此処に在る

卯月あと

高校時代に書いたもの

愛想笑い


気がつけば いつも

周りの顔色 うかがって

独りになることを恐れた


嫌われないように

自分を殺してきた


愛想笑いという仮面をつけ

合わせてきた


もういいだろうか

平気なフリは疲れたんだ

もう何度

心の声を押し殺してきたのだろう


気がつけば いつの間にか

素直に泣けなくなり

嘲笑ちょうしょうされることを怖れた


除け者にならないように

無意識に殺してきた


愛想笑いといううそを吐き

守ってきた


もういいだろうか

何もないフリは疲れたんだ

もう何度

心の傷をうそで埋めてきたのだろう


ただ、泣ける場所が欲しかった

ただ、本音を出せる場所が欲しかった

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