第23話 SNS人脈について

結局、当たりやすいSNS方面から攻めることにした。

とはいえ、繰り返すがおっさんはこういうもんに不得手だ。というわけで、案件を持ち込んだ京都の悪魔にレクチャーをお願いする(尚、有料)。


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「情報戦の前線に立つライターが、今日日SNS不得手ってどーなんよ・・・」

あきれられるが、そんなこと言われても困る。


「人間関係が広く薄くになりやすいライター業だからこそ、これ以上薄っぺらい人間関係作りたくないのだ!」

リソースは限られているのである。年取ると余計に。もしタイムマシーンがあるなら、無為に過ごした学生時代の自分にドロップキックをかましに行きたい。


「まーいいや。んで、SNSね。まず、めんどーな話しするけど、仕事で使う場合、自分自身が露出とかPRしているメインアカウントと、完全匿名で情報をあさる、裏アカウント(サブアカ)を使い分ける必要がある」


「自分の表向きの顔でつながるのがメイン、裏は匿名で情報のやり取りと収集するのがメインという解釈でオーケー?」


「オーケーオーケー」

めんどくせぇ!


「ってことは今回の案件は、顔出すとめんどくさいから裏アカ案件ってことか?」


「そーなるねー。ただ、表にしろ、裏にしろ、こーいうのは普段からの積み重ね今までどんな投稿したかが大事になってくるんだよね。で、聞きたいんだけど、若いのが集まってるTwitterバカ発見機、アカウントとか持ってる?」


「ないな」

あるわけがない。というかあるなら態々金を払ってまでレクチャー受けにこんわ!


「と、なると。あんまいいことではないけど、既存のTwitterアカウントを購入するほうが早いね」


「まじか。そんなんあるのか」


「値段は数千円から数万円とピンキリだけど。活動履歴とか、フォロワー数とかで値段変わるカンジだねー」


「世も末だなオイ」


「ずっと末で、裾拡がりしてるからね。・・・まぁとはいえ、運営会社規約的に微妙な感じだし、んなことするなら先々も考えて、自分で0からアカウント作り始めて育てといたほうがいいよ。」


その後、完全匿名携帯の作り方やらなんやらを聞いたが、そのあたりは割愛する。

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さて。

諸々手続きを終えて、SNSで検索すれば出るわ出るわ、怪しい金儲け方法の数々。

やれ、「絶対もうかる投資方法」だの、「デートしませんか?」だの、昭和のスポーツ紙広告欄も真っ青である。

まぁ中には学生といいつつ、脂ぎったおっさんが必死にツイートしてるのもあるんだろうなと考えると笑えるが。


・・・。

・・・・・・。

とりあえず、アカウントで教わったように小金持ちアピールしつつ自分が該当する案件のツイートしてるやつをフォローしつつ、「投資にも興味があります!」とつぶやいてみるか。どんな爆笑秘密投資案件がやってくるか、見ものである。

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