創作秘話『コロナより厄介なのは書く病』

コロナに感染してずっと寝てるしかできず退屈だったときに、ちょうどカクヨムで『第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト』が開催されており、普通に日記を書くより俳句にして記録を残してみようと思いました。

それが『コロナより厄介なのは書く病』の20句です。

日記的な要素が大きいため、変に凝ったものにせず病床で過ごす日々をありのままに詠むことにしました。


カクヨム 第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト

https://kakuyomu.jp/special/entry/tankahaiku_contest


俳句『コロナより厄介なのは書く病』

https://kakuyomu.jp/works/16817330659938253219


それはそうとして、詳細な記録もやはりそれはそれで残しておきたいので、下記にまとめることにします。


■症状まとめ


1日目 喉の痛み

2日目 喉の痛み

3日目 発熱、寒気、倦怠感、体が痛い(一日寝て過ごす)

4日目 発熱、倦怠感、体が痛い、咳、痰(一日寝て過ごす)

5日目 発熱、倦怠感、体が痛い、咳、痰(一日寝て過ごす)

6日目 記録なし(半日寝て過ごす)

7日目~ 軽い咳

18日目~ ほぼ咳が出なくなる



■コロナ中の食事


2日目までは普通の食事。


3日目

朝食:北海道チーズ蒸しケーキ レモン味

昼食:栄養ゼリー

夕食:栄養ゼリー

その他:スポドリ2本、龍角散2粒


4日目

朝食:最中アイス(胃を冷やしてダメだった)

昼食:食べられなかった

夕食:ヨーグルト

その他:スポドリ2本


5日目

朝食:フレンチトースト(知人作。おいしい!)

昼食:飲むヨーグルト

夕食:ご飯+温泉卵

その他:スポドリ1本


6日目

朝食:お茶漬け

昼食:チーズ(体がたんぱく質を欲していた)

夕食:水餃子

その他:ぶどうジュース(ウェルチおいしい)


7日目から普通の食事に。



■メモ

・1~2日目は比較的元気でした。少しでもおかしいと思ったら、早めに必要なものを買いそろえたり病院で薬をもらったりしたほうがいいかもしれません。

3~5日目は一日中寝込んで起き上がれず、6日目から少しずつ動けるようになってきました。


・2日目、まだ軽い症状のうちに病院を受診したのは、会社でコロナ陽性者が出ていたこと、その他の同僚もひどい咳をしていたこと、以前に肺炎を患ったことなど、様々な理由から。

振り返ってみると、症状が軽いうちに早めに受診して薬を飲み始めていたのでコロナの症状が比較的軽く済み、後遺症もほとんど残らなかったのではないかと思います。


・記録を見ると、1日目から4日目にかけて症状が悪化してゆく様子がわかります。これはどんなに養生して対策しても避けられない成り行きだったように思います。


・病院へコロナの検査をしに行くと、車の中で待たされるわけですが私のときは一時間あまりかかりました。

この真夏に車中で一時間待機です。真夏に検査に行く方は、ぜひ可能な限り暑さ対策をしていってくださいね。


・コロナの検査のとき、長い綿棒を鼻に入れるわけですが、あまりにも長いのでぎょっとしました。入れられるときは思わず目を閉じ力んでしまいますが、そうすると鼻の奥が閉まってしまうらしく、余計ぐりぐりされて痛くなるようです。


・鼻の痛みは検査した日の夜までずっと続いていました。

時折思い出したように痛むのですが、興味深いことにその周期は二時間ごとくらいでした。鼻呼吸は二時間おきに右メイン・左メインと切り替わるそうで、そのあたりが関係しているのかも、と思いました。


・熱の高かった3~5日目が一番辛い時期でした。とにかく「気道がつまる感じがして呼吸が苦しい」「高熱でしんどい」「体が痛い」の言葉に尽きます。体の痛みはさすっても効果が感じられなかったけれど気休めくらいにはなるので、もしご家族が痛がっていたらさすってあげてください。この時期に咳があまり出なかったのが幸いでした。


・幸いにして私は知人に病院に連れて行ってもらいましたが、これ誰も頼れないと詰むなぁ……と思いました。

正直、熱の高い期間は入院したいと思うほど辛く苦しいものでした。ただ、入院したところでせいぜい食事を持ってきてもらうことくらいしかできないでしょうから、それなら家で寝ているのとあまり変わらないのかも。


・コロナは咳が出て眠れない病気だと聞いていましたが、早めに薬をもらっていたおかげか私はあまり咳が出ずに済みました。



■重宝した物

 かかりつけの病院(複数)

 水道水 温泉卵 飲むヨーグルト

 LINE 読み上げアプリ

 解熱剤 冷えピタ(あるいは熱さまシート)

 体温計

 大泉洋


・かかりつけの病院(複数)

私はいろいろ事情があって内科の診察券を4か所くらい持っているのですが、そのうちの一か所が朝電話してその日の午前に診てくれたので、本当に助かりました。

いざコロナになって調べてみると「直接来院せず事前に電話で問い合わせて」というところが多いのです。しかし、それだと長時間待たされることも。

こういうときは複数の選択肢があるとありがたいと感じました。


・水道水

なぜか4日目あたりから急に体が栄養ゼリーを受け付けなくなり、5日目からはスポドリも受け付けなくなりました。

そのかわり水道水がなぜかめちゃくちゃ美味しく感じられて、しばらくのあいだ水道水ばかり飲んでいました。

ペットボトルの水があると、たぶんもっと良かったのかもしれません。


・温泉卵

熱で動けないあいだ、普段は口にする機会のない「温泉卵」がとても美味しく感じられました。温泉卵ならひんやりして熱で火照った体を冷やしてくれますし、生卵をそのまま飲むのは少し抵抗がある人には温泉卵などいかがでしょう。


・飲むヨーグルト

同じく、飲むヨーグルトは重宝しました。

「自分でスプーンですくってヨーグルトを食べる」という体力はなかったため、飲むだけでOKというのはありがたかったです。


・LINE 読み上げアプリ

苦しくて話せないあいだはLINEや読み上げアプリなどが役に立ってくれました。

LINEだと相手に文字を見てもらわなくてはなりませんが、読み上げアプリだと音声にしてくれるので便利です。

逆に、喋れなくても「紙とペン」はいりませんでした。起き上がってペンを持ち、紙に書きつける体力などありませんでした。


・解熱剤 冷えピタ(あるいは熱さまシート)

自力で医者まで行けず寝ているしかない人は、解熱剤も常備しておくと安心だと思います。

熱があるあいだは、冷えピタなどがあると少し楽でした。


・体温計

体温計は普段から家に置いておくことをお勧めします。

「熱がある!? コロナか!?」と思っても体温がどのくらいあるのかわからないと、病院に行くべきかどうかも判断しづらいと思います。


・大泉洋

高熱が出ている時期は本当に辛かった。

そんな辛さを和らげてくれたのが俳優の大泉洋さんでした。

布団で寝ながら、「そういえば前に大泉さんがこんな面白いことを言っていたっけ、ふふっ」などと考えていると、苦しさも紛れるのでした。


ちなみにこのとき私が思い出していたのが、大泉さんの「全国民を僕は抱き締めることができる」という言葉。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じた大泉さんでしたが、ネットでは頼朝の暴君ぶりに批判が集中。「全部大泉のせい」というタグがトレンド入りしたことも。

そのことを受けて大泉さんはインタビューで「自分だからこそ、そのそしりを受け止めることができる」というようなことを言っていました。そしてさらに「全国民を僕は抱き締めることができる」と豪語していたのです。


まあ、大泉さんはともかく、要するに「推し」のことを考えましょう。

推しのことを考えていると高熱での辛さもいくらか和らぎました。推しは健康にいいのです。



■症状の変化


●1日目

○主な症状

 ・夜に刺すような喉の痛み(水分を摂ると収まる)

○メモ

 ・日中は元気だった


●2日目

○最高体温:36.4℃

○主な症状

 ・喉の痛み

○その他の軽い症状

 ・鼻水(微量)

 ・咳(ほんの少しだけ)

○メモ

 ★病院で診察を受ける。風邪との診断。葛根湯、鼻水を止める薬、咳止めの薬などを処方される。昼から薬を飲み始める


●3日目

○最高体温:37.4℃

○主な症状

 ・喉がつまるような感覚で呼吸がしづらい、苦しい

 ・体が痛い(背中など)

 ・寒気

 ・倦怠感が酷く起きられない

○その他の軽い症状

 ・咳(少し)

 ・食欲不振 


●4日目

○最高体温:38℃

○主な症状

 ・咳が出る

 ・息がしづらい

 ・痰がからむ

 ・体が痛い

 ・倦怠感が酷く起きられない

○その他の軽い症状

 ・軽い吐き気

 ・軽い頭痛

 ・食欲不振

○メモ

 ・倦怠感がひどく起き上がれず、昼の分の薬が飲めなかった。1mほどしか離れていない机の上に乗っている栄養ゼリーを自分で取って蓋を開けて飲むことができなかった

 ・水道水がやけに甘く美味しく感じられ、ずっと水道水ばかり飲んでいた

 ・夜8時に手持ちの解熱剤を服用


●5日目

○最高体温:38.2℃

○主な症状

 ・前日より咳の回数が増える

 ・痰がからむ

 ・体が痛い

 ・倦怠感が酷く起きられない

○その他の軽い症状

 ・頭痛

 ・咳

○メモ

 ・朝6時半に解熱剤を服用⇒朝8時半 37.5℃

 解熱剤が効いているあいだは少し起き上がって動ける

 ・水道水がやけに甘く美味しく感じられ、ずっと水道水ばかり飲んでいた

 ・ひさびさに固形の食事を摂る⇒腹痛⇒下痢

 ★病院で診察を受ける。★検査の結果、コロナ陽性。薬を処方される。解熱剤、喉の炎症を抑える薬、咳止め、うがい薬などを処方される

  ★以前に処方された薬は飲まないようにと言われる


●6日目

○メモ

 ・詳細の記録がない

 ・日中の半分ほどを寝て過ごしていた記憶


●7日目

○軽い症状

 ・少し頭痛

 ・少し眠気

 ・少し激しめに動くと咳が出る

 ・話そうとすると咳が出る(3文字以上話すと咳が出る)

○メモ

 ・日中に一時間ほど眠る

 ・熱や倦怠感がマシになってきたのと入れ替わりに咳が出始めた

 ・薬のあいだが空くと倦怠感がひどい


●8日目

○軽い症状

 ・少し頭痛

 ・少し眠気

 ・少し激しめに動くと咳が出る

 ・話そうとすると咳が出る(5文字以上話すと咳が出る)

○メモ

わりと動けるようになったが本調子ではなく倦怠感が強い。話そうとすると咳が出るのがとても困る


●9日目

○症状

 ・話そうとすると咳が出る

○メモ

 ・体調に不安があったため、病院で追加の薬をもらう


●10日目

○症状

 ・話そうとすると咳が出る


●11日目~15日目

○症状

 ・声が出しづらい

 ・精神的に興奮すると咳が出る

 ・少し素早く動くと咳が出る

 ・薬のあいだが空くと倦怠感が出る

○メモ

 ・咳止めの薬(頓服)はこの頃まで飲んでいた


●13日目

○メモ

 ・この日だけ、いつもと味覚が違うように感じた

 (甘味を感じず酸味が強く感じる)


●15日目

○メモ

 ・二週間ぶりに肉を食す。肉を食べても胃が痛まなくなった。


●16日目~17日目

○症状

 ・精神的に興奮すると咳が出る

 ・少し素早く動くと咳が出る

○メモ

 ・この頃から徐々に薬を減らしていく


●18日目~

○軽い症状

 ・たまに咳が出る

○メモ

 ・声はだいぶ戻ってきた

 ・咳の回数もかなり減った

 ・薬はもう飲んでいない

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