第26話「輝きの意味。」

〜あらすじ〜

颯真の目の前に現れたのは、白い人だった。それは果たして誰なのだろう、、、。

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〜編集者〜

颯真「じゃあ、、、行こうか、、、。」

アンドラス「あぁ、、、。」

モルペウス「さてさて、、、僕は休憩させて貰うよ〜、、、。」


夢が、、、終わる、、、。


颯真「ん、、、うぅん、、、。」

アポピス「起きました?」

顔を覗き込む。

颯真「ずっと深い眠りに着いてたから、、、過眠症引き起こしそう、、、。」

目を開け閉めしながら返答する。

アンドラス「、、、。」

アポピス「さて、、、どんな話を?」

颯真「話も何もあいつが困ってたから助けただけだ、、ちょっと面倒な悩み事だがな。」

アポピス「面倒、、、ふむ。」

颯真「さぁて、、、これにて解決って事で、やりたかった事が出来る、、、。」

アポピス「やりたかった事とは、、、?」

颯真「実は気付いて居たんだが、、、あいつが居ないんだ。一緒に来た筈なのに、だからまた探す。今度は、二人で一緒に帰るんだ。何処かで会えないなんて、、、嫌だから、、絶対に見つけて見せる、、、。」

アポピス「青春ですねぇ、、、ま、、、歳で言えば青春とは言えませんが、、、。」

颯真「それは言っちゃ駄目だろ、、、?」

アポピス「私達クリエイターは不老不死ですからね、、、ついつい歳を忘れますよ。」

颯真「歳、、、ね、、、今は、、、40?

いや、、、41か、、、。」

アポピス「すっかり老けましたね、歳的に。私も人の事言えませんが、、、。」

颯真「精神年齢は20のままさ、、、。」

アポピス「あら、なったのが20何ですか?てっきりもっと若かったかと、、、。」

颯真「肌はピッチピチだし、体年齢は確実に歳を取ってるけど、未だに20のままさ。」

アポピス「これもサンドスターの、、、。」

颯真「だよな、、、。」

アポピス「まぁ、、、私は、、、ね?」

颯真「え?待ってお前幾つだよ、、、。」

アポピス「200です。」

真顔で言う。

颯真「ん?20じゃ無くて、200?」

アポピス「えぇ。間違いなく200です。」

颯真「長生きだなぁ、、、w」

アポピス「今馬鹿にしました?」

颯真「いや、してないぞ?」

アポピス「まぁ、それはともかく、、、どこから探します?手伝いますよ?」

颯真「お?手伝ってくれるのか?」

アポピス「えぇ。」(本当は、一緒に居たいだけだなんて言えませんねこれ、、、。)

颯真「じゃ、先ずは、、、。」

するとその時、、、誰かが歩いて来た、、、妙に足音が軽い、、、。

颯真「ん?」

アポピス「この足音、、、どこかで、、。」

アンドラス「誰、、、?」

ナナシ「この足音、、、。」


????(1)「やぁやぁ、、、元気にして居るかい、、、可愛い我が子達よ、、、。」

その姿、、、それは、中学三年の体格をし、宗教的な白帽子に垂れ下がった白い一枚布で頭全体を覆い隠し白い神父の服装を着こなし首には十字架のネックレスが掛けられているその服の殆どが白い、、、まるで信仰者だ。

颯真「誰だ、、、お前は、、、。」

????(1)「私?私はねぇ、、、名前は無いが、、、颯真含む君達の世界を創った者とでも言って置こう、、、。」

颯真「俺達の世界を、、、創った?」

????(1)「そうそう、、、言っとくが肉体的に産んだ訳じゃ無いんだ、、、。」

颯真「まるで意味が分からないが、、、?」

????(1)「つまりはこう言う事だ。」

どこからとも無く分厚い本を取り出す。

颯真「なんだ、、、それは、、、。」

????(1)「今から見せるのは、一節にある可能性と絶望に挟まれた未来だ。」

颯真「、、、。」

アポピス「彼に見せては、、、ッ!」

焦りを白い男にぶつける、、、。

????(1)「勿論その積りだ。わかっているよ、、、ただ、見なければお前は、、、全てを救えない、、、。」

颯真「意味が分からない、、、第一お前は誰だよッ!いきなり目の前に現れてッ!」

????(1)「おっと、、、その辺の説明がまだだったな、、、ちょっと着いてこい。拒否権は無い、、、。」

颯真「え、、、?」

その瞬間、、、颯真は、辺り一面いちめんしろい空間に飛ばされた、、、。

物凄く広い場所だった、、、どの位広いかと言うと、、、文化会館ホール位広い。

颯真「ここは、、、?」

????(1)「ふむ、やはり記憶がない。前に一度連れて来たのだが、、、。」

颯真「来、、、た、、、?」

????(1)「ではもう一度説明しよう。ここは世界の記憶を保存する場所だ。」

白い本棚に、色取りとり取りどりな本が並んでいる。

颯真「あぁ、、、。」

????(1)「そして、、、これがこの先の未来を記した書物、、、予言の書だ。」

颯真「そのまんまだな〜、、、。」

????(1)「さてと、、、こっちの席に座って話をしよう、、、。」

颯真「分かった、、、って、、、え?」

その時、既に席に着いていた。

????(1)「先ずは、、、お前の行動についてだ、、、。」

颯真「あぁ、、、。」

その時、、、誰かが本棚を通り過ぎた、、、長髪の女性、、、、不思議な雰囲気だ。髪はブロンドで、衣服は彼と同じ物を着ている。

颯真「、、、?」

????(1)「どうした?」

颯真「いや、、、。」

????(1)「さて、、、話を続けよう。お前の行動は、、、ある時を除き、、、常に見られている、、、。」

颯真「ある時、、、?」

????(1)「そうだ、、、それは、、、言ってしまえば愛し合う時だな、、、。」

颯真「Oh...マジでか、、、。」

????(1)「そうだ。見られるのは誰もが嫌と思うのが筋だと思わないかね、、、?だから君にも同じ配慮をしている、、、。」

颯真「ん、、、?」

????(1)「私の分身達の事さ。」

颯真「分身、、、彩月と、、、睦月か?」

????(1)「ご名答、、、彼らと君は、少々特殊でね、、、。」

颯真「俺と、、、彩月と睦月が、、、特殊な体を持っている、、、って事か?」

????(1)「正確に言えば、、、その誰とも違う一線を画す存在だ、、、。」

颯真「存在、、、?」

????(1)「君を含む三人、、、つまり彩月と睦月は私の輝きから出来ている。」

颯真「え、、、?」

????(1)「所で君は、輝きを無くした人の顔を見た事があるかい、、、?」

颯真「無くした、、、人?」

????(1)「そうだ、、、煉獄の様に、意識が欠ける事以上の輝きを無くしたのだ。つまり、、、どういう事か、、、君に、、、その真意が分かるか、、、?」

数秒の間を置いて、、、。

颯真「分からない、、、輝きなんて、、、俺にはどう言う物で、どんなに大切かなんて、俺には分からない、、、。」

????(1)「そうか、、、ならばしかと目に焼き付け給え、、、。」

顔の前に垂れ下がった白い布を、捲りあげたその顔は、、、意思の主張が無かった、、、瞳は光を失い、、、表情は常に真顔、、、。そんな人とは呼べない顔をしていた、、、。表皮は生気が無く、、ただ心が無いその人は何も思わずに颯真を見つめる、、、。

颯真「あっ、、、あぁ、、、。」

????(1)「どうだ?これがほぼ全ての輝きを失った者の顔だ、、、。」

颯真「、、、。」

????(1)「君はこの様な者に出会った時に、自分の第二の命とも呼べる輝きを渡す事が出来るかな、、、?」

そう言いながら捲って居た布を下ろす。

颯真「、、、。」

数分、、、静かになった、、、。

????(1)「なに、、答えは出ないのが普通だ、、、何せ、自分の命を渡す様な事をしようとしているのだから、一般的に言えば渡せないと言うのを誰もが考えるのだ、、、それは生きる者全てが考え付く思考だ、、、最初であれ最後であれ、、、必ずな。」

颯真「輝きは、、、第二の命、、、?」

????(1)「そうだ、、誰もが持つその結晶は、奪い取る事は出来ない、、、煉獄に居るセルリアンを除いては、、、。」

颯真「煉獄の、、、セルリアン? 」

????(1)「そのセルリアンには使命があった、、、何か分かるか?」

颯真「輝きを、、、浄化する使命、、、?」

????(1)「あぁ、、だから煉獄に居るセルリアンは彼女達の輝きが奪えるのだ。」

颯真「じゃあ奪ったセルリアンを通じて、、自身の輝きを、、、。」

????(1)「君は気付くのが遅過ぎる。持っと回りを見てみたらどうだ、、、最も、君が絶対無茶するのを私は知っているが。」

颯真「行動パターンまでお見通しとは、、、こりゃ気が抜けないな、、、。」

????(1)「さて、、、名前を名乗って無かったな、、、。」

颯真「名前は無かったんじゃ無いのか?」

????(1)「まぁ、仮の名前だがな。」

颯真「、、、。」

????(1)「私の名前はケモナー1号。ケモナー、、、或いは神様でも良いぞ?」

颯真「前者の呼び方は分かるが後者の呼び方はちょっと違う気がする、、、。」

ケモナー「ふむ、まぁこの世界は私が創った世界だからな、、、創造神だ、、、。」

颯真「ちょっと納得してしまった、、、。」

ケモナー「さて、、、話をシリアスな方向へ戻すが、、君は最近起きているバグについて知っているかい?」

颯真「バグ、、、?ゲームみたいな?」

ケモナー「そのバグで差し支えない。」

颯真「そう言えば、、、ボウシが、、、。」

ケモナー「ふむ、、、。」

颯真「いきなり時間が飛んだとか、、、。」

ケモナー「他には?」

颯真「急に皆能力を発現仕出して、、、。」

ケモナー「それに関して言えば私の仕業だ。君の助けになるかと思ったが、、余計だったかな、、、?」

颯真「それはバグじゃないんだ、、、。」

ケモナー「予言の書を元にお前の行先に仲間やら敵やらを待機させて置いた、、、。」

颯真「まさかの待機、、、エェ、、、。」

ケモナー「まさか私も彼女が、私の世界から飛び出すなんて思いもしなかった。」

颯真「と、、、言うと?」

ケモナー「私の創ったキャラクター達は、、私の世界でしか動く事が出来ない、、、。」

颯真「ん?じゃあなんで、、、?」

ケモナー「他の世界の干渉、、、或いは、、お前自身が世界に干渉している、、、と言うのが現状考えられる原因だ、、、。」

颯真「え?原因は、、、俺!?」

ケモナー「可能性の一つだ。」

颯真「もしそうだとしたら申し訳無い。」

ケモナー「謝るのは勝手だがその可能性も

含めて、、、君は調査をしてくれ。」

颯真「調査、、、?バグの?」

ケモナー「あぁ、、、私だけではな、、、。余り対処が出来ないのだ、、、。」

颯真「何でだ?」

ケモナー「作者が直接的に、物語に関わってしまっては未来が変わってしまうからな。」

颯真「メタァ、、、。」

ケモナー「では、先ず君の体から調べさせて貰う、、方法は簡単、その場に居るだけ。」

颯真「ん?」

右手で左から右に並行移動させるとその空間にキーボードらしき面が浮かび上がった。

ケモナー「見た事あるだろう?コマンドだ。じっとしているだけだから安心し給え。」

颯真「分かった、、、。」

入力1『/scan 〔T〕souma』

出力1『please Wait...』

数分後、、、。

出力2『No problem... No bugs found...』

ケモナー「ふむ、、、どうやら君がバグでは無いみたいだ、、、。」

颯真「一安心だな、、、。」

ケモナー「安心するのはまだ早い、、、バグが君では無いと言う事はこの世界を精査する必要が出てきたと言う事、、、。」

颯真「、、、。」

ケモナー「君だけが頼りだ、、、。」

颯真「分かった、、、じゃあまず俺は、、、何をすれば良い?」

ケモナー「各地方の各所にある検閲所を見て確認して欲しい、、、場所はさっき君の脳内に入れて置いた、、、。」

颯真「中々に面倒な場所にあるな、、、。」

ケモナー「そう易々と見つかってはいけないからな、、、私は見ているぞ、、、。」

と、、、言った瞬間、、、。


颯真「はっ!?」

アポピス「どうしました?」

颯真「いや、、、何か頼まれ事をされた気がする、、、。」

アポピス「???」

颯真「それよりだ、、、あいつを探したい。先ずはこの地方からだ、、、。」

アポピス「あの、、、この人達は、、、?」

颯真「おっと行けねぇ、、ムリエル治癒してから行くとするか、、、。」

ムリエル(この能力、、、どこかで、、、。治癒を使える奴は、、、私の知っているごく一部しか無い、、しかもトップシークレットレベルの、、、。)

颯真「はい終わり、、、じゃあ行くか、、、改めてここの地方から、、、。」

ナナシ「、、、。」

アポピス「さて、、、行きますか。」

二人はこの場から去ろうとした、その時。

彩月「おっと、、、アンドラス、ムリエル。ちょっと呼ばれてるから来い。」

アンドラス・ムリエル「?」

彩月「さて、、、颯真?ナナシは頼んだ。」

颯真「おぉいッ!ちょっと待てッ!」

彩月「ん?」

颯真「どこ行っていたんだ!?」

彩月「そうだな、、、白い所。」

颯真「白い、、、所?」

彩月「まっ、そんな所だ。」

颯真「何か既視感あるんだよな、、、。」

彩月「それより、、、見つかったか?」

颯真「いや、、、全く、、、。」

彩月「ふ〜ん、、、それなら、付近の地方を探索するより、来た事が無い地方に行った方が見つかりやすいんじゃないか?」

颯真「成程、じゃあ雪原に行ってみよう。」

アポピス「了解、、、。」

二人は雪原に向かう、、、。

輝きを失った人は何を思い何に向かうのか、それは誰にも分からない、、、。

次回に続くッ!

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~後書き~

ケモナー1号「ふぅ、、、疲れた。」

彩月「無理はするもんじゃないぜ、、、。」

ケモナー1号「だな、、、。」

次回もお楽しみにッ!

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