長男の居場所 3 ひまわり教室の終わり
ひまわり教室で楽しそうに過ごしていた長男だが、1年生の冬休みが明けた頃からひまわり教室の様子が変わってきた。
まず一緒にひまわり教室で過ごしていた同級生がひまわり教室に来なくなった。詳しいことは分からないが、学校の図書室で過ごすようになったとか…。
そうなると長男もおいていかれた感じがしたのか楽しくないようで、ひまわり教室に行くのもあまり気乗りしないようになっていった。
そこで担任から不登校支援学習室という場所を紹介され行ってみた。ひまわり教室と同じ教育委員会管轄の学習する事を主な活動にした不登校支援の場所だった。そこは数日行ったのみで行かなくなってしまった。
街中にあり、キッチリと学習時間が決まっていたので合わなかったのだと思う。
不登校支援学習室に行かなくなった後、渋々といった感じで再びひまわり教室に行き始めた長男だが、学年の終わり頃に思いがけない情報を聞くことになった。
ある日のひまわり教室からの帰り。車の中で長男が言った
「4月から、あのひまわり教室は閉鎖だって」
なんでも耐震構造に問題があるために建物自体が使用禁止になるらしい。
「あの建物、歪んでるもんね。ビー玉置いたら自然に転がってくもん」
と長男はため息まじりに言った。
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