第5話

小学生1、2年の学校での記憶がないのです。


多分、行ってたはずなんですが。

まぁ、生まれつきの病気もあって、入退院を繰り返していたので、記憶のない時期は、入院していたんだと思います。


しかるに馬鹿でして、流石に、まずいと思ったのか、低学年にして塾に通い始めました。そこでも、怒られてる記憶しかないのですが、相当の馬鹿だったのか、ある種の天才だったのか…。


それにしても、覚えているには、クソ難しい問題集を父に渡され、夜中に泣きながら解いていたことです。


正直、父とは色々あり、今では疎遠で、どこにいるんだかですが、父は、元はコックで、僕が知る頃には、何故か図面を引いていました。


母は、そんな父を器用貧乏と言っていましたが、本当に、そうかは今となっては分かりません。


そんな父は、どこかから家で仕事をするようになり、マンションの一室で図面を引き、パソコンを叩いていました。


僕とDosVとの出会いです。


まだ、この頃は、プログラムを呼び出すのに、プログラムに直接、呼びかけるような時代で、そんな今ではアナクロなアナログpcを操る父の仕事に憧れたものです。

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