第27話「流れる風の心。」

〜あらすじ〜

[削除済み]と出会い、その使命を任された颯真だったが、雪原に向かい彼女をさがす。

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〜久しぶりの雪原地方〜

颯真「久しぶりだな。いや別の場所だが、、懐かしいな、、、。」

アポピス「私はまだまだ暑いですよ?」

颯真「そりゃそうだ、、北極出身だからな。最低気温-45℃だろ?死ぬわ!」

アポピス「まだまだ暖かいですねぇ、、。」

ナナシ「うぅ、、、寒い、、、。」

颯真「あっ、、、それならこれを着ろ。」

手渡したのはクリーム色のジャンパー、、、見た目からして凄く暖かそうだ、、、。

ナナシ「ありがと、、、暖かぁい、、、。」

颯真「さて、、、現在の気温は10℃、、、まぁ暖かくはある、、、。」

アポピス「暑いですよ10℃なんて気温、、私の所は-20℃が普通でしたから。」

颯真「、、、ん?寒 す ぎ ん ?」

アポピス「いえ?簡単に言えば真夏日です。フレンズになってからは、、普通に平原とか行ける様になりましたね。」

颯真「俺は普通に人間からフレンズになったからな、、、-20℃はわからん、、、。」

アポピス「それより、、、子猫さんは大丈夫ですか?寒くありませんか?」

ナナシ「ジャンパー貰ったから大丈夫ゥ、、凄い暖かいよぉ、、、?」

すっごい笑顔だ、、、。

アポピス「あら、、、猫としての本能が、、暖かいから眠たくなって来たんですかね?」

颯真「人間は誰でもそうだろ?多分。」

アポピス「人間の時の感覚は余り覚えてないんですよね、、、。」

颯真「え、、、?アポピスって、、、元人間だったのか!?」

アポピス「えぇ、、、丁度190年前に人間になりましたね、、、。」

颯真「そうか、、、じゃ10歳の時か、、、ん、、、?人間になった、、、?」

アポピス「何か問題でも?」

颯真「いやいやいや、、、え?元動物!?」

アポピス「えぇ。動物の体が朽ちてしまって戻れなくなってしまったので、、、まぁ軽く人間になりましたね、、、。」

颯真「じゃあその後は?」

アポピス「人間の体が朽ちたので、人間からフレンズになりましたね。」

颯真「いや死に過ぎ、、、。」

アポピス「それは君もそうでしょう?」

颯真「アポピス、、それは言っちゃダメだ。俺も結構な回数死んでた、、、。」

アポピス「まぁ、なんやかんやあって、、、セルリアンと融合して、、、クリエイターになりましたね、、、。」

颯真「お前もかい、、、クリエイターは、、どれだけ増えんだよ、、、。」

アポピス「さぁ?噂によれば、、、あと2人増えるそうですよ?」

颯真「キャラの数エェ、、、。」

アポピス「メタァ、、、。」

颯真「ん?待てよ、、、?」

アポピス「どうしました?」

颯真「今クリエイターなのは全員合わせると俺、アポピス、ナナシ、ボウシ、小夜李、、コヨーテ、マルバス、バエル、位だった筈。だとすると、、、8人か、、、。」

アポピス「一体誰が加わるんですかね?」

颯真「さぁ?」

ナナシ「暖かぁい、、、。」

颯真「なんか寝そうになってないか?」

アポピス「、、、。」

ナナシ「うぅん、、、。」

ウトウトしている、、、。

颯真「おいナナシ、、、俺おぶるから道端で眠るのだけはやめろよ?」

ナナシ「分かったよ、、、ん、、、。」

颯真「せぇのッ!」

ナナシを確り背負い、歩き出す、、、。

アポピス「あら、、、これは、、、ぐっすり眠りましたねぇ、、、。」

二人は小夜李を探して歩き続ける、、、。


〜同刻、白い部屋にて〜


彩月「アンドラス達を連れて来たぞ!」

ケモナー「ふむ、、、お帰り。」

アンドラス「?」

ムリエル「??」

彩月「あぁ、ただいま。」

ケモナー「さて、、二人は役目を殆ど終えた訳だが、、かと言って消したりはしない。」

アンドラス・ムリエル「!?」

ムリエル「いつの間に!?」

アンドラス「何が、、、起こって、、、?」

二人はいつの間にか着席していた。

ケモナー「そこでだ、、、君達には、胡蝶がより良く成長する為の足掛かりとして、、、彼の内在人格として、彼を見守って貰いたいのだ。このままでは、彼は変われない、、、人間的にも、、、生物的にも、、、。」

彩月「胡蝶を、、、ね、、、。」

ケモナー「あぁ、、、彼は自分の強さを良く分かって居ない、、、自分をまだ見ようとはして居ないのだから、、、。」

ムリエル「他人の救助に続いて今度は弱者の教育かい?」

ケモナー「私の親しき友人なのだ、、、。」

ムリエル「、、、。」

アンドラス「胡蝶は、、、今、、、私の中に居て、、、でも、、、彼は、自分から出ようとはしないんです、、、。」

ケモナー「、、、。」

アンドラス「何ででしょう。でも、、、この気持ちは、確かに彼の物なんです、、、。」

彩月「胡蝶がアンドラスか、、、。」

アンドラス「そこには、、、、沢山の感情があって、、、でもその大半が、、、憂いや、悲しみ、、、怒りとかなんです、、、こんな時、、、どうしたら、、、。」

ケモナー「アンドラス、、君はどうしたい?胡蝶は君の話なら聞いてくれそうだが?」

アンドラス「え、、、?でも、、、。」

ケモナー「ん?」

アンドラス「でも、、、彼を、、、この様にさせてしまったのは私だから、、、私には、もう、、、何も、、、。」

ケモナー「諦めるのか、、、?」

アンドラス「え、、、?」

ケモナー「今君が見ているのは一説の可能性に過ぎない。『何もしない。』それも一つの選択肢だろう、、、だが本当にそれだけか?

本当に君が見えているのはそれだけか?」

アンドラス「、、、。」

ケモナー「彩月。」

彩月「なんだ?」

ケモナー「これを彼に。」

棒状の武器を彩月に渡す。

彩月「これは、、、SSセーバー、、、でもこの構造、、、どこかで、、、。」

ケモナー「いずれ必要になるだろう、、、。その武器は颯真専用だ、、、。」

彩月「分かった。」

そう言い、颯真の居る雪原へと向かった。

ケモナー「さて、、答えは決まったかな?」

アンドラス「私は、、、彼を助けたい、、、彼を、、、助けたいんですッ!」

ケモナー「分かった、、、では、、、颯真の使う能力を、、、再現しよう、、、。」

なんと、、、ケモナーの瞳が、、、青く、、星が並ぶ様になり、、、リターニーにッ!

彩月「!?」

ムリエル「再現、、、だと!?」

ケモナー「私のこの世界での位置付けは、神として君臨しているのだ、、この位は意図も容易く出来るのだよ、、、。」

ムリエル「神、、、だと、、、。」

アンドラス「神より高位な存在、、、。」

ケモナー「では始めよう。」

彼女の中に居る心、、、胡蝶を探して、、、その能力を再現する、、、。


〜深層心理〜


そこは、、、光が無い、、、暗闇だった、、負の感情が、行き場を求めて蠢いている。

ケモナー「これが、、、彼の意識か、、、、虚しいな、、、このような物に、自らの心を晒してばかり居ては、成長する所か消滅してしまうぞ、、、?胡蝶よ、、、。」

胡蝶「、、、。」

ケモナー「黙りを決め込むのか、、、?」

胡蝶「貴方は、、、誰なんですか、、、?」

ケモナー「私はケモナー1号、、、。」

胡蝶「え、、、?」

ケモナー「勝手な意識だが君の良き友人だと思っている、、、。」

胡蝶「貴方が、、、ケモナーさん、、、?」

ケモナー「そうだ、、私がケモナー1号だ。君の親しき友人だ、、、。」

胡蝶「違う、、、貴方は、、、ケモナーさんじゃないッ!声が、、、まるで機械じゃないですかッ!」

ケモナー「ふむ、、、まさか友人に、そんな事を指摘されるとは、、、心外だな。」

胡蝶「え、、、?」

ケモナー「だが、私がケモナー1号である事に変わりは無い、、君が幾ら否定しようが、私は私なのだから、、、。」

淡々と話しかける。

胡蝶「違う!お前はケモナーさんじゃない!ケモナーさんはもっと暖かかった、、、ッ!お前にはそれが無い、、、だから違うッ!」

ケモナー「何度言っても伝わらないなら、、私は、実力行使するしかないのだ、、、。」

胡蝶「黙れッ!俺の心に入って来るなッ!」

ケモナー「そうか、、、ならば、、、これを見ても同じ事が言えるのか?」

辺りは白い空間になった、、、。

胡蝶「!?」

ケモナー「顔を見せられなくてすまない、、私の顔を見た者は無条件で精神崩壊を起こし気絶するのだ、、、。」

しれっと嘘を付く。

胡蝶「これじゃ貴方が誰かなんて分からないじゃないですかッ!」

ケモナー「信用されなくとも私は君を止めて彼女らを助ける、、、。」

胡蝶「助ける、、、?」

ケモナー「私のポリシーは助けを求めた人の願いを聞き入れ、それを実行するまでだ。」

胡蝶「、、、。」

ケモナー「無論私はその辺の扮別はある。」

胡蝶「違う、、、貴方は、、、グッ!」

ケモナー「良いか、私の話を聞け。」

胡蝶「ウゥッ!」

ケモナー「今の君の心は殆どが悪だ、、、。だから私は、、、その悪意を受け止める。」

胡蝶「はァ、はァ、はァ、はァ、、、ッ!」

ケモナー「安心し給え、、、私は死なない。楽になるんだ、、、。」

胡蝶「あっ、、、あぁッ!グァッ!ウゥッ!グァァァァァァァッ!!!」

体が瞬く間に変化する。体は若干肥大化し、丸まった角と牙が生えた、、まるで悪魔だ。

ケモナー「久しぶりだな、、悪意を意味する名を持つ者、、、マスティマ。」

マスティマ「フハハハハハ、、、良くぞこの我を見抜いた、、、そうだ、、、我が悪魔にして神に帰属する者、、マスティマだッ!!フハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」

ケモナー「警告する、、、私の友人を返せ。さもなくば君は消える、、、。」

マスティマ「ハハッ!何を言って、、!?」

洋服が段々黒く染まって行く、、、。

ケモナー「繰り返す、、、私の友人を返せ。さもなくば君は消える、、、。」

マスティマ「何をしようと言うのだ、、!?まさか、、、お前は、、、!?」

ケモナー「今更気付いたのか、、、?」

マスティマ「あぁ、、神なのか、、、!?」

ケモナー「私はラファエルの様に優しくも、サタンの様に怒りも無い、、、中途半端だ。だが、、、私の真の姿を見てしまった君を、生かす訳には行かない、、だから君には。」

マスティマ「あ、、、あぁ、、、。」

ケモナーが黒い上着を脱いだ、、、その姿は[削除済み]で[削除済み]く[削除済み]だった、、、それは[削除済み]。

ケモナー「死んで貰おうか、、、。」

マスティマ「その姿は、、、。」


〜一方で颯真達〜


颯真「さみぃ、、、。」

アポピス「まぁ涼しい方ですよ、、、。」

ナナシ「Zzz...」

颯真とナナシはジャンパーを着ているが、

アポピスだけは普通の毛皮を着ている。

颯真「只今の気温、、、-25℃、、、。」

アポピス「うぅん、、、涼しいです。」

颯真「寒過ぎァ!」

アポピス「まだまだですよ、、、?何時かは絶対零度に挑戦するんです。」

颯真「絶対零度-273.15 ℃エェ、、、。」

アポピス「あぁ、、、寒い、、と心の底から言ってみたいです、、、。」

颯真「ウッソだろお前!?」

アポピス「いえ?本気ですが?」

颯真「、、、。」

アポピス「それより、、囲まれましたね。」

颯真「あぁ、、、そうだな。」

辺りにはセルリアンが大量に湧いていた。

颯真「UFつかっても良いけど、、、ナナシが居るんだよな、、、。」

そう、、、颯真の背中にはナナシが居る。

アポピス「下手に動けませんね、、、。」

颯真「アポピス、ナナシを頼んだ。」

数秒の間を置き、、、。

アポピス「分かりました。」

ナナシをアポピスに渡し、UFを起動する。

颯真(さて、、、結構久しぶりの戦闘だが、上手くやれるか、、、。)

アポピス「来ますよッ!」

颯真(Wブレード、シューター、シールド、全面展開ッ!一気に方を付けるッ!)

エミカ(了解!)

シュインシュイン!バシューンバシューン!

ブレード、シューター、シールドを辺り一面に展開し、高速で撃破して行く。

アポピス(凄い、、、これが、ウイングの力ですか、、、ッ!)

颯真「敵の数が多い、、、ッ!」

アポピス「私も支援しますよッ!」

颯真「!?」

アポピス「リフォーマー、、、起動。」

体からセルリウムが流れ出し、クリエイター形態になったッ!

アポピス「私の戦い方を見るのは、、初めてですかね、、、?」

颯真「あぁ。」

アポピス「では、、、行きますよッ!」

颯真「!?」

アポピス「私の戦い方はですねぇ、、、実に簡単な事ですよ、、、自分の手で引鉄を引く事です、、、行きますよッ!」

颯真「、、、。」

バンバンバンバンバンバンバンバンバンッ!

アポピスはホルスターから銃を二丁取り出し連射して行くッ!その弾は全て石に当たる!

アポピス「戦いはまだまだこれからです。」

颯真「だな、、、ッ!」

次回に続くッ!

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~後書き~

一週間三回連続投稿してみたけど

どうだったかな?来週からは元に戻るぞ。

後二話だけど、最後まで見てくださいね!

次回もお楽しみにッ!

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