第16話 滅茶苦茶だろ

「ついた〜」

長かった……学校から駅まで歩きそこらか電車で3時間……

てか、海綺麗すぎだろ!ひとまず準備しないとな

「悠……」

「ん?どうした?」

「泳いでいい?」

「別にいいけど……」

「やったー!じゃあ準備よろしく!」

や、やられた……ちくしょう……

「なぁ悠」

まさか拓も泳ぐとか言わないよね、ないよね、友達だよね!!!

「よろしくな!」

まじかよぉぉぉ!よろしくな!じゃねーよ!なんでお前も泳ぎに行くんだよ、お前は残って手伝ってくれよ……

はぁ、これ絶対に大変なやつじゃん、テントとか組み立て方わかんないし……

「悠さん」

もう学んだぞ……

「手伝います」

え、なに、この子、神なの、女神なの???

優しさすぎでしょ

「ありがとう!!」

助かったー1人でテントとか絶対に無理だし

「じゃあひとまずテントから組み立てようか」

「そうですね!」

「これ……どうやって組み立てるの?……」

「えっと説明書が中に……入ってる…はずなんですが……」

あれ、何この雰囲気なにかよからぬ事が起きる気がするのは俺だけかな……

「悠さん……」

「ん???」

待ってその先は聞きたくないよ、やだよ!絶対にやだよ!

「ファイトです!!」

あぁあぁぁあああ!!!!やだやだやだやだやだやだ、説明書なしで1人でテント組み立てるとかやだやだ

てか、なんでこの子は笑顔なの???なんでこんなに満面の笑みを浮かべてるの??

「このテント組み立てない方が……」

「組み立てた方がいいですよ!」

鬼……

「はぁじゃあ紗奈はバーベキューコンロ組み立てて貰っていいかな?」

「はい!!」

「じゃあお願い」

テントってどうやって組み立てるの……?




「できた……」

疲れた……今年1番疲れた……テントってこんなに難しかったのか……

「悠さん!」

「こっちも出来ました!!」

「あ、ありがとう」

「炭に火つけましょう!!」

「だな」

はぁ、やっとバーベキューぽくなってきた……

「葵さんと拓さん呼んできますね」

「わかった」

あいつらに最後の片付け全部やってもらおう……

よし、そろそろ肉焼くか!

肉はどこにあるんだ、肉…肉……に…く……

え、待って、嘘だ……嘘だと言ってなんで誰も肉を買ってきてないの……

そういえば決めてなかったような……

「おぉ悠!おつかれ笑」

「拓……今すぐ……」

「ん?今すぐ何?」

「肉買ってこい!!!!」

「えぇ!買ってなかったの?お前買ってくると思ってたわ」

「いいから行ってきて」

「わ、わかったよ」

はぁ、無茶苦茶すぎだろ……

疲れたし肉がくるまでゆっくりしてよ……

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