歴史を感じる詩集です。

高校時代、大学時代、社会人以降の3パートに分かれておりますが、それぞれに明確な特徴が感じられました。

高校時代は割と直線的で、未知なるものへの期待や不安が綯い交ぜになりつつも割とはっきりした言葉で構成されております。
大学時代になるとガラッと変わり、深い不安や恐怖が前面に出た悲鳴のような言葉が続きます。読んでいてこちらも不安になるほどに……。
そして社会人以降ではそれも少し緩和されたりされなかったり、ビターな別れの詩かと思えば「真っ昼間から飲むお酒は最高だぜ!」だったり。

はじめは答えを求めて紡いでいたものが、強い感情を吐き出すものへと変わり、そして表現へと昇華されていくまでの歴史がありました。
詩だと心境だとか作風だとかが分かりやすく出ますが、小説であってもそれは同じ事だと思います。
自分も(恥ずかしくって見たくないけれど)久しぶりに昔書いたやつを読み返してみようかな……と思えました。新しい発見があるかもしれませんね!