相変わらず何もない夏休み パート5
母親と来た女子ども及び同居人は適当にしゃべっている。
学校での俺の醜態でも話しているのだろう。
知ったこっちゃない。
ともかく、出発の準備をする。
何のための合宿なのかわからないので学校ジャージとその他もろもろ筆記用具を持っていく。
学習合宿ならば香恋ちゃんが教材は用意するだろう。
キャスターバッグを持ってリビングに降りる。
中学の時の修学旅行でリュックサックで特急に乗ってひどい目にあったからな。
リビングに降りたらだれもいなくなっていたし。
ともかくどこに行ったらいいのか知らないので同居人に聞いたって無視されるだけなので母親に聞く。
母親は行き先を教えた後、何人か乗せてから行くからあなたはバスで来てくれと伝えられる。
駅に集合時間につけば何人かいるだろうしとのことだった。
ところでこの人外魔境より行き先に乗るやつがいるのか。あるいはもうすでに乗っていたか?
美卯さんとかが来るのだろうか。
母親に電車代を請求し向かうこととした。
置いてけぼり食らったことで同居人は笑い転げているし。
まあ周りが特急電車+タクシーで俺一人夜行バス+路線バスよりははるかにましだろう。
持ち物について、早良さんは把握していなさそうだったので、若林に電話をしてもつながらない。香恋ちゃんは運転中なので出るはずがない。
ともかく適当に持ち物を集めて駅に向かうことにした。
駅の改札口につくと、三好がいた。
最近は海で遊んでいるはずだがどういう風の吹き回しだろう。
本人に聞くと、早良さんとか二見姉とかが来そうだからとのことだった。
二見妹だったら帰るけどとのことだったが。
切符を券売機で買い、電車に乗る。
海の街まで行って、そこから乗り換える。
海の街までは電車で、そこからは気動車だ。あまりその先にはいくことはない。
中学時代は、三好や友人と海の街まで映画を見に行くこともあったが、逆方向の高校になってからは行くこともなくなった。
ともかくこんな扱いをされるのは慣れているがむかついてきたので、三好にすっぽかして映画を見に行こうかと伝えると、少し照れたような反応をするが、香恋ちゃんが怖いので冗談だよと伝えると残念そうな表情をする。
たまにこんな反応するんだよなこいつ。
指定された駅に行く。香恋ちゃんが自動車で待っている。
映画を見ていたら殺されていただろうなと思いながら後部座席に乗る。
そこから山奥の合宿場へ向かうこととなった。
どうして盆の時期に宿がとれたのか全くよくわからないし、そもそも何であれだけ乗り気ではなかった香恋ちゃんがこの時期にこんなことをやるのだろうか。
そしてこの合宿はいったい何だろうか、すべてが謎な合宿が今始まることとなった。
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