【パラサイト】第92回アカデミー賞にみる日本(ニッポン)の限界【カズ・ヒロ】

 自己愛性ブラックに関連があるのかないのかわかりませんが、書いちゃいます。


 第92回アカデミー賞で、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が作品賞、監督賞を受賞した。


 一方、日本出身のカズ・ヒロ氏がメーキャップ・ヘアスタイリング賞を受賞した。


 この結果を受け、我が国でも『将来、日本映画もアカデミー賞を受賞できるのではないか』との期待が高まっている。


 しかしカズ・ヒロ氏は、朝日新聞の取材に対して、『日本の文化が嫌になった。日本を捨てて米国人になった』などと話している。

 日本で何があったのか不明だが、そもそもカズ・ヒロ氏の超絶技巧を必要とするような作品自体を、日本映画では撮れないであろう。


 確かに日本人は、個人としての能力や技能はひじょうに高い。

 個人レベルなら、受賞も十分に可能であろう。過去には何人も受賞している。しかし、彼らはあくまで向こうの作品のスタッフとしてである。


 日本では、上に立つ人間の能力が著しく低いと言われる。この点は現代だけでなく、戦時中でも同様だった。

 優れたリーダーシップと組織力を必要とする監督賞、そして作品賞となると、受賞は困難であろう。


 いくら個人の能力が高くても、それらを生かすことが出来なければ、宝の持ち腐れである。

 そうした才能と能力を見出して活用するのも、才能と能力が必要なのだ。

 リーダーの能力が低く、優秀な人材は海外に流出してしまう。

 元々、自己愛性ブラック傾向のある人間がリーダーになりやすい土壌もあるのであろう。


 日本の映画業界がブラックという訳でもないのだろうが、監督は、ヤンキー的な熱血漢が多いような気がする。その分と言うべきか、知性には欠けているように思える。


 『パラサイト』や『ジョーカー』のような、格差や貧困の問題をエンターテインメントとして昇華させるような作品は、まず生まれないであろう。


 『Fukushima 50』は面白いのかな。観ようかな、どうしようかな。

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