救世主

 ヒタヒタと足音がする。

 家路ではない曲がり角を突然曲がっても、人通りが少ないビルの裏側を走り抜けても、その音は一定の距離を保ちながら続いていた。


 つけられていると感じたのは、駅の雑踏を抜けた時からだ。そして試してみて、それは確信に変わった。

 男は立ち止まり、顎を指先でつまみながら考えてみる。


 僕を追いかけてくるのは誰だろうと。

 

 一つだけ心当たりがあったが、おそらく違うであろう。いや、絶対に違う筈だ。

 だとしたら何者だ? 一体何の用件があるというのだ。


 時計は夜の九時を示していた。

 仕事があけて、家に帰る途中なのだ。

 厄介ごとには巻き込まれたくない。

 だからといって、姿を見せない追跡者を家まで案内することも出来ない。


 散々迷った後、男は後ろを振り返った。

 ビルとビルの谷間、人工の明かりがあまり届かない薄暗い路地であるが、十メートルも退けば表通りに出られる。そこは通行人で溢れていた。身の危険が起きれば逃げ込んでしまえばよい。


「つけているのは分かっているぞ。誰だ? 顔を見せろ!」


 先の見えない暗闇に向かって叫ぶと、少ししてから若い女が姿を見せた。学生服を着ている。見た記憶がある制服だ。

 その小柄な女を確認して、男は大きな溜め息をついた。


「ルール違反では?」


 静かな問い掛けであるが、声は怒りに震えている。

 女は悪びれた様子もなくとぼけて見せた。


「え? そう思う?」


「ルール違反だろう。金曜日は昨日だ」


「あっれ~そうだっけ?」


「管理者に連絡する」


「やだやだちょっと待って! これ見てからにして」


 慌てふためき女はそう言いながら、ポケットから何かを取り出した。取り出したのは手の平サイズの砂時計だ。赤い砂が入っている。


「これが何かわかるかな~?」


 とても嬉しそうに、女は砂時計を突きだしてくる。

 付き合っていられないと男は思った。早くゾンビーゾンビーにログインして、管理者に連絡しなくてはと更に思う。


「これは血の砂時計。別名ヴァンパイアタイム。排出率、一千万分の一のレアアイテムなんだけど、知らないかな~?」


「知らない」


「あれ~。そうなんだ。まあいっか。よく見ててね」


 と言って、女は地面に砂時計を投げつけた。簡単に砕けて赤い砂が舞い上がる。男は身構えたが、すぐに上空を見上げた。

 三日月がビルの屋上越しに浮いているが、そこから鐘の音が落ちてくるように、ゴーン。ゴーン。と聞こえ出したのだ。


「ま、まさか……。そんな事が」


 男は呻く。

 そして身体の異変に気がついた。

 いつの間にか、白い全身甲冑プレートアーマーが身を包んでいるのだ。

 その様子を見て、女が下品に笑う。


「さあてと、救世主さん。昨日の続きを致しましょうか? そろそろアイテムも使い切った頃でしょ? 今日は絶対逃がさないからね!」


「これは……。今、全プレイヤーも巻き込まれているのか?」


 目の前で起きていることを必死で把握すべく、救世主は頭を動かす。女は、操り人形のようにケタケタと笑った。


「まさか! このMAPだけよ!」


 そこまで聞いて救世主は中空に飛び上がる。

 なんという執念深い奴だろう。

 襲ってきたのはアルキオネという吸血鬼だ。昨日に引き続いて、また死闘を繰り広げようという事らしい。


 救世主はビルの壁を蹴り更に上空に舞い上がる。それから、アルキオネに向かって右手の拳をつきだした。


「我が敵を討て! 雷光矢ライトニングアロー!」


 右手の拳を開く、五本の指にまばゆい光が灯ったかと思うと、それぞれの光は彗星のような形を取りながら、アルキオネ目掛けて飛び出した。


 一瞬で目標に到達した光は、華奢な身体を撃ち抜く。咄嗟に顔面だけは防御に成功したようだが、直撃を受けた小さな身体は、アスファルトの上を激しく転がった。


 しかし、アルキオネはすぐに立ち上がる。


 頭の上から降り注いだ、無慈悲な攻撃も受けても、その闘争心は微塵も欠ける事はなく、反撃するべく、まだ滞空しているであろう獲物に顔を向ける。

 だが、その視界は急に塞がれた。

 空を駆けるように、白い甲冑が迫って来たからだ。


「ぎゃ!」


 アルキオネの頭部を潰すように、救世主のメイスが食い込む。不思議と血が吹き出ないが、不死身を誇る吸血鬼であろうと致命傷であるはずだ。


 うまくいったと救世主は思う。

 

 救世主は窮地に立たされた時のために、身を守る高価な課金アイテムをまだいくつか隠し持っていた。だが、もはや必要ないようだ。


 痙攣を続けている吸血鬼を蹴り飛ばし、メイスに付いた肉片を払う。救世主が念じるとメイスは光の粒子になって、どこかに消えてしまった。

 

 救世主が所有する武器は他にもある。

 それぞれが貴重な武器だが、いずれも念じることにより、装備や解除が自由に出来る。使用しない時の武器が、どこに収納されているのかは、救世主にも分からなかった。


「憤怒が汝を焼き尽くす! 地獄炎ヘルフレイム!」


 救世主が滑舌良く、そう宣言すると、地面に横たわっている吸血鬼から巨大な炎が立ち上がった。膨大な熱量を誇るであろうそれは、あっという間に対象を焼き尽くしていく。


 先程の光の矢や、この炎は、ゾンビーゾンビー内で存在する【魔法】と呼ばれるものだ。それは奇跡にも似た超自然現象で、通常なら吸血鬼が狩りを行う金曜日の三時間だけ、現実世界でも行使することが出来る。

 

 救世主は重装備で身を固めた近接戦闘と、中距離からの魔法攻撃を得意としていた。

 一方でアルキオネは、近接戦闘に長けた吸血鬼だったのであろう。

 昨日、散々肉弾戦を挑んで、ボコボコにされた甲斐があったというものだ。開幕初手の魔法攻撃に、まったく対処できていなかった。

 作戦勝ち。

 いや、相性の良い相手であったと思うしかない。

 そんな幸運を噛み締めながら、救世主は歩き出す。


 今はビルの裏手側に来ているが、正面に回るつもりでいる。この金曜日が再来したような現象が、どこまで続くのか見極めるつもりだ。


 時刻を気にしながら表通りに近づいた時に、ある視線に気がついた。

 角に自動販売機の側面が見えているが、そこの陰に隠れながら、こちらを見ている人物がいる。女性だ。救世主が見えているということは、彼女もプレイヤーなのだろう。運悪く強制連行に巻き込まれたという訳だ。

 声をかけるべく近づいていったが、女性の後ろの暗闇から物体が這い出してくる。巨大な犬の形をしたゾンビである。


 女性は気がついていないようだ。

 あのゾンビは脚が速い。完全に闇から脱け出したら一瞬で距離を詰めてくるだろう。


「我が敵を討て! 雷光矢ライトニングアロー!」


 救世主の手から放たれた光の矢は、今まさに加速を始めようとした犬型のゾンビを穿つ。

 出てきた闇にもう一度放り込まれたように、巨大な犬は背景に溶け込んで消えていった。


「君。大丈夫?」


 辺りを警戒しながら、女性との距離を詰める。

 学生服を着ていた。しかもアルキオネが着ていたのと同じ制服である。

 女性は酷く怯えているようだ。

 ゾンビーゾンビーの装備品を一切身に付けていない。おそらくゲーム内で何の装備も購入せずに、こちらに来てしまったのだろう。

 だとしたら、始めたばかりの初心者である。

 初ログインは数時間前。

 最悪のタイミングでゲームスタートしたことになる。


 先程の戦いを見られていたのだとしたら、少しややこしい事になるかも知れない。彼女と同じ学園に通う生徒の頭を潰してしまったのだ。吸血鬼がどうのと言っても、まだ分からないであろう。


「僕は敵じゃない。君に危害は加えない」


「……」



 反応が薄いので、もう一度話しかけようとした時、彼女の顔面が急にひきつった。

 目線が救世主ではなく、その背後を捉えている。おぞましい殺気を覚えて振り返ると、目の前一杯に黒い影が現れた。


「しまった!」


 油断していたつもりはない。

 確かに女性に気を取られてはいたが、探索サーチを常にかけていたのだ。動くものがいれば、すぐに気がついた筈だ。


 救世主の警戒網をどうやって潜り抜けてきたのか。

先程焼き尽くしたはずのアルキオネが、右腕を振り下ろしてきた。

 首筋を狙った一撃は、救世主の全身甲冑プレートアーマーが弾く。距離を取るために後ろに下がるが、それよりも速くアルキオネは間合いを詰めてきた。

 レスリングで言うところの、姿勢を低くした強烈なタックルを食らってしまい、救世主はマウントポジションをとられてしまう。

 自身に覆い被さる存在に、嫌でも目を向けると、アルキオネは、にやりと笑った。


「どうしたの? もう諦めた?」


「くそ! 離せ!」


「離すわけないじゃん! また、魔法でビュンビュンやる気でしょ? そんな手をまだ使ってくるなんて、ちょっと見直したよ」

 

 アルキオネは炎の中からどうやって生還したのか?

 いや、それよりも潰した筈の頭が何の傷もなく元通りになっている。服装こそはボロボロで、もはや半裸に近いが、救世主が付けた傷は、どこにも見当たらなかった。

 吸血鬼は異常な再生能力を持っている。

 腕とか脚を失ったとしても、トカゲの尻尾のように生えて来るのだ。それも一瞬で。

 だが、頭や心臓はそうはいかない。この不死身の化け物の急所であるはずだ。

 困惑の濁流の中で溺れかけていると、腹部に激痛を感じて現実に引き戻される。

 アルキオネは両手の平を、全身甲冑プレートアーマーの上から救世主の腹部に押し当てている。両腕の血管が、皮膚の上からでもはっきりと分かるぐらい、太く、そして赤く腫れ上がっており、ごくごくと喉が鳴っているように脈打っていた。この吸血鬼は腕から吸血することが出来るのだ。


「ほらほら! 逃げないと血が無くなっちゃうよ!」


「うう……やめろ! 離せ!」


 救世主は右手に銀の短剣を召還する。

 そのままアルキオネの首筋を狙って振るうつもりが、そんな力がもう残されていないのに、愕然とした。

 制限アイテムを使うしかないと思った。


 使用回数が厳格に決められているアイテムは、使い所を考慮する必要があるが効果は絶大である。所持しているアイテムは、防御に徹する物であるが、もう躊躇ってはいられない。正確な判断ができる内に使用すべきだ。


 そして思い出した。

 少女がすぐそこに居たのだと……。

 今は姿が見えないが、恐らくアルキオネも分かっているはずだ。

 自分が守りに徹して身を隠してしまったら、少女はきっと、殺されてしまうだろう。

 救世主は力を振り絞って呟く。


「天の星よ。落ちよ。隕石落下メテオストライク


 夜空に輝いていた星の一つが、一筋の光となって救世主目掛けて落ちてくる。それは車一台分ぐらいの大きさはあるであろう、燃え盛る鉱石の塊だ。敵にぶつけるために魔力を使って、その軌道を変える必要もない。ただまっすぐ、最大の速度で落ちてくれば事は足りる。


「何なのあんた! 自爆するつもり?」


 ばん、と全身甲冑プレートアーマーの胸を叩いて、アルキオネは慌てて飛び退く。吸血が解かれた救世主は左手を地面に這わせた。


「鎖の森。せ、聖なる門……守護天使の召還」


 少女が隠れているであろう、自動販売機の辺りの空間から無数の鎖が現れる。「きゃあ!」と声がした。

その声はアルキオネにも届いてしまったはずだ。


「だけど心配しないで。大丈夫だよ」


 鎖は生き物のようにうごめき、少女の身体を覆い尽くす。やがて球体の形をとったそれは、腰の高さ位までふんわりと浮いた。

 その瞬間、巨大な衝撃が救世主を襲う。

 辺りが真っ白に光り、とてつもなく重い物体が落ちてきたような揺れが少しだけ遅れてやって来た。突風が渦を巻き何もかもを吹き飛ばしていく。


 静けさを取り戻した頃、地面に大きなクレーターが出来ていた。その中心に白い影が横たわっている。

 クレーターの中心は元居た地面から数メートルは下にある。それほど、衝撃が強かったということであろう。少し前にいた景色と随分様変わりしていた。


 もうピクリとも動かない救世主に向かって、近づく黒い影がある。


「頑丈だね。最後の悪あがきかな?」


「……くっ」


 救世主は首を上げようとしたが、うまくいかなかった。アルキオネは少し離れた場所に浮遊している鎖の塊を指差して言う。


「あれ何かな? さっきの女の子?」


「そ、そうだ。だが、やめておけ。お前には認識出来ないようにした。……お、追いかけても無駄だ」


「あ! 守護天使? あれ一週間ぐらい続くんだっけ?」


「………」


「随分と奮発したね~。でも、まあいっか」


 アルキオネは、横たわる救世主の腿の辺りを、コツンコツンと何度も脚で蹴った。蹴る勢いは増していき、鉄板をハンマーで叩くような音がしてくる。

 暫くの間、耳を塞ぎたくなる金属音が鳴り響いていたが、ふいにピタリと止んだ。


「じゃあ帰るね。気が済んだし」


 そう言い残して、アルキオネはクレーターから抜け出る。ちらっと未だ浮遊を続けている鎖の球体を見たようだが、すぐに歩きだした。しばらくしてビルの壁を登っていく黒い影が見えたが、屋上に出ると影を追うことは出来なくなった。


 時間にして十分ほど。

 アルキオネの気配が消えてから、それぐらいが経った頃、急にガチャガチャと騒がしい金属音がして、それまで静かだった鎖の塊が動き出した。一本。また一本と鎖がほどけていき、地面に投げ出されていく。

 やがて中にいた少女の座り込んだ姿が見えてきた。

両足を抱え、頭を膝に抱いている。

 完全に鎖の束縛から解放されると、少女は横たわり、動かなくなってしまった白い全身甲冑プレートアーマーに、詰め寄った。


「大丈夫ですか!?」


「……」


「しっかりしてください! 今救急車を呼びます!」


「……」


「あれ? 携帯が、携帯がない」


 制服のポケットをこれでもかと探しながら、少女は慌てふためく。探しても見付かるまい。衣装以外の持ち物は、こちらに持ち込めないのだ。今は何も装備品がないから、制服の姿でいられるだけで、ゾンビーゾンビーで装備を整えたら、それすらもう使えなくなる。

 救世主は動かなくなった身体の首だけを動かして、少女の方を見た。


「あ……ありがとう。でも、もういいよ。それよりも僕の話を聞いてくれるかい?」


「あ! 大丈夫ですか?」


「大丈夫ではないけれど、話をきいて……」


 そこまで話して、意識が飛びそうになる。急がなくてはいけないと救世主は思った。


「ゾンビーゾンビーにログインして、コウタとタクヤというキャラクターを探すんだよ。その人達が色々教えてくれるから……。もう生きている仲間は彼らしかいない。彼らを探すんだ」


「え? ゲームの中で? どうゆうことですか?」


「……詳しく伝える時間がない……。大丈夫だよ。そこまでは導いてあげる……」


 そう言って救世主は何かを呟いた。

 横たわる身体の上に青い光とともに、古く分厚い本が現れる。

 少女は一瞬身体を強ばらせたが、すぐに緊張を解いた。本は自動的にめくられていき、何も記載がないページで止まった。


「……君の名前は?」


「こ、コハルです。一弦いちげんコハル」


「ふっふふ……。そうじゃないよ。ゲームの中の名前を教えて……」


「あ、えっと、そのままです。一弦コハル」


「了解。少し待ってね」


 暫くすると、本の前に羽の飾りがついたペンが現れた。書き手がいないのに、ペンは空中で動き出し、何も書かれていないページに、もの凄いスピードで文字を刻んでいく。


「こ、これは契約書だよ。僕の装備を君にあげる。日付が変わったら、所有権が君に移る。この装備があれば、当分は大丈夫だよ」


「い、意味がわからない」


「ぐっ……。今は……、分からなくてもいい。いいか? コウタとタクヤだ。その二人を探すんだ。彼らの居場所が分かるアイテムも日付が変われば君のものだ。安心して……大丈夫だよ」


 そこまで言って、救世主は息をするのが苦痛になった。いつかはこんな日が来るとは思っていた。

 仲間が次々と命を落とし、自分一人になってしまった時から……。

 この狂ったゲームに囚われてしまい、クリアを目指して足掻いてみたが、力が足りなかったようだ。

 もう何もかも諦めて休んでもいいだろう。随分と頑張ったじゃないか。一人きりになって、どれくらい時間が経っただろう。

 重いまぶたが視界を塞ごうとするが、気になっていたことを思い出す。

 それは自分のステータス画面だ。

 職業欄に【救世主】と書かれていた。

 ゾンビーゾンビーには、リアルの職業や生活スタイルが反映されるのだから、そこは【警察官】と書かれていいはずだ。現実世界での救世主は紛れもない警官なのだから。

 警察官として社会に貢献できたかといえば、正直そんなことはない。何の手柄もたてたことのない、目立たない存在であった。

 ひょっとして、この少女を救うから自分は救世主でいられたのだろうか?

 でも、そんなことは、もうどうでもいいことだ。

 自分の命が消えて無くなるときに、代わりに誰かを救えるだなんて、とても幸運なことだ。あの時、警察官を志した純粋な気持ちを、また抱き締めて逝けるのだ。


 自分は幸せだ。……とても幸せだ。


 少女が何かを言っている。

 救世主は、もう眠りたかった。


「名前を。貴方の名前を教えて下さい!」


「ぼ、僕は……。こ、」


 【近藤】と言いかけて、口をつぐむ。

 最後ぐらいは見栄をはってもいいだろう。

 兜で表情は見えないが、小さく微笑んで続けた。


「ぼ、僕は救世主だよ。君を救う事が出来たかな?」


「……はい。救世主さん。ありがとう」

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