第4話

もう少しだけ、この時代の話をすると、


僕の家と祖父母の家は近く、そんな小さな僕でも、親が、歩いて1人で行かせるくらいの距離でした。


まぁ、飲むのが好きな親でして、小さな僕に酒を飲ませのも、あまり抵抗がなく

酔った僕は、そのまま、祖父母の家にお泊まりに出かけました。


もう、その頃にはマンションで、そんな僕を7階から観察していた親ですが、

バンバン車が行き交う交差点を、堂々と信号無視し渡る僕を見てからは、酒を飲ませるのは止めました。


僕は、一人っ子で、親も両方、働きに出てたので、そんな祖父母の家の前、細い長屋の通路が僕の遊び場でした。

僕は、祖父母から与えられたプラスティックのゴルフクラブを持って、通路の端から端に。折り返しては、端から端に。


ここに小さなジャンボが生まれるのです。


ボールが、空き家の鉄柵内に入るまでのお話です。




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