第9話 「いのち」
その、漆黒に濡れた眼差しにはじらいながら
その、汗にじませて働くシャツの背中を追いながら
その、飾りを知らない言葉に戸惑いながら
その、孤独を噛み締める横顔に祈りながら
わたしはあなたという命に触れてきた
そうしてわたしは生きている
あなたの誕生日は、わたしの記念日
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