【自己愛性パーソナリティ障害】相模原障害者殺傷事件 前半の前半【動機】

 ちょっと遅いですが。

 相模原障害者殺傷事件の審理が10日の13回公判で、前半を終えたという。


 7日の12回公判では、被告の精神鑑定を行った医師が証言台に立った。

 医師は、被告は自己愛性、あるいは反社会性パーソナリティ障害で、自身の強い意志の元に犯行を行った、と証言した。責任能力も認めている。


 10日の13回公判では、弁護側証人の医師が証言した。

 被告は大麻精神病で、犯行は大麻による妄想が原因である、心神喪失か耗弱の適用をするべきと証言した。


 しかし、被告が何を考えて犯行に及んだのか、遺族も被害者家族も、誰一人として理解出来ないでいるようだ。


 読売新聞の記者さんは、


『「不幸を生み出す障害者はいらない」との主張に理屈を継ぎ足し、正当化しようとしている。ブレてしまえば自分が崩れてしまうと、偏った考えに固執し、すがりついているようにすら見える。』


と書いている。なかなかの慧眼である。


 自己愛性パーソナリティ障害は、表面的には尊大で強そうに見えるが、その心の内はガラスのように脆弱である。そのため、自身の過ちを認めると、自身の存在そのものが否定されたと認識してしまう。そうならないために、自分の主張を曲げることはまずない。命がけで彼らは、自身の正当性を主張する。


 そもそも犯行の動機が、分離不全と自己愛憤怒によるもので、主張なるもの自体が継ぎ足しなのである。


つづく

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