第6話 何かの間違い……?

とうとうきてしまった……お昼だ……あぁ〜どうしよう、なんて言おう、ダメだ全く思いつかない

「悠……食べよ」

「う、うん」

「……」

「……」

だめだ、気まずすぎる、なにか話題が……あ〜だめだ、なんにも思いつかねぇえぇえ

お、落ち着け……聞くんだ、ちゃんと聞くんだ

よし!

「葵!」

「悠!」

なんでタイミングが一緒なんだよぉぉぉぉおぉぉぉ、さらに気まずくなったし、どうしよう、ここは譲ろう

「葵からでいいぞ」

「いやいや、悠からで」

「…………わかった」

落ち着け、ちゃんと話せば分かってくれる!よし!聞くぞ!

「水族館行かない?」

「へ?」

あ、あれ、俺今なんて言った……水族館?行かない?……やばい……間違った……緊張のあまり水族館に現実逃避してたらこっちを言ってしまった、どうしよう、よ、よし、ひとまず誤解を解こう

「あ、いや、あの、これは……」

「いいよ……水族館…行こう」

「え、あ、うん、行こう行こう」

ま、待って行くの?いや、誘っといてなんだけど、行ってくれるの?

「いつにする?」

「え、えっと今週の日曜日とか?」

さすがに早すぎたか、もう訳が分からなくなってきた……

「わかった!日曜日ね!」

「うん、あ、そろそろ昼休み終わるから解散しよう」

「そうだね、そうしよう、バイバイ」

「じゃ」

なんか、水族館行くことになっちゃった……どうしようこんな事あるのか?あるか……とにかく拓に相談しないと



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ど、どうしよう水族館に誘われちゃった、嬉しいけど少し急すぎ、でも楽しみだな〜日曜日

あ、美希に報告しないと!

「美希〜」

「どうしたの?そんなに嬉しそうにして」

「あ、わかった?実はね……悠に水族館に誘われました〜」

「えぇ!悠に?」

「そうだよ、驚きだよね〜、でもすっごく楽しみだなんだ〜」

「そんな事あるのか……でもよかったじゃん!楽しんできてね!」

「うん!楽しみすぎて夜寝れないかも」

「夜はちゃんと寝なさい」

「は〜い」

水族館か〜いつぶりだろう、小学生?多分そのくらいだよね、何着ていこうかな〜あぁ〜今から楽しみだな〜



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「た、拓……」

「おいおい、どうした!なにがあった」

「実は、ちゃんと話そうと決めて話したんだけど……緊張のあまり水族館に現実逃避してて……間違って水族館に誘ってしまいました」

「お前、アホか、なんでそうなるんだよ」

「俺にもわかんねーよ、なんでこうなったんだよ」

「知るか、それで行くのか?」

「うん……すごい楽しみにしてた」

「はぁ〜言ってしまったことはもうしょうがないな、で、いつ行くんだ?」

「今週の日曜日……」

「まじか……わかった、予定変更だ、今日の放課後服買いに行くぞ!」

「う、うん、ごめんね色々と」

「いいんだよ」

「ありがとう」

水族館か……懐かしいな、全力で楽しもう!

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