概要
四人で来たあの夏の景色を、今は二人で眺めている。
大学四年生の幹大(みきひろ)は彼女の加奈(かな)と街のお祭り「垂木祭(たるきまつり)」に繰り出す。
高校時代の想い出が蘇り、二人はやがて一歩を踏み出す。
青春大学生小説。短編。
☆カクヨム4周年記イベント2回目:『最高のお祭り』 (KAC20202)
https://kakuyomu.jp/info/entry/kac2020_day2
高校時代の想い出が蘇り、二人はやがて一歩を踏み出す。
青春大学生小説。短編。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もし永遠があるのなら、過去も未来も
垂木祭り。
地元のそれほど大きくはないお祭りは、加奈と幹大にとって忘れられない『最高のお祭り』だ。
幹大の視点を追うと、浴衣から、香りから、その簪から加奈ではない別の「消えてしまった」少女の存在が浮かび上がる。
加奈の存在が宙に浮く。
彼女のおどけた口調がさらに、読み手を不安にさせる。
このふたりは本心から付き合っているわけではないんじゃないか――?
以下、詳細割愛。
本文を読み進めると幹大の気持ちが、右へ、左へ、過去から未来へ、フラッシュバックするように揺れていることがわかる。
定まらない視点。
加奈はただ、そこにいるだけのその場限りの女なんだろうか、と不安になる。
ここからが作者の…続きを読む