまがしいヒーローのようなお面だ。



普段なら、迷うが 勇者"ああああ"は


迷わずにお面を被った!





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ダークヒーロー "ああああ"   年齢16歳  



身長 155cm  握力200


レベル 25


HP 495/600



力  170  すばやさ 300  かしこさ 40 うんのよさ 30 みのまもり 80



こうげきりょく 403


ぼうぎょりょく 181



ライトセイバー  ひかりのよろい


お金 90019999G




生まれてから かのじょ なし  


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すると、ステータスが5倍以上になり、



なんと 勇者"ああああ"は ダークヒーロー"ああああ"に ジョブチェンジした!


魔王と互角ぐらいありそうな、まがまがしさだ!




ヒーラーまりこは固まっている。


ダークデーモンもびっくりして固まっている。




「反論は認めん!死ね!」



ダークヒーロー"ああああ"のダークパンチ!



「グゴォ!」


ダークデーモンは反対の壁まで吹っ飛んだ!


150のダメージ!



ダークヒーロー"ああああ"は


吹っ飛んだダークデーモンに飛びかかるような


大ジャンプをして、



ダークヒーロー"ああああ"のダークキック!



ズドッ!



ダークデーモンの腹を貫いて


壁を破壊した! 200のダメージ!


ダークデーモンを倒した!



そして、まりこの元に戻ると


「まりこ。反論は認めん!

自分を回復しろ!お前は私のイイナズケだ!」


そう言い放った。



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