第6話

なんだかんだで引っ越しました。


まぁ、都会って所から、まぁ、田舎って所にです。

その頃には、僕の病弱性も治り、祖父も亡くなって、

僕は、親と祖母と一緒に暮らしました。


小学5年。変な時期に引っ越して、僕は1人。何故か全校生徒の前で挨拶する事になりました。


何を言ったか覚えていませんが、校長先生から母は、僕の物落ちしない態度をえらく褒められたらしく、上機嫌でした。


まぁ、田舎というのは、何をするにも距離が遠く、レンタルビデオでも二駅隣。

転校して間もない僕を遊びに誘う友達は、まだ居なかったので、毎日、父の撮りためた映画を観ていました。


うちの父らしく、家にはVHSとベータのデッキがあり、深夜のアニメも豊富。この頃、“アニメ大好き”なんてので、映画版のアニメが夜中に多数、放映してました。


そう、僕が、初めて出会った押井学は、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』です。


でも、まだこの頃は、いち視聴者で、そこに憧れる迄は達していません。


とにかく、映画は、よく観てました。


今のテレビのように、“夏のジブリ祭”・“冬のハリー・ポッター祭”と、「これ何回すんの」という時代ではなかったので、あらゆるジャンルの映画を観て、育ちました。


でも、やはり、うっすらは、あったのかもしれませんね。


“シベリア超特急”くらいなら、作れるんじゃないかって気持ちが…



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