相変わらず何もないしくそのような夏休みパート4

 夏が終わると思ったし、ついに書けなくなって筆を折って、また最初から内容がブラッシュアップされてニューゲームとなるかと思ったけれどもとりあえず書くことになった。誰も期待していないけどな。


 布団たたきで同居人がベッドをたたいている。

 俺がいるのが相変わらず気に食わないらしい

 講習も終わり、ほかの勉強熱心な奴らは山奥の温泉街に学習合宿に行っているらしい。

 そんなの知ったこっちゃないし、マイペースに行きたい俺はそんなの無視して惰眠をむさぼっている。

 同居人はそんな俺と同じ空気を吸うのが嫌でしょうがないらしい。


 いい加減やかましいので、起きてリビングに降りる。母親がリビングでテレビを見ているため、ゲームはできない。インターネットも見ることができない。

 母親が勉強しろとうるさく騒ぐので、部屋の中に引きこもろうとして、部屋の中で漫画でも呼んでいようと思い部屋に戻る。


 インターホンが鳴る。こんな人外魔境に珍しい客人が来たようだ。

 近所のおばちゃんか、同居人の中学時代の友達だろう。

 ともかく俺には関係のないことだ。

 同居人が出て行った。少しすると、部屋にやってきてベッドの上にいた俺に持っていた布団たたきを投げつけられた。

 どうやら俺に用がある人が来たらしい。

 今日は大雪に違いない。30度近い気温だが。

 同居人が布団たたきを投げつけて起こしてきやがったことに関しては、まあ、昔ベッドに電流流して感電死させられかけたよりははるかにましだろう。

 さすがの両親もそれには怒ってたし。もっとも怒った理由は嫌いでも人を殺して両親に迷惑をかけるではないという斜め上の理由だが。



 リビングに行くと幻が見え始めたようだ。

 この街の人外魔境にあるボロ小屋に早良さんが出現するなんて。

「これは幻だ。こんなのはうそだ。」

「おはよう。藤倉君。」

「ついに幻聴が聞こえるようになった。頭がおかしくなったに違いない。」

「おはようございます。藤倉さん。」

 余計な後輩の声もする。早良さんだけであればどれだけうれしいことか。

「藤倉。私もいるのだけれども。」

 香恋ちゃんの声も聞こえる。なんでだろう。というか、この話1万字ぐらい書いているけど香恋ちゃんが俺を呼んだの初めてだし。


 同居人は俺にガン飛ばしてくる。

 何がしたいのかよくわからない。

 相変わらず何をするのも気に食わないのだろう。

 というか、同級生の若林が同居人ではなく俺に用事があるのが気に食わないらしい。

 母親は俺にモテキが来たと思って勘違いしてるし。てめえの息子だぞ。くそ不細工に決まっているだろバカ。


 なぜ魔界村に3人が来たのかというと今から合宿に行くらしい。

 てめえ俺がどれだけ暇人だと思っていても、当日OK出すバカがいると思うのかと思ったら母親はOK出しやがったし。

 息子を追い出せればそれはそれで構わないのか知らないが。‘

 ともかく何で香恋ちゃんが了解したのだろうか。脅迫したのだろうか。

 後で聞いてみよう。


 ところでほかの参加メンバーはどうやってくるのかも分からないしそもそもどこでやるのかもよくわからない。

 香恋ちゃんに聞くと、温泉街だというが、よくわからない。

 そもそも団体受け入れているのか。それ以前に何の合宿なんだ。意味が分からない。

 早良さんにこっそり聞いてみると早良さんは学習合宿と言われたらしいが香恋ちゃん信者だからついてきたに違いない。


 ともかく母親が了解しているし、これ以上同居人をいらだたせるのも嫌だし暇なので、出発することとなった。



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