第24話 苦痛

「ああああああ!」


 蝶野聡子はあまりの苦痛に絶叫していた。

 苦しい。皮膚がまるで燃えているように熱くて痛い。

 蝶野は凄まじい苦痛に悲鳴を上げ、のた打ち回る。だけど痛みは消えない。それどころかますます激しくなる。

 大きな。とても大きな『白い大蛇』に飲み込まれた。腹の中で溶かされていく。皮膚や肉が焼けるように痛い。

 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……。

「助けて……助けて」

 蝶野は必死にあの人に助けを求める。でも蝶野の想い人は来てくれない。

 どんなに叫んでもあの人は来てくれない。

「あああああああああ!」


 そうして、蝶野の意識はプツリと消えた。

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